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バスク語

スペインには本来のスペイン語(カスティーリャ語)にカタルーニャ語やバレンシア語などがあるようですが、 バスク地方にはバスク語という言語があるようです。 それだけであれば特に何ら不思議はないのですが、 バスク語というのはイタリア語、フランス語、そしてスペイン語などの ロマンス語とはまったく異なる孤立した言語であると知りました。 Wikipediaには、 「イベリア半島では正体不明の非印欧語族の痕跡も見つかっている事から、インド・ヨーロッパ語族言語を話す民族がヨーロッパに入ってくる以前から話されていた、氷河時代の先住民族の言語ではとも考えられている。」 と書いてあります。 ここで疑問に思うのが、氷河時代の先住民族がアルファベットを使用していたのでしょうか? アラブ語やハングルのような特殊な文字ならわかりますが、なぜ他のロマンス語と同じアルファベットなのでしょうか? 歴史を経て、バスク語の表記がアルファベットに変わってしまったのでしょうか? なんだか不思議です。 また、 『英語のジョークとして「悪魔がバスク人を誘惑するためにバスク語を習ったが、7年かかって覚えたのは『はい』と『いいえ』だけだった。」、この変形として「バスク人は決して悪魔の誘惑を受けて地獄には落ちない。なぜなら、悪魔はバスク語を話せないからだ。」といったものがある。』 上記のようにやはり特異な言語のようですので、バスク語の習得は かなり困難なようです。 ひょっとすると欧米人が日本語を習得するよりも難しいのでしょうか? よくよく考えてみれば日本語も特殊な言語のような気がしますが、 なんとなく文法的にはハングルに似てるような気もします。 この質問(質問になっているかわかりませんが)に関しては明確な答えはないと思いますが、 みなさんの意見を頂ければ幸いです。

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  • trgovec
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回答No.2

基本的に誤解があるように思えます。始めに文字ありきではありません。また使用する文字が太古から現代まで変わらない(もともと文字を持たなかった場合文字がない状態が現代まで続く)とは限りません。 バスクの隣にはスペインとフランスがあります。スペイン語やフランス語で使われるラテン文字(ローマ字)を借用することに何も不思議はありません。 「氷河時代」というのを大袈裟にとらえていませんか。現代のインドヨーロッパ族の祖先も氷河時代にはいました。ただ、ヨーロッパの地にはまだ渡ってきていなかったのです。ヨーロッパに来る以前彼らの文字があったかどうかは分かりませんが、フェニキア人の文字からギリシア人はギリシア文字を作り、ローマ人はギリシア文字からラテン文字を、文字を持たなかったスラブ人のためにキリル文字が作られました。バスクのように先住民族の言語ではないかと考えられる非インドヨーロッパ系(ヨーロッパ先住が非インドヨーロッパ系とはややこしいですね)にエトルリア語(絶滅)、グルジア語などのカルトヴェリ系などがあり独自の文字を持ちますが、これもギリシア語やラテン文字を参考にしたのではと考えられます。 その他にも現在は使われない文字もありますが、程度の差こそあってもギリシア文字やラテン文字の影響があるのではと言われています。たとえばゲルマン人が用いたルーン文字、スラブ人のために作られたグラゴル文字(画数がやたら多い)は前者はラテン文字に、後者はギリシア文字に近く学びやすいキリル文字に置き換えられました。 フェニキア・ギリシア文字以前にヨーロッパに文字があったのかなかったのかは記録が乏しくよく分かりませんが、ギリシア文字以降はそれを参考にして文字を作ったか、近くの民族が作ったものを借用したかでヨーロッパにアルファベット形式の文字が広まっていきました。バスクだけが特殊なのではありません(なお、アルファベットとは音素を表す文字でアラビア文字もアルファベットに含まれます。ハングルも組み立て方は仮名や漢字のようですがパーツが音素を表すのでアルファベット的な考え方を持っています)。 バスクに関するジョークは印欧系との違いを大袈裟に表現したもののではないでしょうか。同じ非印欧系のフィンランド語やハンガリー語も悪魔の言語呼ばわりされることがあります。他にバスク人が習慣か信仰をかたくなに変えようとしなかったエピソードがあったように聞いたことがあります。 Wikipediaに書かれた特徴のうち、「関係節などの複雑な修飾語は名詞に前置される」「能格 - 絶対格型の体系である」、動詞の体系と活用、これらが代表的な違いと思われます。 関係節については日本語とほとんど同じ(連体形が次の名詞に続く)ですが、能格-絶対格言語であることは印欧系や日本語が「主格-対格言語」であることと対立します。この対立は世界の言語を二分する対立とも言われます。ごくおおざっぱに言うと能格-絶対格言語では「AがBをXXする」と言う代わりに「AによってBがXX'する」(私が彼を連れてくる:私によって彼が来る)と表現します。直接目的語(=対格)が表現されません。

CR9
質問者

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ご回答ありがとうございます。 フェニキア人の文字がさまざまな文字の元になっているんですね。 あまり深く調べていなかったので、いろいろ学ぶことがありました。 フィンランド語やハンガリー語も孤立した言語なのでしょうか。 そういえばハンガリーのフン族は、モンゴル帝国からの移民という説も、 高校時代に聞いた記憶があります。 ご丁寧にご回答いただきありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.5

>ハンガリーのフン族 ハンガリーの主要民族で自称の国名Magyarorszagの元となったマジャル人はウラル山脈のあたりが起源です。ウラル語族の中のフィン・ウゴル語派にフィンランド語、ハンガリー語が含まれます。 外国からの呼び名の元と考えられるのが、関わりが密接だったトルコ系のオノグル Onogur 族ですが、フン族起源説が持ち上がったため英語の Hungary やフランス語の Hongrie には H が付きました(ドイツ語では Ungarn です)。

CR9
質問者

お礼

なるほど~。ウラル山脈を地図で調べたのですが、現在のモンゴルの上辺りですね。 その地域の民族が西に移っていって、今ではハンガリーの主要民族なのですね。 英語のHun、フランス語のHonはフン族から来ているんですね。 大変勉強になります。 いろんなことを経て世界が造られていってるのですね~。

  • BASKETMM
  • ベストアンサー率29% (240/806)
回答No.4

少数言語の生き残りという話が回答の中に出ましたので、一言。 ヨーロッパには欧州連合EUの他に、欧州評議会Council of Europeという組織があります。人権問題などを扱う組織です。日本はオブザーバーとして関係しております。 欧州評議会の主導でヨーロッパ地方言語・少数言語憲章European Charter for Regional or Minority Languages (ECRML)が1992年に 採択されました。各国はマイノリティー言語の保護のため多額の費用を使っております。

CR9
質問者

お礼

欧州評議会。恥ずかしながら初めて知りました。 言語の保護のためにもお金を払わないとダメなのですか? 議会の構造をよく知りませんが、お金を払うのはなんか変だと感じました。

  • Oubli
  • ベストアンサー率31% (744/2384)
回答No.3

バスク語は#1、#2さんの回答通りなのですが、ではバスク人が搾取されている少数民族かというと全然違って、スペインの中でも裕福な地域です。フランコ時代の弾圧もしのぎましたが、考えてみると2000年ぐらいの間ラテン語系の言語を話す人たちに囲まれていたわけですから、言語としても民族としても、生き残っていること自体が奇跡的です。

CR9
質問者

お礼

バスクといえばバスク料理などで有名ですよね。 バスクの方々がどのような民族性の持ち主かはわかりかねますが、 とても長い歴史を経て、彼らの文化・言語が現在も残っているのですから、 やはり民族意識の高い人たちなんだろうなぁと思います。 周りがラテン系の言語の中で、それに吸収されなかったってほんと奇跡ですよね。 僕はスペインサッカーが好きなのですが、バスク地方のアスレティック・ビルバオというチームは、 バスク純血か、バスクの血が入った選手しか起用しないチームです。 その精神で戦い、未だに2部リーグに落ちたことがないチームのひとつです。 それを知ったとき感銘を受けました。

  • bakansky
  • ベストアンサー率48% (3502/7245)
回答No.1

> 歴史を経て、バスク語の表記がアルファベットに変わってしまったのでしょうか? バスク人は、もともと「文字」を持っていませんでした。 日本人は日本語を記述する「文字」を持たなかったので、中国の漢字を取り入れ、やがてそこから音節文字である仮名を作り出したわけですが、バスク人の場合は、すぐそばにアルファベットを用いている民族が存在したわけで、交流の中で自分たちのことばを記述することを考え、当然のようにアルファベットを採用したわけです。 モンゴル語なんかは、かつては文字を持たなかったのですが、漢字はモンゴル語を表記するには不便だということで、チベット方面の文字を使ったり、ウィグル語の文字を借用したりしたという歴史がありますが、革命後はソ連の影響下にありましたから、ややこしくて扱いにくいウィグル文字を放棄してキリル文字を採用しました。 ベトナム語は、漢字の束縛に屈することなく、アルファベットを基本とする文字体系を作りました。 イギリスのウェールズ語なんかも、アルファベットを採用しましたね。 バスク語が独自の文字体系を持っていなくて、アルファベットを用いるようになったということは、バスク語を研究する学者には大変にありがたいことでしょうね。

参考URL:
http://remona.exblog.jp/474826/
CR9
質問者

お礼

なるほど。バスク人は文字を持っていなかったのですね。 そこまで考えもしませんでした。 ウェールズ語も私が大学のとき、講義でちょっと触れたことがあったのですが、 やはり英語とは全然違いました。 参考URLも拝見し、大変参考になりました。 ご回答ありがとうございました。

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