• ベストアンサー

希薄でない溶液の沸点上昇

希薄溶液では溶質の種類に関係せず, (沸点上昇)=(溶媒の種類で決まる比例定数)*(質量モル濃度) となるそうですが, 希薄でない濃厚な溶液での沸点上昇はどうなるのでしょうか. 希薄溶液の比例定数よりも 濃厚溶液のみかけの比例定数は大きくなるのか,小さくなるのかが気になっています.

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • jamf0421
  • ベストアンサー率63% (448/702)
回答No.2

どこまで遡ればよいのか、というところですが、取り敢えず定圧での平衡変位に関しては溶媒のモル分率をx、活動度係数をγとすれば lnxγ=Δh∫(To→T)(1/RT^2)dT...(1) になります。この式から沸点上昇までたどります。Δhは蒸発のエンタルピー変化で温度依存はしないものとして積分の外に出しております。また気相には溶媒蒸気しかないものとしています。これを積分すれば lnxγ=(Δh/R)(1/T-1/To)...(2) になります。 ここでT-To=θがToに比べて小さければ、 1/T-1/To=(To-T)/TTo≒-θ/To^2...(3) に出来ます。次にxγでγが1に近く、かつ溶質のモル分率x'が1に比べて小さければ lnxγ≒lnx=ln(1-x')≒-x'...(4) になります。(3),(4)を(2)に代入すれば x'=(Δh/R)(θ/To^2)...(5) θ=(x'RTo^2)/Δh...(6) となります。質問者さんのご質問は(4)でγが1に近似できず、またln(1-x')が-x'に近似できない程度になり、(3)でTTo=To^2にできなかったらということになります。ならばもとに戻って 1/To-1/T=(-Rlnxγ)/Δh ということになり溶質のモル分率と沸点上昇θの比例式にはなりません。

a0a1a2a3a4
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございました. x'≒0,T≒T0の近似を使わなければ 濃厚溶液のみかけの比例定数は小さくなるという結果になりました.

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.1

精密な実験に当たっては、質量モル濃度はゼロに外挿して下さい。 濃厚溶液のことは忘れなさい。 糖類だと飴になります。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • モル沸点上昇の仕組み

    高校化学の範囲からの質問です。 「モル沸点上昇は、溶けている溶質によって溶媒の蒸発が妨げられるため、溶媒の蒸気圧が下がり、沸点が上昇する」というようなことが参考書に書いてありました。また、「モル沸点上昇は溶媒に溶けている溶質の物質量に比例する」というようなことも書いてありました。ここで疑問に思ったのですが、溶質が高分子のものや低分子のものにかかわらず、同じモル数ならば同じだけ沸点が上昇するのでしょうか?高分子のほうが低分子よりも溶媒の蒸発を妨げ、少ないモル数で沸点が上昇すると思うのですが・・・ 以上、宜しくお願いします。

  • 沸点上昇の説明

    沸点上昇の説明として、 「溶質分子が、溶媒分子が蒸発して飛び出そうとする際の邪魔になる為、蒸気圧が下がり、沸点が上昇する」 といった言い回しをよく見かけます。 この説明は、溶液中の溶媒と溶質を個別に考えることが出来てイメージしやすいのですが、「本来の沸点に達した溶媒の蒸発を、数パーセントの溶質の存在が物理的に妨げている」と捉えると納得出来ません・・。 冒頭の沸点上昇の説明は正しいのでしょうか? また、沸点上昇には溶質溶媒間の分子間力やその他の要因は無いのでしょうか? わかる方、どうぞ宜しくお願い致します。

  • 沸点上昇と蒸気圧降下

    (1)硝酸カリウム 55%(分子量101.1)と亜硝酸ナトリウム 45%(分子量69.0)の混合溶液の溶液濃度が10%~ 40%の場合における沸点(溶媒は水)はラウールの法則より溶質の分子量に比例するとのことですが分子量から計算できるのでしょうか? (2)同様に溶液濃度に対する蒸気圧降下で沸点は上昇するとのことですが各濃度における沸点時の水分蒸発量は計算できるのでしょうか? ご教示の程、よろしくお願い致します。

  • 沸点上昇について

     水に砂糖を溶かした時の沸点上昇の計算式がよく分かりません。 沸点上昇度=モル沸点上昇×質量モル濃度 という事のようですが、水13.4gに砂糖86.6g溶けている場合、いったい 沸点上昇度はいくつになるのでしょう?

  • 沸点上昇・・沸点降下??

    すみません,過去の質問を見て似たような似てないような質問があるのですが,すっきりしないので質問させて頂きました。 質問:溶液の沸点は溶媒の沸点よりも下がることは無いのでしょうか? 溶媒の沸点より溶質の沸点の方が小さければ,溶液の沸点は溶媒の沸点より下がるんじゃないかと思うのですが,如何でしょう。すごく頭が悪いので,簡単にお願いします。 (ラウールの法則はほんの少し知っている程度です)

  • 化学 沸点上昇

    質量パーセント濃度が5.0%の食塩水の沸点上昇度(K)はいくらか。 ただし、水のモル沸点上昇は0.52K・kg/molとし、食塩は完全に電離しているものとする。 解説付きで教えて頂けると嬉しいです。

  • 沸点上昇の問題なのですが・・・

    いきなり問題なのですが、 スクロース(分子量342)11.4gを100gの水に溶かした溶液の沸点上昇が、ある非電解質6.00gを同じ量の水に溶かした時の沸点上昇と等しかった。この物質の分子量はいくらか。 この前学校で、沸点上昇を求める計算式は Δtb=kb×m×i Δtbは沸点上昇度 kbはモル沸点上昇 mは質量モル濃度 と習いましたが、この問題の場合どのように計算したらいいのでしょうか?スクロースと、ある非電解質について2つの式を立てればいいのですか?本当に困っています。簡単な事を聞いているかもしれませんが、教えて下さい。

  • 沸点上昇

    化学の沸点上昇の問題です。 塩化ナトリウム1.17gを500gの水に融解したときとき沸点は何K上昇するか。 モル沸点上昇0.515K・kg/mol,Na=23.0,Cl=35.5 NaCl 1.17g/58.5=0.02[mol] また、NaClは電解質なので NaCl → Na+ + Cl- Na+とCl-が1molずつ生じるため 0.02*2=0.04[mol] となり、質量モル濃度は 0.04/0.5=0.08[mol/kg] よって 0.515*0.08=4.12×10^(-2)[K] となったのですが、 解答は2.06×10^(-2)とありました。 お恥ずかしながら、自分ではどこから間違えてしまったのかわからないため、どこを間違えているのかご指摘、解説してくださると助かります。 よろしくお願いします。

  • モル沸点上昇について

    75gのクロロホルムに1.5gのアスピリンを溶かしてつくった溶液の正常な沸点は何度か?ただしクロロホルムの正常な沸点は61.7℃であり、クロロホルムのモル沸点上昇定数は3.63である。 この問題がどうしても解けないのです。お願いします。

  • 質量%濃度、溶質、溶液、溶媒について教えてください。

    質量%濃度、溶質、溶液、溶媒について教えてください。