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進化論はなぜ「正しい」のか

現在でも進化論を否定してる人はいて、そういう人に対して我々は無知蒙昧であるように思ったり、 狂信的であるみたいに思ってしまっていますが、実際のところその我々にしても進化論を自明のものとして受け入れてるだけで、 どういう意味で進化論が「正しい」のかちゃんと理解してる人は少ないのではないでしょうか? まあ「正しい」という言葉を安易に使うべきではないので、「進化論は他のアイデアに比べて様々な事をより矛盾なく説明できる」といえばいいでしょうか? ではそういう意味で言って進化論は何に関してどの程度すぐれた説明をできるアイデアなのでしょうか? また逆に他のアイデアでは説明できない、もしくは矛盾をはらむ事象は何なのでしょうか?

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noname#160718
noname#160718
回答No.8

 進化の定義は「遺伝的な変異によって形質などが変化すること」ですから、"子孫の繁栄に結びつくこと"ということは定義には含まれていません。それどころか進化論に関する(まともな)本を読めば、どの本にも"進化論の誤解されやすい点"として「進化は"進歩"を意味しない」と書かれています。  中立進化論以来、形質に影響を与えない遺伝的変異も分子学的に「進化」として捉えられるようになっています。  ウイルスの例だと、日本で分離されたウイルスとアメリカで分離されたウイルス、それにヨーロッパで分離されたウイルスの同じ遺伝子領域の塩基配列の変異を調べることによって、「アメリカで流行したウイルスが日本に侵入したが、ヨーロッパのウイルスは日本からではなくアメリカから渡った」というような疫学的な情報を得ることができます。  こういうのを「進化系統樹」と言います。この時、それぞれの変異はウイルスの増殖性や感染性とは必ずしも関係ありません。それどころか非翻訳領域(機能していない領域)はしばしば好んで解析部位に選ばれます。自然淘汰の影響を受けていないので得られる情報が多いわけです。  ヒトのミトコンドリアDNAの解析によって「全世界の人類は10万年前にアフリカにいた1人の女性の子孫である」という話は聞いたことがあると思いますが、これもそれぞれの変異は生存性とは無関係です。  また、色覚の進化の歴史を辿ると、脊椎動物の祖先は4色視だったと考えられています。魚類や爬虫類、鳥類は4種類の色覚受容体を持っていますから。  ところが哺乳類の多くは2つの色覚遺伝子しか持っていません。つまり2色視です。残り2つの色覚遺伝子は変異により失われているわけです。これは初期の哺乳類は夜行性だったため、色覚の重要性が低かったためと考えられています。  それが霊長類では遺伝子重複により1つ色覚遺伝子が増え、3色視ができるようになっています。  この色覚遺伝子の変異の歴史の中で、色覚遺伝子が増えることについては生存上有利に働いた"進歩"と言えるでしょうが、哺乳類が色覚遺伝子を2つ失ったことについては"進歩"ではないでしょう。このことによって何ら有利にはなっていないからです。「ほとんど使わない遺伝子がいつの間にかなくなっていただけ」という状況ですから。  このような例はビタミンCの合成能とか乳糖の分解能など、いくらでも挙げることができます。  つまり、子孫繁栄のためには無関係な進化、あるいは不利になる進化も、実例がいくらでもある、ということです。  というわけで、"進歩"でなければ進化ではない、というのは非常に初歩的な生物学上の誤解です。  ダーウィンが進化論を提出した時代は「遺伝」というものの正体すら判っていなかった時代ですから(遺伝子の存在もヒトは知らなかった)、現代でもそのままの形で信じられているわけではありません。  グールドの断続並行説、木村の中立進化論などがダーウィニズムに反旗を翻すように世に出ては(特に断続並行説はグールドがわざわざそのような自己宣伝をした感がある)、最終的にはダーウィニズムを補強or補足する形で収まっていて、現代のダーウィニズムは非常に強固なものになっています。まだ今後も修正、補強、補足は際限なくされ続けるでしょうけども。  ダーウィニズムを否定する人々を私達が無知蒙昧であるように思ってしまうのは、それらの人々がダーウィニズムをまともに理解しておらず、ダーウィン(ダーウィニズム論者)が言ってもいないことに対して「ここに現代進化論の限界がある」などというツッコミを入れ、それを説明しようとして荒唐無稽な論理展開を行うからです。これを書いている私は"ウイルス進化論"のことを指すつもりで書いていますが、他にも重力進化論など荒唐無稽な論はたくさんありますね。  ウイルス進化論などは大学の学者が提唱している説("学説"としては認知されていませんが)なのですが、学者で専門家を名乗る人の中にもダーウィニズムや分子生物学がまともに理解できていない人はけっこう多く存在する、ということでしょう。  創造説やインテリジェント・デザイン説は"動機"がまた別なのでここでは触れません。まあ宗教に言及してしまうとロクなことがありませんし。  進化論の骨子は 1.地球上の全ての生物は極めて少数の種(現在ではただ1つと考えられています)から進化、分化を繰り返して現在の多様性を産み出した」 ということと、 2.現在の姿は"その場さえ良ければいい行き当たりばったり"の小さなマイナーチェンジを無数に繰り返した結果である」ということの2点です。  1の方は遺伝学から強力に支持されていますし、2の方も比較解剖学や発生学にいくつも強力な証拠を見つけることができます。  勉強すると進化論はとても面白いので、とりあえず入門的な本を何冊か読んでみることをお薦めします。  もちろんダーウィンの「種の起源」も必ず一度は読むべき本なのですが、最初の本としては取っつきが悪いでしょう。  最初に読む本としてはリチャード・ドーキンスの「盲目の時計職人」がベストだと思います。早川書房から出ています。  あとは興味の向くままでけっこうですが、 ・「利己的な遺伝子」リチャード・ドーキンス(紀伊國屋書店) ・「人類の足跡10万年全史」スティーブン・オッペンハイマー(草子社) ・「生命40億年全史」リチャード・フォーティー(草思社) ・「ゲノムが語る23の物語」マット・リドレー(紀伊國屋書店)  あたりが読み物としても圧倒的に面白く、お薦めです。「利己的な遺伝子」以外は"進化論"の本ではありませんが、ダーウィニズムを理解していると内容がよく理解できて興味が増します。

その他の回答 (9)

  • moritan2
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回答No.10

進化論以外では、証明が事実上不可能の仮説をする必要があります。たとえば創造論では神の存在を仮定していますが、神の存在を証明することは不可能でしょう。 進化論は基本的に仮説は必要ありません。遺伝子が複製の時にエラーが起こって変異することはわかっています。また、変異によって子孫を残す確率に差が発生するであろうこともほぼ自明でしょう。進化論はこの2つの間違いのない仮定により説明ができます。そのために、他の明らかではないような仮説を必要とする他の理論より優れています。

回答No.9

No7の解答をしたものです。変なことを書いたので訂正させてください。 >進化論が優れている点で、「検証可能な作業仮説を与える」、というのは大きなポイントです。逆に言うと、他の説は理論ですらないのではないでしょうか。 上の文章が変でした。創造論は検証不可能ですが、ウイルス進化論も、ラマルクの進化論も検証可能です。 ですので、創造論は論外、検証可能な進化仮説のうち、実際に検証されて理論の骨組みが誤りであるとされていないのは、現在のところ(ネオ)ダーウィニズムのみである、とさせてください。

回答No.7

進化論がなぜ正しいのかについて、肯定派にも意外と見過ごされやすいのが、進化論が検証可能な作業仮説を与えてくれるという点だと思っています。どうも過去のことに関して説明を与えるだけのものと思われがちですが、それでは科学理論足りえません。この方向から攻めると、創造論だって上手く説明できる、という反論を潰すことができます。 例えば、子殺しという行動がある動物種で観察された場合、恐らく創造論者なら創造者がそう創ったと答える他ありません。一方、進化論側からは、適応度の概念を用いて、子殺しが進化しうる状況を仮定できます。例えば「父親と子供が血縁関係にない」、「親はまだ繁殖可能な年齢だが、全ての子を育てると自分の餌が足りない」などです。 つまり、理論足りうるには、過去に記録のない状況に遭遇しても、それを説明するための検証可能な仮説を立てられる、というのが大事なのです。この論法なら、創造論や他の進化「説」からの反論はかなり封じられるのではないでしょうか。 例えばウイルス進化論に反論するなら、過去のことではなく、現生のある分類群のわずかなグループが示す形質について、それがウイルスによってもたらされたものかどうか検証しろと言えばいいでしょう(これは検証可能ですね?)。この観点から行くと、ウイルス進化論も理論と呼べる代物ではないというのが明白になります。 長くなりましたが、進化論が優れている点で、「検証可能な作業仮説を与える」、というのは大きなポイントです。逆に言うと、他の説は理論ですらないのではないでしょうか。

  • ga111
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回答No.6

>進化論は何に関してどの程度すぐれた説明をできるアイデアなのでしょうか? 有名なのはネオラマルキズムに対する優位性でしょう。また現代生物学において、他の説に対してはほぼ圧倒的に優位とされています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96#.E8.B7.B3.E8.BA.8D.E8.AA.AC >ネオラマルキズムは獲得形質の遺伝を進化の最も重要なメカニズムと見なし、ダーウィンを批判したイギリスの作家サミュエル・バトラーや、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケル、アメリカの古生物学者エドワード・コープらに支持された。獲得形質の遺伝はヘッケルの反復説の一部であった。ネオラマルキズムの批判者、例えばアルフレッド・ウォレスとアウグスト・ヴァイスマンは獲得形質の遺伝の強固な証拠が一度も提示されていないと指摘した。この批判にもかかわらず、獲得形質の遺伝は19世紀後半から20世紀序盤でもっとも人気のある説のままだった。 定向進化説を唱えたアイマーがこの代表である。彼は化石の記録を見て、生物に内在する力が原因で、適応的かどうかとは無関係に一定方向に進化が起こると主張した。今西錦司の進化論にもその傾向がある。ただし後述の通り、最近の研究には今西やアイマーが予言していたと思えるような報告がされるようになっている。 アウグスト・ヴァイスマンは、19世紀後半に生殖細胞と体細胞を分け、次世代に形質を遺伝させることができるのは生殖細胞だけで、体細胞が獲得した形質は遺伝しないと主張し、獲得形質の遺伝を唱えるネオ・ラマルキズムを批判した。また、分子遺伝学的知識からも、こうした説は否定されている。 >また逆に他のアイデアでは説明できない、もしくは矛盾をはらむ事象は何なのでしょうか? 意味が完全に取れませんが、木村資生の中立進化説は(進化論と矛盾せずに)進化論では説明できない事象を取り扱っていて、現代生物学に受け入れられているとされています。

noname#160321
noname#160321
回答No.5

#4のお答えで、なぜウィルスが「進化した」ことになっているかというと、新しくできたウィルスはより広く感染する対象を獲得した訳で、「生き延びる」ことが祖先に比べ圧倒的に有利になったと言う事実を指しているのです。 進化は子孫の繁栄を約束したものでなくてはならないのです。 例えば、もし誰かに空を飛ぶ能力が授かったとしても、まず子孫にその能力を伝え、子孫がその能力によって多様な環境に適応し易くなって数が圧倒的に増えなくては進化ではないのです。 進化は子孫繁栄への能力であって他者が出来ない事が単に可能になる事とは「無縁」なのです。

  • dipearl
  • ベストアンサー率38% (226/582)
回答No.4

進化論というのは「ダーウィン進化論」のことですか? そうであれば、進化論は完全に正しいわけではありません。 「生物が進化するということが正しいかどうか」 という質問なのであれば、これは「論(説)」ではなく、実際にあることを「進化」と呼ぶことにしているものであり、事実が先です。 たとえば、今流行っている新型インフルエンザですが、これは人間に感染できるようインフルエンザウイルスがつい最近「進化」したものです。内容はと言えば、ある人間に感染しないインフルエンザウイルスが遺伝子が突然変異を起こし、偶然人間に感染できるようになった、ということです。 人は、この突然変異を見て、「ウイルスが進化した」と呼ぶわけです。

  • cliomaxi
  • ベストアンサー率33% (2921/8736)
回答No.3

>「進化論は他のアイデアに比べて様々な事をより矛盾なく説明できる」 創造説や設計者(インテリジェントデザイン)説でも、一般的な教養程度の人では容易に否定出来ない程ですよ。 まぁ地層の違いや化石などを「そのように造った」とか「神がそう言うものを置いた」と進化論サイドからすれば「なんじゃそりゃ?」と言いたくなるようなものもありますが。 「神が創造した」以上に矛盾無く優れた説明も無いと言う事も出来ます。(伝家の宝刀、水戸黄門の印籠のようなものだな。) 何と言うか彼らの中では全く矛盾しないのです。 神がこの世界を、人類を創造したとする一神教(キリスト教など)を信仰する人が多い欧米で進化論が受け入れられなかったのに対して、輪廻転生といった概念のある仏教徒の多い日本ではすんなりと受け入れられたと言う話は有名です。 と、言うことで私は「Flying Spaghetti Monster」がこの世界を創造した事にしています。

  • gohtraw
  • ベストアンサー率54% (1630/2966)
回答No.2

#1です。  というわけで私はいわば「進化論サイド」なわけで、バクテリアと自分が「親類」でも平気なんですが、それがいやな人は「全能の存在」がバクテリアと自分を別個に創ったと信じていらっしゃればいいと思うんです。それを他人に押し付けることがなければね。

  • gohtraw
  • ベストアンサー率54% (1630/2966)
回答No.1

 ご質問の「進化論を否定してる人」というのは、いわゆる創造説とか、インテリジェント・デザイン説を信じている人のことですね。  一言で言えば、進化論がうまく説明できるのは「なぜ、地球上には多種多様な生命が存在し、かつそれらが基本的に同じルールの遺伝情報を用いているのか」ということだと思います。  もっとも、「全能の存在がそれらを創ったのだ」といえなくもないですが、ではその「全能の存在」を創ったのは誰かという質問にどう答えることができるでしょうか?  要するに、上記の「否定している人」って、バクテリアやゴキブリや猿と、自分がいわば「親類」であるという考えに耐えられないのだと思います。私は逆で、生物に対する親近感というか、興味が増し、自分が地球の一員、一部であるという気持ちになりましたけどね。結局それがきっかけで生物系に進むことになりました。

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