第二次世界大戦について

質問

色々調べたのですが分からないので質問します。
日本は何でアメリカ相手に戦争したのでしょうか？戦争体験者もどう考えても当時負けると思ったと言ってる人が多いみたいですけど。教えて下さい、分かりやすくお願いします。

回答No.5

ikke001 · ベストアンサー

太平洋戦争開戦までの流れを簡単に説明します。
日本は、昭和１２年から中国と戦争を開始しました。それに対し中国は欧米に武器等の物資の支援を要請し、主にアメリカがそれに応じ大量の物資の供給を行います。
　昭和１４年にドイツのポーランド侵攻で第二次世界大戦が勃発します。フランスの降伏に伴い昭和１５年に日本は中国への援助ルートであった北部仏印（北ベトナム）に進駐し、さらにドイツの快進撃に刺激され同じく昭和１５年に日独伊三国軍事同盟に締結し反米英を内外に示します。但し日本は対米英戦を覚悟したわけではなく日本の東南アジア進出に際しての保険みたいな考えだと思います。アメリカはこれに対し屑鉄の禁輸を実施し対日姿勢を強めてゆきます。昭和１６年７月日本は資源の確保といざ東南アジア侵攻の橋頭保確保のために南部仏印に進駐し、これに対しアメリカは日本に対し在米日本資産の凍結、石油の禁輸等の対策を実施し日本の首を絞めつけてゆきます。
　日本はなんとか外交で事態の解決を図るもすでに第二次大戦への参戦を腹の中で決定していたルーズベルト大統領は、これを受け流し最後にハルノートを日本に突きつけ、結果日米交渉は破たんし日本は対米英戦争を覚悟することに追い詰められて昭和１６年１２月８日の開戦となったのです。
　さて、対米戦の当事者となる日本海軍は、アメリカとの実力の差を誰よりも知っていることから、内面では開戦に反対するもそれを声高に唱えることは国民に対しできず、また陸軍は当事者である海軍が異を唱えないのであれば開戦に反対する理由もなく、国政を司る誰もが対米英戦になれば、敗北はあっても勝利は絶対に無いことを分かっていながら開戦に踏み切ってしまったのです。為政者がこれほど無責任では、国民がかわいそうですが、実態は、国民は反米感情むき出し状態であり、開戦の報道を提灯行列で祝ったのです。この国民のパワーが開戦の源の一つであったことは事実だと思います。
　次に国外から日米開戦について見てみます。
　ドイツに押され続けているイギリス首相チャーチルは、ルーズベルト大統領に連合国として、ドイツに宣戦布告を何度も要求していました。しかし、ルーズベルトは次の事項を懸念材料として開戦に踏み切れません。一つはイギリス、ソビエトのどちらかが１９４１年末まで持たないかもしれないこと。これは、アメリカが欧州の大戦に参加しても実際に戦力を整えるには１９４２年以降になる為、両国には１９４１年末まではなんとか乗り切ってもらわなければなりませんでした。二つ目はルーズベルト大統領の国民に対する選挙公約に、国外の戦争にアメリカの若者を送り出すことは無い。というものです。一つ目の懸念はドイツのソビエト侵攻かモスクワの手前で挫折し無くなります。二つ目の懸念はドイツと軍事同盟を結んでいて、なおかつアジアで侵略行為を行っている日本を利用することを考えます。日本に対し石油等の重要資源の全てを禁輸すれば、日本は必ず南方の資源地帯に進出すると読み、禁輸を実施します。また、開戦は１９４１年の末が都合良いので、それまで日米交渉をずるずると引き延ばし、日本側に希望をもたせながら、最後にハルノートを突きつけ、日本がアメリカに宣戦布告をするように仕掛けたのです。このような状況でしたから、日本の対米宣戦布告は避けられなかったことだったと思います。

お礼

皆様回答有難うございました。

回答No.4

noname#115647

＞どう考えても当時負けると思ったと言ってる人が多いみたいですけど。
実は、当時そう思っていた日本国民はほとんどいない。（そうでないと言う者は、後出しジャンケン（結果論）が好きな輩だ。）
不安はあったかもしれないが、負けると思っていた国民は子供から大人までほとんどいなかった。
「日本は神国である。いざとなれば神風（元寇の時、台風で救われた）が吹いて天佑（てんゆう）で勝つ。日本は現人神（あらひとがみ）である天皇陛下が君臨されているのだから、天佑が味方している。日本はいまだかって戦争で負けた事はない。」
小さい子供のうちからそう教えられてきたし、学校教育や世論からしてもそうであった。子供もりっぱな軍国少年だった。
決して戦争や軍国主義を肯定するものではないが、教育というものの恐ろしさである。

大政翼賛会（たいせいよくさんかい）という右翼組織があり、翼賛選挙（よくさんせんきょ）というものがあった。
選挙でリベラルな（と言っても軍国主義者ではない、という程度の意味において）思想を持つ立候補者は、選挙妨害され足を引っぱられた。
政府も多くの政治家も警察もそれら右翼の味方であった。
今からしてみれば無茶苦茶な時代だが、それがあたり前の時代があった。

アメリカを仮想敵国としていたのは陸軍ではなく海軍である。絶対国防圏というものがあり、青い点線がその範囲である。
http://hc6.seikyou.ne.jp/home/okisennokioku-bunkan/okinawasendetakan/nihongunnosensentokokuboken.html
海軍はこれに沿って戦備や軍容を整えてきたし訓練もしてきた。
しかしこの圏内にはアメリカが実質統治し権力を握っていたフィリピンとグアム島が含まれている。
日本は対日輸出禁止で追い込まれていたから、石油、ゴム、金属類などの物資を求めて、東南アジア諸国への侵攻を目指していた。
これらの国もイギリス、オランダの植民地であったから、当然これらの国を敵に回し戦争という事になる。これらの国と結託して対日輸出禁止していたアメリカにもますます敵視され、もう堪忍袋の緒が切れるだろうという事が確実視された。
それにフィリピンの制空権や制海権を制圧しないと、安心して物資を船で輸送できないということもあったから、フィリピンへの侵攻も必須である。これはもうアメリカとの戦争という事になる。

太平洋戦争というのは軍部だけの責任だけではなく、政府、政治家、報道機関、多くの企業、大多数の国民が狂っていたのです。
わかりました？。

回答No.3

a-mituki

細かく書くと長くなるので大雑把に説明します。
当時世界中で大恐慌が起こっていました。それを解決する方法として別の国を奴隷として扱うのがありました。植民地というやつです。そこで日本は東南アジアや中国を植民地にし始めました。しかしそれを狙うヨーロッパの国々やアメリカ等と奪い合いになりました。
そこで各国（というかアメリカ）は日本に数々の無茶な要求をしました。その意図はもちろん各国もアジアの利権が欲しいというのもありますし、日本の中国での悪どい振舞いや中国からの要請等もあったと思います。
まず、各国は経済制裁を始めました。物資の輸出制限or禁止です。
しかし、日本も富国強兵のために必死ですし、それだけで聞くわけありません。要求の特に中国からの撤退が一番嫌だったようです。
そこで日本は少しでもアメリカに要求を妥協してもらおうと真珠湾攻撃でアメリカに大打撃を与えあせらせようと思ったわけです。当時軍部でもアメリカに勝とうと思った人は少なかったはずですが、日清＆日露戦争で勝ってきたので、ある程度はやれると思ったのでしょう。
しかし、実際は真珠湾攻撃は大した打撃を与えられず、アメリカは本気に。しかも国力＆軍事力差は天地の差。
もちろん日本は戦争中も外交で何とかしようと思ったようですが、お互い妥協せず、結果時間のみが過ぎていき・・・原爆が落ちるまで日本は戦い続けました。

つまり日本はアメリカと戦いたくはなかったけれども、富国強兵や無理な要求を考えた結果戦ってしまって、負けてしまったということです。
軍部の自国を過大評価、アメリカを過小評価していたというのもありますが。

以上簡単な解説ですが、大体合ってるはずです。

回答No.2

eroero1919

ものすごく乱暴にいえば、中国から手を引けとアメリカから迫られ、それを拒否したら石油とくず鉄の輸入を止められてしまったからです。

これは現代でいうと、アメリカから日本企業は中国市場から撤退しろと迫られ、それはできないと断るとサウジアラビアやその他の国々から石油の輸入を止められてしまったようなものです。そうなると、完全降伏するか戦争するしかないでしょ。
今の日本は軍隊がないことになっていますからいきなりの完全降伏もアリですけど、当時は巨額な国家予算をつぎ込んで世界に冠たる軍隊を持っていましたから、「戦いもしないで降伏した」なんてことは許されなかったわけですよ。もしプロ野球の阪神タイガースが「今の戦力じゃジャイアンツに勝てないから今日の試合は負けでいいです」ってなったら「やる前から何事か！」って怒るでしょ。

回答No.1

buchi-dog

本が何冊も書けるテーマです。
手始めにこの本でも読んでください。

「誰が太平洋戦争を始めたのか」ちくま文庫
別宮暖朗／著
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32113066