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譜面のコード表示の質問

zeninashiの回答

  • zeninashi
  • ベストアンサー率45% (27/59)
回答No.11

◎新たな記号の考案について 考えること自体を否定する気はありませんが、便利になる保証はない点を指摘しておきたいと思います。CならCの第一転回形を1Cとする、といったアイディアを否定する気はありませんが、既に述べさせていただいたように、フランス系のクラシックでは転回形を示す記号が存在します。 PF 基本形 第一転回形 R1 第二転回形 R2 しかし、ポピュラーの人でこの記号をご存知の方は非常に少ないと思いますし(当方もある本を読んでいて最近偶然知ったに過ぎません)、クラシックの方も、和声論/和声学の本を読むときにこの手の記号の説明を見て、本を見ている間気にしているだけで、実際に譜面を見て演奏する際にこの様に記号が使われるとは考えないと思いますし、譜面を書く際にこの様な記号を使おうとも思わないでしょう。 また、この様な記号が既に存在してるにもかかわらず、記号に対する認知度がこの程度であるという現象は、端的にこういった記号に対する需要がそれだけ低いということを示していると思われます。 あと、これは古い記憶なので正確な情報ではありませんが、確かポピュラーの世界でもヴォイシングを厳密に指定する記号が考案され、M-Baseと呼ばれる潮流に属する人たちの間で実際に使われていたようなのです。当時の雑誌『Jazz Life』にそんな記事が載っていたと記憶しています。ですが、この記号の内実までは紹介されていなかったと記憶していますし、今回のスレッドでも「そういう記号があるから使えばよい」という回答も出てきませんでした。それだけ、この記号もM-Baseと言う潮流・グループの間でだけしか使われなかった、と言うことなんだろうと思います。 そういう意味では、過去にヴォイシングを厳密に指定する記号を考案する試みは実際にあったのに対して、どうして普及しなかったのか? という点は、これから新たな記号を考案するに当たって、考えるべきことではないかと思われます。 クラシックにおける「数字付き低音」が、ヴォイシングの厳密な指定まで意図されている記号なのかどうかについては、個人的には疑問があります。例えば、先日示したWikipediaの記述にはこうあります。 「数字は、低音からの音程の度数を表すもので、「3」とあれば、低音の上3度の所に音があることを示す。ただし、実際にそれらの音をどのオクターブに置くかは演奏者に任され、演奏者は和声的に正しくなるように、4声または3声で演奏する。」 「実際にそれらの音をどのオクターブに置くかは演奏者に任され」る以上、数字付き低音を見て実際になされるヴォイシングは、プレイヤーによって変わりうる、ということではないかと思われます(ただし、当方にはクラシックの素養がないので、誤解かもしれません)。 それでも、そういう指定ができるのだとしても、そもそも数字付き低音はバロック音楽という限られたジャンルでしか使われていません。例えばこんなブログがあります。 ↓ http://blogs.yahoo.co.jp/more_60_sonatas/folder/926379.html 数字付き低音の読み方の解説から自分が伴奏するコードの譜面を起こす作業までが示されていますが、質問者さんはこの様な作業を経たプレイを、誰かにしてもらいたいのでしょうか?? だとすると、ご自分や相手の方が、数字付き低音を習得する必要が出てきますが、このブログにあるように(書いているらっしゃる方は、バロックを勉強中のようです)、結局は数字付き低音を見て、プレイすべきコードを五線譜に書き起こすのが現実のようです。数字付き低音を勉強中の方がこうなのですから、まだ覚えていない人にプレイしてもらいたい音を示すなら、五線譜に最初から書き起こしておいた方が親切でしょう。 数字付き低音を離れて、ポピュラーで使われるコード・ネームを考えてみても、ヴォイシングを指定するなら五線譜に書いた方が早いと思います。度々述べさせていただきましたが、コード・ネームは、それを見て即興で、プレイヤーの裁量で自らの好きなヴォイシングでプレイしてもらうことを前提にした記号だと考えた方がよいと思います。もちろん、楽曲分析に使うことも当然ある訳ですが、メロディのオタマジャクシとコード・ネームしか書かれていないリードシートは、譜面の紙幅を節約するだけではなく、メロディの音域とコード・ネームから、どのようなヴォイシングが適切なのかを、プレイヤーが自分の裁量で判断できるようにすることで、プレイヤーにより大きな自由を与えてる、とも言えます。 対して、ヴォイシングを厳密に指定する記号は、その趣旨からしてプレイヤーから自由を奪うこととなります。「そのように作編曲された、固定された音」であることを示すなら、やはり五線譜が確実だと思えます。 ◎記号の問題点 その上で、転回形を示す記号を、ヴォイシングを指定する記号として使う上で考えられる問題点を指摘しておこうと思います。 何らかの方法でヴォイシングを指定したとしても、そのヴォイシングでプレイされるべき音域を指定するのか、しないのか? そもそもヴォイシングをそこまで厳密に定めたいのは、アレンジ上の都合でしょう。なら、当然メロディやベース・ラインとの兼ね合いから、好ましいヴォイシングだけではなく、好ましい音域も指定するおつもりなんだろうと思います。「メロディはあくまでトップ・ノートとして。よって、コードはメロディより下の音域が好ましい」とか。そういった音域まで指定する記号を、ヴォイシングの記号とは別にお考えになるおつもりでしょうか? ともかく、どういう記号にするにしても、ヴォイシングの記号と音域の記号をそれぞれ考案・定義するくらいなら、五線譜にすべてオタマジャクシを書いて、そのコードは要するにこのコードだと、慣習的なコード・ネームで記した方が、手っ取り早いのではないでしょうか? また、トータルでCM7となるべき音をアレンジして、例えばベースにCを、キーボードにC E Gを、ボーカル2人にGとBをハモらせる、などという具合に指定する場合、当然それぞれのパート向けの行で音を示すことになるかと思います。各パートにどんな音をプレイさせたいのかを指定することになるため、結局はかっちり音を五線譜に書き込むことになります。 どういうヴォイシングにする場合にせよ、各パートにプレイさせる音を指定することで、そのようなヴォイシングを実現させたいなら、そのようにかっちり五線譜に書き込むしかありません。この場合、ヴォイシングを指定する記号があったとして、その記号は何の役に立つことになるのでしょうか?  ◎総じて ご質問の趣旨からは離れてしまうかもしれませんが、 ・どういう編成のバンド向けに ・どのような情報を伝えたいのか? をご質問いただくことで、ヴォイシングの記号の考案とは別な解決策が得られるのでは? と言う気がします。

tuiteru7
質問者

補足

多くの情報、ご意見をありがとうございます。 この様な記号が既に存在してるにもかかわらず、記号に対する認知度がこの程度であるという現象は、端的にこういった記号に対する需要がそれだけ低いということを示していると思われます。 ということで、そうなるとレベルの高い演奏者は主旋律のメロディー を見て、コードを通常、第1転回、第2転回を選択して演奏している ことになるのかな、、、。しかも、作曲者の意図を組んで演奏して いることになるのかな、、、。詳しいコード指定しなくても、 大丈夫なのかな、、、。

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