北朝鮮問題。どうかみなさん意見を言って下さい！

質問

北朝鮮やアラブ諸国、アメリカ、日本の報道を見たり、
聞いてるうちにどこの国がどこまで本当のことを言って
嘘をついているか？解らなくなってきました。
例えば、日本が自衛隊を軍隊化させたいが為に、北朝鮮対策
を必要以上に煽った報道としているのではないか？とか。
実際に第二次世界大戦中、日本政府はアメリカを初めとする
敵国をまさに鬼のように揶揄し、国民感情を煽ったと思いますし、
どこか、そういった流れに似た動きを感じます。もちろん
北朝鮮の動きは不穏で、僕自身不安はありますが、日本で報道されている
北朝鮮の国民の感情と似たような感情で、日本人も、実態の掴みにくい
メディアに踊らされ先導されつつあるのではないか？と不安に
思いはじめました。
どちらが一歩的に悪いという問題ではないと思いますし、本当の事
が何かもわかりません。しかし、このままエスカレートしていけば、
日本の戦争参加もやむなし、という流れにもなりかねないのかな？
と勝手に妄想を膨らませてみたり、僕自身は、知識もないし、考える力も
低いと思いますが、戦争を回避する道を、政治レベルや、国、行政に
任せているのではなく、一般人レベルで国内同士、または、国外の人達と
話し合い、争いを避ける道を探すべきだと思っています。
どうか、みなさんの意見。どんなつまらないことでも、一言でも参加してください。馬鹿げた質問をたてたかも？と少し思っていますが、
参加していただければ幸いです。ちなみに私はそこら辺にいる普通の
日本人です^^

回答No.21

Bokkemon

率直に申し上げて、北朝鮮の問題をテーマとして掲げられている中で、一部の日本人男性の買春行為や官僚の腐敗問題を並べ、「だから北朝鮮ばかりを責められない」あるいは「翼賛的報道の偏向」という論調に違和感を感じました。そういった、下劣・低劣・私欲の例は、この問題と併論するにはあまりに次元が違いすぎます。

過去には「北風と太陽」の政策としてこれまで北朝鮮と接してきた経緯があります。人道援助の名の下に食糧援助や医薬品・衣類などを援助してきています。ところが、その結果は金正日と軍部に食い物にされ、本来渡されるべき貧困層には全く届いていないと言われます。米国が暖房用に援助した重油も軍部で兵器用の備蓄に流用されていると聞きます。その結果が相次ぐ脱北者の悲劇です。

かの国は幾重にも階級制度が定められていて、階級ごとに特権が決められていると言います。本来、社会主義国・民主主義国であれば理念に反するはずです。しかし、そのような国名と矛盾する体制は、かつての共産主義国家・社会主義国家ではむしろ当然のものでした。そうでなければ、国有による管理経済体制など成り立たなかったのですから。ところが、比較的リベラルだった東欧諸国がその体制を改め、その余波でソヴィエトも倒れました。その反省から、中国は自由経済を取り入れることにしたのですし、ヴェトナムも経済の近代化を進めています。

ところが、かの国ではその独裁体制があまりに強固に形作られ、情報統制をし、反対勢力が根こそぎ抑圧され、処刑され続けたため、独裁者に追随する者だけが普通の生活を送ることができるという状況が常識になっています。このため、自己改革の期待が見えてきません。他国のことに干渉すべきではないことは明らかですが、既に貧困と飢餓に直面している被抑圧層（多くは体制批判をした政治犯や主として日本から移住した“在日”や“日本人妻”達で、送金が絶えて「役立たず」とみなされた人々だと言われます）の窮状を改善する手立ては外圧によって独裁体制の崩壊を実現するほか無いほどに被抑圧層は独裁政府の横暴によって疲弊しきっていて、自らの人としての権利を守る力すら残っていないように思います。かの国の中からの民主化運動は、ほとんど絶望的ではないでしょうか。

この国では、拉致した人を「拉致者に返せ」と言って憚らない無神経さ、独善的意識が世論を形作っています。独裁者が「米国と徹底的に戦う」といえば、100万人も集まる（実は動員したのかもしれませんが）という国柄です。「偉大なる首領様のために」というただそれだけのために人を機械の部品のように精緻に動かすマス・ゲームを得意満面で披露する国。その国を外交交渉によって平和的に改めさせることができるかという点について、私は極めて懐疑的です。なぜなら、そのことは独裁者や特権階級に特権を（一部とはいえ）捨てることに同意させることですし、そうすることは独裁者信奉の体制に亀裂を生じかねず、独裁者の立場を危うくする可能性を孕むからです。自己満足の支配欲に染まっている独裁者に、善意を期待することは叶いませんし、自己改革など千年待ってもできないのではないかとさえ思います。

かの国への「移住」を甘言を駆使して推進していったのが「朝鮮総聯」で、この「朝鮮総聯」は金独裁政府におけるスパイ活動組織に属している在外特務機関だと言います（朝鮮赤十字社のスタッフも同様だということでした）。その「朝鮮総聯」の台所を支え、かの国への送金を統括していたのが公的資金注入が取り沙汰された「朝銀」です。５人の拉致被害者の帰国の時に、朝鮮高級学校の生徒が暴行を受けたと言われますが、その実体は北朝鮮批判を鎮静化させるためにこの「朝鮮総聯」が指揮した自作自演ではないかという疑惑もあるそうです（真実がどうかは定かではありませんが）。これが事実なら、まさしく「目的に為には手段を選ばず」ということになります。そして、そういった疑惑が向けられるのは、何も差別や偏見に支配された虚構に踊らされているわけではなく、かの国が、大韓航空機爆破事件や工作船事件、拉致事件の都度示してきた言動によるものであると理解しています。

lm00さんは希望的に「話せばわかる」と考えておられるのでしょうが、そうではない相手もいると私は体験的に知っています。「説得力が未熟だから話ができない」、「理解させられない」という次元ではないと思います。

多くの日本人が北朝鮮に批判的であるというのは、マスコミや誰かに洗脳されたものとは言い難いと思います。今の日本は価値観の多様化が著しい状況ですから。その社会環境の下で多くの人が「おかしい」と考えることは、ある意味、真理に近い、人としての根本原理に抵触する、と感じ取っているからではないかと思います。