• 締切済み

pn接合ダイオードの拡散容量・・・

pn接合ダイオードの拡散容量について調べています。 ずばりどういうことなんでしょうか?? あまり詳しく乗っているサイトがないので困っています^^; 詳しい定性的に説明お願いします><

みんなの回答

  • hiro_wood
  • ベストアンサー率92% (12/13)
回答No.2

 pn接合ダイオードの「拡散容量」を特に問題にする場合とは、その動作周波数に起因する特性を向上させたい場合が多いと思われます。(より具体的にはデジタル通信の信号波形のSN比向上などです。)  pn接合に順方向に正の電圧を印加した場合を想定してみてください。それまでpn接合は熱平衡状態で接合部付近にはp層側にもn層側にもそれぞれ空乏層(キャリアが存在しない空間)が広がっています。しかし、電圧が順方向に印加された直後にその空乏層には怒涛の如くキャリアすなわち電子または正孔がそれぞれ拡散してきて、あたり一帯はキャリアの流れに埋め尽くされた状態になります。  あらためていくつかの教科書類を捜しましたが「空乏層が順方向電圧によって極めて狭くなる」と解説しているものはあるのですが、「空乏層幅がゼロになる」と踏み込んで記述しているものはありませんでした。そして Vd-V ( Vd=ビルトインポテンシャル、V=印加電圧 )についてVd>Vの場合の計算はさかんに記載されていますが、 Vd<Vの領域の話は避けている・・・という感じです。 事実上、順方向時にはその空間にはキャリアが存在しているので「空乏」でないことは明白なのですが・・・・と、それはいいとして、話をもとにもどしますと・・・pn接合位置からn層側に流れ込んだ正孔と、その逆でpn接合位置からp層側に流れ込んだ電子をいずれも少数キャリアと呼びます。これら少数キャリアは、外部に接続した回路から見ると電荷増をもたらし、かつ「容量成分」(Q=CVの関係)として信号波形に現れる(矩形波がなまったり、尾を引いたりする)存在となる・・・という理解です。  回路シミュレータのSPICEでは、この拡散容量Cdと空乏層による接合容量CjをC=Cd+Cjとして扱っているようです。順方向時にはCj=0とすればよいだけですから簡単ですね。(ただ、この点は実際にそう扱って計算しているかどうかは、その道の専門の方に確認したほうがいいです。)  ところで拡散容量の値(大小)は少数キャリア自身の寿命(ライフタイム)によって左右されます。つまり少数キャリアは多数キャリアといずれどこかで再結合するわけですが、その再結合で消失するまでの時間が長いほうが単位時間当たりより多くの電荷として容量成分を発揮することになるからです。 そしてそのほうが好都合というのが光デバイス系(LED、LDなど)ですが、電子デバイス系はそれでは困るという場合が多いようです。そのため少数キャリアの「寿命」を短くする・・・という意味で「キラーセンター」となる不純物を意識的に導入したりします。これはメーカーによって違うようで、たいていは企業秘密で教えてくれないものだったですが、いまはひょっとしたら簡単に分析されてしまうのではじめから公表しているかもしれません。キラーセンターのセオリー(要件)としては深い準位(ディープレベル)を形成する材料ということになります。例えばシリコンに対しては金(Au)だったりします。浅い準位(シャロウレベル)のものは再び活性化したりして「再結合中心」として働かないのでキラーセンターとしてはNGなのです。 以上、余計なことまで書いてしまいました。ご参考まで

  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.1

こんにちは。 pn接合に順バイアスをかけると、 n型領域にある電子がp型領域に拡散し、 p型領域にある正孔(ホール)がn型領域に拡散します。 拡散したキャリア(電子、正孔)は、行き先にある相手と「心中」、つまり、対消滅します。 p型領域に拡散した電子は、正孔と心中、 n型領域に拡散した正孔は、電子と心中 です。 しかしながら、拡散してから対消滅が起こるまでには、少しだけ時間の猶予があります。 ですから、順バイアスし続けている条件の下では、p型領域に拡散した電子、および、n型領域に拡散した正孔は、常に、一定数存在している状態になっています。 これはまさに、充電されたコンデンサと類似の状態です。

関連するQ&A

  • pn接合ダイオード

    pn接合ダイオードで容量‐電圧特性から、接合部の不純物の濃度の分布について考察したいのですがどのようにすればよいかわかりません。どなたか教えてください。

  • pn接合ダイオード

    pn接合ダイオード pn接合素子に順方向電圧をかけると電子と正孔の再結合が起こると思いますが,それが非発光か発光かは半導体の欠陥などによって決まるのでしょうか?いま,発光ダイオードについて調べていたのですが,ふつうのダイオードも発光ダイオードの構造も変わらないような気がします.それならダイオードも発光してることになるのではと思いました. 発光ダイオードは光を取り出せるようにしてあるということでしょうか?また,調べていると発光はpn接合面で起こると書かれているのですが,実際はp型中でもn型中でもおこるように思います.どうでしょうか?(金属銅線中ではさすがにおこらない?)

  • PN接合の拡散電位

    恥ずかしながら。。。PN接合の基本的なことがわからなくなりました。。 拡散電位(内蔵電位)と外部から観察される電位差の関係がわからないのですが、どう理解できないか以下に記します。 PN接合のダイオードのアノードカソード間に電圧計でも電流計でも挟んでメータの針が振れるようなことが起きたら無から有のエネルギーを取りだしているということで熱力学の法則に反する。だから拡散電位は外部から観測されるはずがない。(一瞬くらいぴくりと針が振れるようなことがあるかもしれない?でも少なくとも定常的にメータの針は振れ得ない。) そこまでは良い。だけど、わからなくなるのはアノードとカソードを短絡したときだ。 バイアス電圧が0VのときのPN接合のエネルギー図は教科書的には両端開放のときと同じ、電位障壁は拡散電位そのもので書いてある。だからアノードカソード短絡でも拡散電位はある、接合部左右に電位差はある。一方ではアノード端子とカソード端子との間には短絡だから電位差は無い。するとアノード端(あるいはカソード端)と接合部の間に電流が流れ電位降下が起きていることになる?これじゃ無から有のエネルギーを汲み出していることになる。そんなことは起きそうも無い。 もしかしておおかたの教科書が間違いでアノードカソード短絡で拡散電位が消えるということ?しかしこれでは接合部でフェルミレベルがひん曲がるから熱平衡では無くなってしまう、これも起きそうに無い。やはり教科書の図が間違いということもないはずだ。。。。 ということでパラドックスに見えてしかたないのです。どこか大間違いをしているのでしょうけど。アノードカソード短絡時のエネルギーレベル図がどうなっているか書いている例は見たこと無いですし。 アドバイスお願いします。あるいはこのへんのことを平易に書いてある資料でもご紹介いただければ。

  • pn接合ダイオードについて

    pn接合ダイオードは日常生活では何に利用されているのでしょうか? 一定の方向にしか電流が流れず逆方向には流れないという特性があるのはわかっているんですが。 それを考えると逆流しても大丈夫みたいな感じなので、逆流しそうなものに利用とかですかね?

  • pn接合ダイオードについて教えてください!!

     こんにちは。  自分は今高校生で、工業系の学校に通っています。  今回の宿題で、pn接合ダイオードという部品の整流作用の意味を調べてくる課題が出たのですが、良く分かりません。  詳しく教えていただけないでしょうか。  また、それに図があるとうれしいです

  • PN接合ダイオード

    PN接合ダイオードやツェナーダイオードの電圧電流特性を測定するときに電圧計や電流計を当然間に入れますが、そのときの内部抵抗は測定結果にどの程度影響を与えるのかおしえてください。

  • pn接合ダイオード

     学校の実験でpn接合ダイオードの特性についてやっていて、実験で得られた値から、pn接合ダイオードの電流と電圧の関係を表した式I=Is((e^qV/nkT)-1)のIsとnを求めたいのですが、求め方がlogIとVのグラフを書いて、その傾きからnを切片からIsを求めるとまではわかるのですが、実際の計算がどうすればいいのかわかりません。  片対数グラフで縦軸にlogI、横軸にVを取ると右上がりの直線がプロットされましたが、この時の傾きを求めるのは(V,I)=(0.5, 0.2)(0.6, 2.0)だった場合傾きa=(log2.0 - log0.2)/(0.6 - 0.5)という求め方でいいのでしょうか?しかしこれだと答えが10となり、nの値としてはおかしいですよね?

  • ダイオードの接合容量について

    ダイオードの接合容量とは何なのでしょうか?また、接合容量は測定できるのでしょうか? お手数をおかけしますがよろしくお願いします。

  • バイポーラトランジスタと2個のpn接合ダイオードの接続

    バイポーラトランジスタ(npn型)について調べています。 バイポーラトランジスタは、図で示すと”2コのpn接合ダイオードの接続で構成出来るようにみえます”が 2個のpn接合ダイオードを接続すると、正常なトランジスタの動作をするのでしょうか??実際どういう動作になるのでしょうか? 良く分かりません。教えてくだされば嬉しいです。よろしくお願いします。

  • PN接合について

    PN接合についての質問です。 順方向で電流を流した場合、再結合というのはすべて接合部付近で起きていると考えてよいのでしょうか? それからダイオードと発光ダイオードは何が違うのでしょうか?発光ダイオードは再結合時に光を発するような材料を使用しているという認識でよいのでしょうか。