GDPの信頼性に関する調査方法とは?

このQ&Aのポイント
  • 為替レートと購買力平価、どちらが実態の経済をより反映しているのでしょうか?
  • 購買力平価によるGDPの算出方法がよく分かりません。欠点も教えて下さい。
  • 購買力平価のデータではIMF、CIA、WB、どこが一番信憑性が高いのでしょうか?
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GDPはどの調査方法が信頼できる?

GDPには為替レートによるデータと、購買力平価によるデータがあります。為替レートと購買力平価、どちらが実態の経済をより反映しているのでしょうか? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88 それが購買力平価によるGDPの場合、CIAのデータとWorld bank、IMFとではかなり差があります。一人当たりGDPですが(購買力平価)、IMFでは発展が遅れているはずのマルタが3位なのが気になります。そしてCIAでは貧困が蔓延している赤道ギニアが10位、WBも28位としています。各社かなりバラツキがあるという事です。そして国全体のGDPでも購買力平価だと、各社とも中国が日本を抜いていて、インドがドイツを抜いています。 そもそも購買力平価によるGDPの算出方法がイマイチよく分かりません。為替レートのGDPだと円高円安の影響を受けるので、購買力平価のデータに期待したかったのですが。購買力平価によるGDPの算出方法の欠点もあれば教えて下さい。 GDPは為替レートと購買力平価、どちらが信頼できるのでしょうか? そして購買力平価のデータではIMF、CIA、WB、どこが一番信憑性が高いのでしょうか?。

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  • omeger
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回答No.1

>GDPには為替レートによるデータと、購買力平価によるデータがあります。 >為替レートと購買力平価、どちらが実態の経済をより反映しているのでしょうか? 生活水準は、為替レートの1人当たりGDPではなく、 購買力平価の1人当りGDPで見た方が近いです。 経済の目標としては、為替レートよりも購買力平価の1人当りGDPを伸ばさないと、 実際の生活は豊かにはなりません。 貿易や企業にとっての市場規模は為替レートのGDPで計ります。 GDPの購買力平価に基づいてお金を交換してくれと 言われても誰も応じないので、実際交換する時は市場の為替レートです。 日本では何の断りもなくGDPというと為替レートの方を指しています。 昔は購買力平価の値がよく分らなかったという事情もあります。 >そもそも購買力平価によるGDPの算出方法がイマイチよく分かりません。 >為替レートのGDPだと円高円安の影響を受けるので、 >購買力平価のデータに期待したかったのですが。 >購買力平価によるGDPの算出方法の欠点もあれば教えて下さい。 市場の為替レートは、貿易やマネーの移動で決まります。 しかし、貿易で取引されないモノが多くこれらの物価差が反映されない点、 (例えば日本の散髪屋は3000円だがある開発途上国では為替レート換算だと300円だったとか) 国際資本移動が原因の為替相場の変動が激しく過大評価や過小評価が無視できない点など、 色々と問題があります。 そこで、購買力平価GDPは、多くの品目の価格を調査して、 同じモノは同じ価値であるとして各国の内外価格差の違いを調整しています。 各国の生活水準のモノサシとしては、 購買力平価の1人当りGDPがよく使われるようになっています。 欠点は調査年度や調査の対象に限界がある点。 毎年実施しているわけではないので、年を経ると推計の誤差が大きくなります。 複数の地点を調査しないと地域差が出る場合があります。 品目としても完全に同じかどうかよく分らないものもあります。 支出構成の基準によるバイアスもあります。 >IMFでは発展が遅れているはずのマルタが3位なのが気になります。 よく知りませんが、人口の少ない国の1人当たりGDPは、 租税回避のために先進国の企業がたくさん進出したりすると、 過大な値をとる傾向があるかと思います。 >そしてCIAでは貧困が蔓延している赤道ギニアが10位、 >WBも28位としています。各社かなりバラツキがあるという事です。 赤道ギニアは産油国であり、最近異常な勢いで経済成長したため、 調査がよく分らないのではないかと思います。 そもそも開発途上国のGDPは計測に問題があって 誤差が大きいので、この辺りも大目に見る必要があります。 >そして国全体のGDPでも購買力平価だと、 >各社とも中国が日本を抜いていて、インドがドイツを抜いています。 開発途上国は一般に為替レートの割に物価が安いので、 購買力平価の方が為替レートよりも値が大きくなります。 どちらが正しいか間違っているかというわけではないです。 >そして購買力平価のデータではIMF、CIA、WB、 >どこが一番信憑性が高いのでしょうか?。 IMFもCIAもWBも、世界銀行(WB)の2005年ICPの データに基づいて計算しているはずです。 しかし、このデータが発表されたのは2007年12月で、 それ以前のデータを参照している場合は大きく異なる数字になっています。 OECDは別個に3年位毎に調査しており、OECDの方が正確かもしれません。 世界銀行とIMFはどちらも使われます。 CIAは経済専門機関ではないので信憑性は低いです。 CIAは1人当りGDPは購買力平価の方だけで、 為替レートの1人当りGDPは載っていなかったと思います。

truemarine
質問者

お礼

丁寧に回答して下さって、本当にありがとうございます。 勉強になりました。生活の質を見るには多少欠点もありますが、購買力平価の方が当たっているという事がわかりました。 できるだけ多くの方からのご意見をお待ちしております。

その他の回答 (1)

  • omeger
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回答No.2

>マルタ 追記。IMFの所を見てみたところ、 計算に間違いがあったらしく、訂正されたようです。 おそらく 旧 1人当り国内総生産(購買力平価) 2006年 50,543ドル 2007年推定53,359ドル ↓ 新 1人当り国内総生産(購買力平価) 2006年 21,698ドル 2007年推定22,907ドル 参照:WEO Data Forum > Your per capita GDP (PPP) for Malta in 2007 seems way too high http://www.imf.org/external/dforum/ListMessages.aspx?messageid=784&forumid=13

truemarine
質問者

お礼

回答ありがとうございます。私もマルタが3位、あれ?って思ったのですが、omegerさんが調べて下さったお陰ですっきりしました。

truemarine
質問者

補足

できるだけ多くの方からの回答をお待ちしております。

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