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『勤労は美徳』という考え方についてです。

y1y9y8y1aの回答

  • y1y9y8y1a
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回答No.4

ご存じかもしれませんが、マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの精神と資本主義の精神』ではダメでしょうか? 質問者様への回答にあたる部分を本当にざっくりと簡潔にまとめると以下のようになります。 カトリックと違い、プロテスタントの人々は自分の職業を神から与えられた「天職」と考えました。 なぜなら、現世での成功は神から約束された、神の加護によるものだからです。つまり、仕事に打ち込んで成功すれば、それは神に救われる身分であることを示したことになるのです。 ここからしっかり働く、そして成功することが肯定的にとらえられる論理が生まれたと言われます。 最近はこの説が完全に否定されてるという話も小耳にはさみましたが…。 それから、現在働かない者が蔑まれる理由ですが、まずは福祉社会ということが理由に挙げられます。 福祉国家では、国民が税金を払い、それが年金、保険、教育などの福祉として分配されます。 つまり、全員で自分たちの社会を支える構図になります。 とりわけ、よく働ける若いものはバリバリ働いて税金を納めてもらおうという構図になります。 しかし、フリーターは所得が少ないので、収めることができる税金が少ないです。 また、ニートは働いていないので、みんなで社会を支えるという前提にそもそも反しています。 ゆえに、彼らは社会の支え手、担い手という役割を果たしていないという理由で批判、蔑みの対象となるのではないか…と思います。 また、これは穿った見方になりますが、フリーターやニートのような身分の人たちを批判し、蔑む風潮が社会に蔓延すれば、ほとんどの人はそこへの“転落”を避けようとするでしょう。 だれだってそんな対象にはなりたくないでしょうし。 それによって正社員として働いている人は、仕事がどんなにつらくても辞めようと思いづらくなると思います。 また、あくまでも効果は薄いと思いますが、学生も「フリーターになろう」「フリーターでいいや」とは思わなくなり、一生懸命勉強したり、スキルを身につけたりしようとするでしょう。 つまり、フリーターやニートへの“転落”の恐怖によって、人々はより労働へ、自己啓発へと駆り立てられる。 そうすれば、経営者たちは監督や教育のコストを下げることができます。 さらに、フリーターやニートに“転落”する者達が、彼ら自身の意欲によってその道を選んだのだということにしておけば、本当はまっとうな雇用の口がないのだとしても、そのような経営者側の意図は隠蔽されます。 これは渋谷望『魂の労働』を読んで考えたことです。 上記はだいぶ主観なので、あまり参考になさらないほうがいいかと思います。 長々と失礼しました。

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質問者

お礼

いえとんでもございません。大変参考になります。ありがとうございます。 お恥ずかしながら『魂の労働』は初耳です。ぜひ読んでみようと思います。 本当にありがとうございました。

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