• ベストアンサー

C7H9Nの異性体

C7H9Nの分子式を持つ2種の有機分子AとBがある。 (1)Aの方がBより強い塩基である。 (2)重水(D2O)と混ぜて振ると、NH結合がND結合に変化する。Aでは2個の重水素が交換反応を起こし、Bは1個の重水素しか交換しない。 (3)Aを酸化すると安息香酸が生成する。 (4)Bの紫外吸収スペクトルには、Aより長波長側に強い吸収帯が現れる。 以上からどのような分子構造が導かれるか。 という問題がわかりません。根拠も含めてわかれば教えてください。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数2

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • phosphole
  • ベストアンサー率55% (466/833)
回答No.1

まず(2)から考えましょう。 N-プロトンがDに交換され、さらにAでは2個、Bでは1個の重水素が入るということから、AはR-NH2, BはR-NH-R'という形のアミン、すなわち前者は1級、後者は2級であることが分かります。 これと分子式から、AのR基に使えるのはC7H9N - NH2 = C7H7となりました。Bでは、RとR’二つの置換基あわせてC7H9N - NH = C7H8です。 次に(3)を考えましょう。安息香酸ができたということですから、Aはベンゼン環がありますし、さらにベンゼン環側鎖には1個のアルキル基がついているはずです。 これと上述したことから、Aの構造は分かるはずです。 Bの構造推定はやや難しいですね。 不飽和度も考えてみましょうか。 不飽和度0なら、C7のアミンでは水素原子は 2 x 7 + 2 + 1 = 17個持つはずですから、不飽和度は(17-9)/2 = 4です。 まだまだいろんな構造が可能になってしまいますが、こういう場合は知っているアミンから誘導して推定するのが近道です。 そこで(1)を使いましょう。 これは知っているか分かりませんが、アルキルアミンと芳香族アミン(要するにアニリン)を比べると、前者の方が強い塩基です。ちなみに、アルキルアミン同士で比べるとアルキル基が多い方が一般に強塩基となります。 また、これは(4)とも適合します。アニリンは窒素分子の非共有電子対がベンゼン環と相互作用するため、吸収は単純なベンゼン環orアルキルベンゼン(Aのこと)に比べ長波長シフトします。 また、もしもベンゼン環を持たない構造を考えた場合、ベンゼン環を持つAよりも長波長に吸収を持つのは変ですね。 ですから、Bはアニリン誘導体だと考えましょう。 すると、R,R'のうち、一個をベンゼン環とします。 さて、このことと、上述したR,R'に使える原子数から答えは出せますね。

hurry123
質問者

お礼

お礼遅くなりました。 詳しい説明ありがとうございます。 とても参考になりました。

関連するQ&A

  • 重水を用いたCannizzaro反応?

    この前、ベンズアルデヒドを用いたCannizzaro反応の実験を行いました。 レポートの課題として、重水を用いてCannizzaro反応を行った場合の生成物を示せ。というものが出ました。 しかし、どこで重水を使うのかが分かりません。重水がCannizzaro反応を起こすはずがないですよね?それとも最初の塩基が重水ということでしょうか?または安息香酸のイオンを安息香酸に戻す際に用いる酸をD3O+にするということなのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • nmr C9H12について

    図のようなnmrのスペクトルが観測された時の炭化水素C9H12の構造を教えてください。 二重結合で積分比が1の方が低磁場側に移動していると考え二重結合4つで考えていたのですがなかなかスペクトルに合った構造が見つけ出せません。よろしくお願いします。

  • 安息香酸のTLCについて

    安息香酸にTLCを行なったところ、そのRf値が溶液の濃度により変化しました。 安息香酸は水素結合により二量体を形成するそうで、そこには平衡があると聞きました。 ならば高濃度の安息香酸は二量体の形が多く、低濃度のものは独立しているはず。 すると、分子間で水素結合している高濃度の方は低濃度のものに比べてTLC板との相互作用が弱くなり、Rf値は高くなると思うのですが、どうでしょうか。 ネットにも図書館の機器分析の本にも書かれていないので困っています。 Rf値は濃度によらず一定と言われているので、私の技術不足かもしれません。

  • 高校化学の問題です。

    98%(重量パーセント)の濃硫酸(比重1.84)を水で薄めて0.50mol/lの 希硫酸5lを作った。 問:0.50mol/lの希硫酸5lを作るために要した濃硫酸は何mlか? 答:135.8ml 問:安息香酸はベンゼン溶液中で二量体(二分子の安息香酸が水素結合により 結合したもの)になりやすい。20.0gのベンゼンに0.300gの安息香酸を 溶かした溶液は0.326Kの凝固点降下を示す。この溶液中で何%の 安息香酸が二量体となっているか。ただし、ベンゼンのモル凝固点効果は 5.07Kである。 答:95.3% の二つです。二個目の答えには会合度とかいうのが使われていて さっぱりわかりません。 分子量も使わないやり方を教えてください。

  • 溶解度

    溶解度と融点とは同じものと考えていいのでしょうか? 安息香酸の融点は120℃くらいですが、安息香酸メチル は-80℃、安息香酸ブチルは-76℃となっていますが、これはなぜでしょうか? 安息香酸は COOH基があるので、CO基しかない安息香酸エチル、ブチルより、より多くの水素結合ができ るので、水に溶けやすくなるのではないでしょうか? また安息香酸エチルなどは、炭化水素基がつくので、 疎水性であり、水には溶けなくなるのではないでしょうか? 水への溶解度と、融点とは別物なのでしょうか? お時間がありましたらお願いします。

  • 芳香族化合物 中和反応

    エーテル層にフェノールと安息香酸があって炭酸水素ナトリウムを加えます。 安息香酸は炭酸より強い酸のため、炭酸水素ナトリウムと反応するが、フェノールは弱いため、反応しない。 炭酸水素ナトリウムは塩基ですよね。 フェノールが反応しないのは、もし、反応しても、出てきた二酸化炭素によって、元に戻ってしまうからですか? か

  • 安息香酸誘導体の酸性順位について

    p-位、m-位のヒドロキシ安息香酸と安息香酸の酸性順位について、酸性の強い順番は、m-位のヒドロキシ安息香酸> 安息香酸>p-位のヒドロキシ安息香酸です。 この理由の説明ですが、次のような説明で良いでしょうか。 m-位のヒドロキシ安息香酸 水素イオンを放出した後の陰イオンの安定性について考える HO―Ph―COO(-)は、三種の極限構造が考えられ、HO―Phの2,4,6位に(+)―CO(-)O(-)となり、OH基の置換している3位は、比較的電子が豊富となっている。ここで、OH基は、電子吸引性の誘起効果を持っているいるから、比較的安定化する。―COOが結合している炭素を1位としました。 p-位のヒドロキシ安息香酸 水素イオンを放出した後の陰イオンの安定性について考える HO―Ph―COO(-)は、三種の極限構造が考えられ、HO―Phの2,4,6位に(+)―CO(-)O(-)となり、OH基の置換している4位(p-位)は、電子不足となっている。ここで、OH基は、電子吸引性の有機効果を持っているいるから、不安定化する。したがって、酸性は一番低い。やはり、―COOが結合している炭素を1位としました。

  • NMRの解析について

    安息香酸が水素結合して2量体になっているのをNMRで確認する方法を教えてください。

  • 大学の物理化学の問題なのですが・・・

    大学の物理化学の問題なのですが、 1.紫外線、赤外線及びマイクロ波吸収スペクトルは、分子の並進、回転、振動、電子 のどのエネルギー遷移に伴って観測されるか? 2.CO2分子の並進運動、回転運動と振動モードの数はそれぞれいくつか。 3.水素分子の基準振動の波数は重水素分子に比べて何倍になるか(結合の強さは同じとする) 4.ベンゼンアニオンラジカルのESRスペクトルは何本に分裂するか。 以上なのですが、物理が苦手なためよくわかりません。 どなたかわかる方いらしたら宜しくお願い致します。

  • 減速材-軽水・重水について

    減速材-軽水・重水について 日本では減速材として軽水を用いていますが、軽水の水素原子は中性子と衝突するだけでなく、中性子を吸収することもあるそうです。 そこで疑問に感じたのですが、中性子を吸収した水素原子は重水素になるのでしょうか? また同様に重水素がトリチウムになるのでしょうか? 仮に重水素やトリチウムが原子炉内で生成されているなら、冷却水中の重水素・トリチウム濃度が上がり、軽水炉は徐々に重水炉になっていくのではないでしょうか? お詳しい方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください!