• ベストアンサー

土器編年と理科学法による年代

dekirukana-ugoの回答

回答No.2

曖昧な知識ですので、ごめんなさい。 現状では、書き換える、ということが必要が否かの検討中だと思います。もっと分析数を増やして、確実性を増すことが大切です。 また、重要な年代が変更になると、その他に影響するでしょうから、全体を通した歴史論として発表され、多くに人々の認識を得なければならないでしょうし。 だって、書き換えたけど、やっぱり間違ってました、ということはできませんものね。 決して黙示しているわけではないでしょ。 理学的手法のうち、炭素年代と年輪年代について、ちっと聞きかじったことを書きますと、 炭素年代はAMS(何の略か知りませんが、、、)という以前の炭素法よりも精度の高いとされる手法が導入されたことで、特に弥生時代の始まりがかなり古くなったと話題になったやつですよね。 弥生時代の始まりに関して100年程度の幅なら「う~ん」という程度でしょうけど、あれだけ古くなると、今までの仮説を変更せざると得ないとも思います。 精度が高くなったとはいえ、炭素法は前後50年くらいの揺れ幅があるようですから、以前よりもストライクゾーンが小さくなったようではありますが、弥生末や古墳時代だと30年スパンくらいで仮説を組み立てますので、ストライクゾーンがAMSよりも狭いので、そもそもの前提条件が厳しいと思います。 また、炭素法はもともと地学など地球そのものの動きを測定していたものを考古分野も利用したものだということを聞いたことがありますので、必要な年代のスパンが全く違いますね。 前後50年幅の揺れなんて、地球の活動からみれば、まばたきの一瞬よりも短いでしょうし。 年輪法は、1年スパンで年代を測定できるので、25・30年というスパンで社会変化をとらえる考古分野にとっては有効な方法ですよね。 伐採年がわかるという前提ですけど、木材ですから、多くの場合は、数年の揺れ幅で収まるでしょうね。 また、年輪年代をされている先生は何人かおられるのだろうと思うのですが、私は某先生おひとりだけしか知りません、、、 また、サンプリングデータ(数値ではなく、木材そのもの)が他の研究者に共有されているのかどうか、、、 なんだか「密室」的ですよね。 最後に、理化学的手法を引用するなら、ここは都合がいいから引用して、ここは都合が悪いから違う年代で歴史仮説を組み立てることはあってはならない、とおっしゃった先生がおられます。そのとおりですね。

torajii
質問者

お礼

懇切な回答をありがとうございます。  C14の半減期は5730年ですから、500年、1.000年を計るのにぴったりで、だから世界中で理化学的法で考古学的実年代が計られているのだと理解しています。回答者は「精度が高くなったとはいえ、炭素法は前後50年くらいの揺れ幅があるようです」と仰っておられますが、±で表現されるのはσであると理解していますので、出てきた実年代は±を取り除いて考えてよい性格の数値であると私は考えています。これらを考えると、縄文時代草創期の土器製作時期が、通説より3500年も古い(早い)1万6500年前と分かったとか、弥生時代の開始年代について、北部九州の弥生早期が少なくとも前9世紀、弥生前期は前8世紀までさかのぼるとかの測定結果が出たと聞けば、理系の考古学シロウトは、決まりと思うじゃないですか。  いつ、古代史が書き換えられるのか楽しみにしているのです。どういう動きなのか、詳しい事が教えていただけるかなと思って質問したのでした。  蛇足ですが、AMS法(Accelerator Mass Spectrometry)は加速器でイオン化して分子を一つ一つカウントすると聞いています。

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