解決済みの質問
最近、ノロウィルスが流行していますね。
子どもには手洗いうがいを徹底しています。(もちろん私も)
調理には特に気をつかっています。
そこで、ノロウィルス対策の消毒についてなのですが、アルコールで効き目がないことは承知です。塩素系だそうです。
ハイターなどを薄めて消毒はできるのですが、手などを消毒するときに塩素…っていうのはどうかと思います。
そこでなのですが、マキロンなどの外傷用消毒液でノロウィルスは死滅するのでしょうか?
宜しくお願いします。
投稿日時 - 2006-12-25 01:23:05
No.2のJagar39です。
「社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル」というものがあります。45ページほどあるpdfファイルですが、今パブリックに見ることができるものでは、これが最も詳しい部類に入るでしょう。
その中で、まずマキロン(塩化ベンゼトニウム)ですが、はっきり「効果なし」と明記されています。
イソジン(ポピヨンヨード)については、「データなし」となっています。
ノロウイルスは培養系が確立していないので正確な不活化条件を求めるための実験ができません。
それで同じカリシウイルス科に属するネコカリシウイルス(FCV)での実験データが掲載されています。
ただ、このFCVですが、同じカリシウイルス科に属するとはいっても属は異なりますし、FCVはネコに肺炎等の呼吸器症状を起こすウイルスなので、ウイルス病としての病態もまったく異なります。なのでFCVのデータをもってどこまでノロウイルスの不活化条件として妥当と言えるかどうかはまだ判りません。
で、そのFCVにポピヨンヨードを施用したときのデータですが、「流水による手洗い」と比較して、ウイルス量は変わらず、感染力は9%にまで減少したと書かれています。
この実験で「ウイルス量」は遺伝子量で測定しているので、すなわちポピヨンヨード剤には一定の「ウイルスを不活化する効果」はあると見て良いでしょう。
というわけで、No.2に「イソジンは効かない」と書いたのは、一部撤回です。
この実験で対照になっている「流水による手洗い」では、ウイルス量が1%にまで減少したとありますから、イソジンによって元の感染力からは1/1000まで減少する、ということになるでしょう。
ただし。
発症者の下痢便には、1gあたり10の9乗個のウイルスが存在すると言われています。
そして感染するのに必要なウイルス量は僅か100個とも言われています。
つまり、発症者に接触することによって1g分のウイルスが手に付着した場合、イソジンで手を洗って感染力としてのウイルス量を0.1%まで落としたとしても、まだ手には10の6乗個のウイルスが感染力を保って残っています。まださらに1万分の1まで減らさないと万全ではないということですね。このオーダーでは「何もしていない」のと同じことです。
つまり、物理的にウイルス量を減少させるには、不活化作用はなくても界面活性作用がある石けんが最も効率的ということになると思います。
それも単に界面活性作用がある手洗い法では、ウイルス量も感染力もたかだか1/10くらいまでしか落ちませんから、ブラシで念入りに手をこすって落とさないと効果は期待できないでしょう。
結局このマニュアルでも、「ノロウイルスに効果がある消毒液は次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)だけです」と明記されてしまっています。
というわけで、No.2で私が述べた結論(石鹸とブラシでゴシゴシ)は変わりません。
参考URL:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/minamitama/hoken/pdf/noro2.pdf
投稿日時 - 2006-12-25 11:20:23
2人が「このQ&Aが役に立った」と投票しています
ベストアンサー以外の回答(3件中 1~3件目)
感染予防はとても大事なのですが、神経質になりすぎるのもどうかと思うんですよね。イソジンは効果があり、イソジンスクラブとか手術前に手を洗うものもありますが、基本的には手洗いの徹底で大丈夫です。
消毒は環境などの洗い流せない所にするものです。
病院でも処置毎にしっかり手洗いはしますがイソジン使って徹底的に洗ったりはしていません。そのかわり、手洗いの方法は一般の方が思う手洗いより高度です。
手についたウイルスは石鹸できれいに洗えば十分です。
指輪や時計など洗い残しの出そうなものははずして洗うようにしましょう。
また、ドアノブや床など洗い流せないものはハイターを薄めて噴霧しふき取ってください。
いくら手を消毒しててもどこにも触れずに生活することは不可能です。調理前、冷蔵庫を開けた後など、食品に触れる前に必ず手を洗う等を徹底するようにしましょう。
投稿日時 - 2006-12-25 09:26:10
マキロンの殺菌成分は塩化ベンゼトニウムですが、現在のところノロウイルスに効果があるとされているのは次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系の消毒薬のみです。
塩素系の消毒薬は、どれも皮膚等に刺激性が強く、手洗いには使用できないものばかりなのですが、逆にいえばそれほど強烈な消毒薬でないと効果がないほど強いウイルス、ということです。
というわけでマキロンは効果が期待できません。
当然イソジンもです。そもそもマキロンやイソジンで効果があるような生易しいウイルスなら、誰もこんなに苦労しないわけで。
手洗いの方法ですが、国立感染研のサイトでは石鹸を使った方法が推奨されています。
もちろん石鹸もウイルスの不活化には効果がないのですが、石鹸を付けた手をブラシでごしごし擦ることによって、石鹸の界面活性作用でウイルスを落とそうという方法のようです。
実際のところ、塩素系もただ使えばOKというわけではなく、濃度等をきちんと計算しなければ効果は薄いです。ハイター等は200倍で使うとのことですが、吐瀉物の消毒に使うと有機物で消毒薬が失活するのでもっと濃い濃度にしなければいけません。
でも、濃くすると塩素ガスが出てしまってそちらの害も無視できず・・・となかなか悩ましいものがあります。
昔、ノロウイルスではないのですが同じくらい環境抵抗性が強いウイルスを仕事で扱ったことがあります。
2~3週間経っても、培養液等にウイルスが混入してしまったりして、かなりやっかいでした。ウイルスの実験室なので、もちろん常時塩素系のかなり強烈な消毒薬で毎日実験台や器具を消毒しているのですが。
結局、実験室全体のホルマリン薫蒸を決行してようやく混入騒ぎが収束したのですが、もちろん一般家庭ではこんなこと、絶対にできません。薫蒸中に部屋に入ってガスを吸い込んだら人間が死んでしまうくらいの方法ですから。
というわけで、「石鹸とブラシでゴシゴシ」というのが現実的な対策では最も適切だろうと思います。
参考URL:http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/index.html
投稿日時 - 2006-12-25 02:01:09