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「順ザヤは先高期待からと理解するのは誤り」という解説記事について

株のトレードだけしています。 日経金融新聞の昨日の記事(「商品指数連動型の投信」)の意味を教えてください。 ・現在、原油は期先が期近より高い順ザヤ、銅は逆ザヤ。 ・順ザヤだと、安い期近を売って高い期先を買うので、価格差が乗り換えコスト。 わからないのは、某ストラテジストの談話の部分です。↓  「順ざやは先高期待からと理解するのは誤り。商品では需要が高いほど期近が高くなる。実際、数年前までは原油も逆ざやだった。巨額の年金資金が(中略)参入(中略)順ざやに変わった。投機筋が指数に先回る形で売り買いし、順ざやに拍車をかけた面もある。(中略)期近が年間で一割以上値上がりしないと乗り換えコストは回収できない」 【質問1】 株式指数先物の場合、      先物の理論価格=現物価格+金利-配当  ですが、 商品指数先物は、(穀物など季節性があるものは除外すると)      現物価格+金利+保管コスト になる気がするんですが。。。 銅はなぜ逆ザヤなんでしょうか? 【質問2】 「需要が高いほど期近が高くなる」とは? 需要が高ければ、すぐに欲しい人が多く、「すぐお届け」の商品のほうが「2カ月後にお届け」より高く売れるのはわかります。 しかし、相場は需要が高いほど上昇していくのではないでしょうか?

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  • ベストアンサー
  • tiuhti
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回答No.2

すみません、原文を読んでいないので、ストラテジストが何をいいたいのか、私にもよくわからないのですが… 株や債券先物と、商品先物の大きな違いは、商品先物の対象である商品は、常時生産されかつ消費されるものだ、という事です。また、金属や原油の場合、生産は通常は徐々にしか増えません。(穀物も、生産に季節性はあるが、1年毎で言えば、豊作不作はあっても、需要に応じて柔軟に供給は増やせない。)。だから、足元に供給不安があれば、長期トレンドとは無関係に、価格は現物or期近>期先となります。銅については、私は普段おっかけていないので自信はありませんが、メキシコで今年の3月ぐらいから鉱山ストライキが起こり、8月7日には、チリの世界最大の銅鉱山で始まった(はず)事などが影響しているのだと思います。 商品先物でも、理論的には、先物価格と現物価格の間に、金利や保管コストを加味して出てくる裁定関係が働いてもいいはずなのですが、消費する側は「今手に入れないと困る」という事情があるので、裁定関係がほとんど働きません。金は、実需の比率が低く、裁定関係が働きやすいほうなのですが、それ以外のものについては、消費可能な時期によって、値段は大きく変わるので、限月によって価格はほぼ独立した動きをする、と考えた方がわかりやすいです。 別の言い方をすれば、株や債券に於いて、鞘がほぼ理論価格通りに動くのは裁定取引が容易かつ、現実に行われているが、商品先物に於いては、現物買い+先物売りの裁定の場合は、現物の保管場所とコスト、現物売り+先物買いの場合は、現物の売りをどうやってロールしていくか、という現実の問題があり、裁定取引が入りにくいので、鞘も理論値に収斂できない、と考える事もできます。 いずれにせよ、商品の場合は、相場の中期トレンドとは直接関係しない一時的な需給関係で、限月スプレッドが大きく変わるので、順鞘か逆鞘かから、単純にトレンドを読み取る事はできません。そういう意味であれば、そのストラテジストの言う事も理解できます。

参考URL:
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/2006-08-07T160847Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-223822-1.html
ass559
質問者

お礼

商品先物と金融商品の先物との違い、納得がいきました。 詳しくわかりやすいご説明、ありがとうございました!

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その他の回答 (2)

回答No.3

>>ところで、商品先物の理論価格については、私の考え方で合っているでしょうか? 次のサイトの記述を参照下さい。

参考URL:
http://www.tabi.ac/~honjyo/thesis/9/9-1.htm
ass559
質問者

お礼

再度のご回答、ありがとうございます。 とても参考になりました。

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回答No.1

【質問1】 現在、銅価格は歴史的高値にあります。 現物価格は実需に基づいて形成されているとします(現在、銅が品不足)。 この場合、 「いくらなんでも、今の高値はピークだろう」 と考える市場参加者が多ければ、先物価格は現物に比べ安くなります。 【質問2】 >>相場は需要が高いほど上昇していくのではないでしょうか? 現状の品薄状態が今後も継続すれば、価格は上昇するでしょう。ただ永遠に上昇し続けることはありませんよね。どこかで(そんなに銅が高いなら、買わない、ほかのもので代替する)という点が到来し、限界があります。 ですから、「需要が高いほど」、今の需要は高すぎる、将来は需給が緩むと考える市場参加者が増えますから、先物価格は上昇せず、逆ザヤになります。

ass559
質問者

お礼

さっそくのご回答ありがとうございます。 >「需要が高いほど」、今の需要は高すぎる、将来は需給が緩むと考える市場参加者が増えますから、 つまり、原理的なものというより、相場観のためなんですね。 ところで、商品先物の理論価格については、私の考え方で合っているでしょうか? 正しければ、金利と保管コストの分だけ、先物がつねにプレミアムになりそうな気がするのですが。 もしお時間があったら、この点についても教えてください。 ご回答ありがとうございました。

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