台湾について

質問

初に地理的なことかどうか悩んで、歴史的背景があるのかと思いこちらに質問しました。
台湾って昔、中華民国で国連に入っていてあるとき中華人民共和国と入れ替わったと記憶しているんですが、現在台湾の位置づけってどうなんでしょうか？
中華人共和国と一緒？　別の国？　はたまた国よりとらえ方が違う？
いまいち分からないんで分かる方教えてください。出来れば、中国と台湾の主張と第三国の考え方を区別していただけるとありがたいです。

回答No.3

kawakawakawa13

中華人民共和国の主張は、過去の中国王朝、特に清王朝の最大版図が本来の中華人民共和国であるという、荒唐無稽のものです。
台湾の歴史から見れば、「台湾は日清戦争の結果、日本に割譲された」となりますが、日清戦争以前、日本人の漁民が嵐で台湾に漂着した際、原住民に虐殺された事件の際、清は「台湾は我が国の統治の及ばない場所なので関係ない」と回答しています。
つまり清が積極的に統治した歴史はないのです。
中華民国、つまり現台湾政府も同じです。
中華民国成立時点では、台湾は「日本領」であり、講和条約成立後統治権引渡しまで、統治の実績はありませんでした。
つまり、国際法上中華人民共和国が「台湾はわが国固有の領土」というのはおかしいし、講和条約発効時正式に「中華民国」に引き渡されたのですから、中華民国＝台湾政府ならば、台湾は独立した国とするのが正しいと思います。
　第３国的な見方からすれば、現在中国大陸を統治している中華人民共和国が中華民国の国際的地位等を引き継いだと認められているので、台湾島も中華人民共和国がその所有権を引き継いだという認識になっています。
台湾政府は、独立政府というより亡命政権という認識です。

このあたり、大東亜戦争の終戦処理が連合国側によって、いわば「日本が自国領として整備していた」現実を無視し、日本の領土を削り、日本の国力を削ることのみを目的とした、その歪が現れています。

回答No.2

teccrt

歴史的な流れとしては、台湾はもともと中国本土から独立していた時期も多く、土着の人たちは中国本土と台湾は別という意識があります。

その中で、太平洋戦争終結後の中国本土の内戦によって、共産党が国民党を台湾に追い出し、中華人民共和国の設立を宣言します。彼らの台湾に対する見方は、「反政府勢力が未だに不法占拠している土地」です。

また、共産党に追われるまで中華民国を打ち立てていた国民党は、台湾に追い出されたものの、彼らは逆に中国本土を「反政府勢力が未だに不法占拠している土地」とみなし、自分たちこそが中国を代表する国だと主張しています。

ただ、中華民国の主張は台湾だけしか領有していないという現実から大きな隔たりがあること、現地人と国民党員の対立が薄まり、国民党員の考えが現地化（=台湾はもともと中国本土とは別）されつつある点から、「いずれは中国本土まで攻め返してやる」という建前から「中国本土とは別国家として台湾を独立に導く」という考え方が台頭しているようです。

日米をはじめとする主要国は、もともと資本主意陣営である中華民国を心情的に応援したかったものの、政治的・軍事的・経済的にはるかに規模の大きい中華人民共和国との関係を重視せざるをえず、台湾との交流を控えてきました。共産圏だったロシア・東欧地域はもともと台湾は無視して中国本土とのみつきあってきましたし、そういう意味では台湾は政治的に孤立気味でした。

しかし、台湾は電子機器分野などでは世界有数の生産拠点となり、世界経済で確固たる地位を築いていること、中国本土も台湾の資本・技術を取り入れたいことで中国本土と台湾が経済的には強く結びつきつつあります。

当面は、表面上、政治的な対立が解決の糸口もなく続くように見えますが、実際には双方とも経済的な理由で仲良くなりたいというのが本音なので、水面下でお互いの面子がつぶれない解決手段が協議されていくと思います。他国も、台湾が一方的に中国本土に組み込まれないよう注意しながら、協議を見守るという立場だと思います。

回答No.1

tatsumi01

法律的には台湾（中華民国）は中国全土を支配していると主張しています。確か首都は南京で、台北は仮住いですね。

中華人民共和国は台湾も不可分の中国の一部と主張しています。台湾政府を認める国とは断交すると脅して実際にそうしています。日本も台湾政府とは断交しています。

実質的には、中華人民共和国は中国本土、中華民国は台湾を支配する別の国と見るのが妥当でしょうが、どちらも国家としてはその事実を認めることができない、という実情です。

ただし、台湾では独立論がかなり根強いようです。歴史的に見ても中国本土の政府が台湾を支配した時期はほとんどありません。