• ベストアンサー

高度成長期の欧州と日本における経済政策の共通点と違い

共通点としては管理通貨制度に基づく福祉国家であることで、違いとしては欧州は共同市場の形成において高度成長したのに対し、日本は日銀の通貨膨張政策によって高度成長したと習ったのですが、これらを具体的な事例をつけて説明するとき、どうすればよいでしょうか?

noname#20096
noname#20096

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • bunoo
  • ベストアンサー率60% (3/5)
回答No.1

欧州は確かに共同市場を形成することで、当初は経済成長の兆しが見られました。「21世紀の最初の十年はユーロの時代になる」と言われていたこともあります。しかし、現状ユーロの経済はかんばしくありません。その原因として、ユーロは「経済成長」よりも、「経済安定」による福祉の充実を目標としているからです。アメリカは経済に政府が極力干渉しない「小さな政府」であるのに対し、ユーロは経済安定のためには政府が積極的に介入する「大きな政府」を目指しています。ユーロが目指す福祉国家は資本主義国(特にアメリカ)から見ればまるで「社会主義」のように見えると言うことで、アメリカではユーロの政策を馬鹿にしている節があります。実際はユーロが目指しているのは、「資本主義」でもなく「社会主義」でもない、両方の良いところだけを取った、「第三の道」といわれるものです。ただ、「福祉の充実」と「経済成長」は相反するものであり、ユーロの理念は失敗するのではないかとも言われています。ただ、ユーロはそれを承知で「第三の道」を選んだので、ユーロ自体が「実験的な市場」であるといえます。 日本の場合、「日本がバブルになったのは、日銀がちゃんと経済を監視しなかったからである」というのが通説になっていますが、これは間違いで、実際は、アメリカが為替相場においてドルを安定させるために「プラザ合意」で日本に圧力をかけたため、日銀はバブルと知りながらそれを抑えることが出来なかったのです。そのため、日本は80年代後半にバブルがはじけて不景気になってしまいました。両方の経済を見比べてみると、ユーロは「バブルではなく、『共同市場』というブームに乗って見られた一時的な経済成長。その後低成長に落ち着く」。日本は「バブルであったため、その後不景気になってしまった高度成長」ということになります。 最近日本はアメリカにならって「小さな政府」を目指す傾向があります。果たしてこれが正しい選択であるかどうかは分かりません。欧州では「社会のために市場がある」というスタンスを取っている一方、日本のように『資本主義で小さな政府を目指す』ということは、「市場のために社会がある」というスタンスを取ることを意味しています。日本も昔は福祉国家だったのですが、少子高齢化などの問題でそのバランスが崩れつつあります。また、日本は何事もアメリカを見習おうとしており、そのアメリカでは「年金を無くそう」という論議が最近出てきています。

関連するQ&A

  • 日本の政策ははなぜ過度の弱者優遇をするのでしょうか?

    日本の生活保護制度は世界一だと言われています。 冷暖房インターネット完備&医療介護すべて無料で受けられる生活を‘最低限‘として保障している国はそうそうないと思います。三位一体改革でも児童福祉や義務教育費は削減されたのに生活保護費は守られました。医療制度の平等性も世界一だそうです。経済格差に関係なく同じ医療が受けられます。日本はかつて世界一成功した社会主義国家と言われたのは存じ上げていますがここまで弱者敗者に配慮した政策を行ってきたのはなぜなのでしょうか?また最近でこそ変わってきたと感じますが、日本人は貧富の差は悪であり自己責任を追及し弱者を切り捨てるのは悪である。と考える方も多いです。日本も米国のような‘正しい‘資本主義国家になる可能性はないのでしょうか?

  • なぜ福祉国家の枠組みは崩れ、格差社会は形成されたの

    なぜ福祉国家の枠組みは崩れ、格差社会は形成されたのでしょうか? それを促進した政策もあると思いますが、どのようなものがあるでしょうか? お願いします

  • 政策金利を0%近く下げると普通はどうなるのですか?

    日銀が政策金利を0%近くまで引き下げても 景気回復が進まなかったことから、 2001年3月に量的緩和策を初めて導入しました。 具体的には、公開市場操作で金融機関から国債を大量に買い入れ、 銀行などが日銀に開いている当座預金口座の残高を目標額まで 増加させることにしました。 これにより、銀行に融資の積極化や債券などの資産購入を促し、 経済の活性化を図ろうというものです。 日銀は06年3月にこの政策を解除しましたが、 13年4月に操作目標を再び金利から量に移す 「量的・質的金融緩和策」を導入しました。 また、米国の連邦準備制度理事会(FRB)や 欧州中央銀行(ECB)なども量的緩和策を導入しました。 政策金利を下げるだけでも今までは効果があったけれど それでもだめで、お金をじゃぶじゃぶ放り込んで インフレの状態にしているということなのですか? 教えて下さい宜しくおねがいします。(*´∀`)

  • 公開市場操作の実際

    通貨当局がとる金融政策のうちに、市中に流通する通貨量を 日銀が国債を売り買いして調整するという手法がありますよね。 最近ではサブプライム問題の対策としてFRBがウン百億円を供給したとか耳にしました。 ところで、例えば日銀が「1兆円分を市場に流してやる!」と売りオペを企てたとしますと、確実に1兆円を供給できているのでしょうか? 某経済学辞典によると「中央銀行が市場から流動性と適格性をもった優良債権を買い入れ、または販売することによって、金融市場に資金を供給したり、引き上げたりし、それによる金融緩和または引締と債券価格の上昇または下落をつうじて、市場金利に影響を与える政策」 とあります。 債権のやりとりを通して目標の実現を目指すということなのですが、これに則ると、特に売りオペの場合に債権の買い手が見つからないような場合が出てきやしないでしょうか? もしや強制的に実現させるような法的根拠があったりするのでしょうか。そうすると当局の介入は強力なものになっていると・・・ これが気になり始めてから早1年の月日が経とうとしています。どなたかこの悶々とした日常に終止符を打たせてください(_ _)

  • グローバル化 インドの経済成長(小論文)

     日本留学を目指し勉強している韓国の高3です。  今回グローバル化についての小論文を書いてみたわけですが、  経験不足ということもあり、物事への考え方がきわめて未熟なので、 皆さんのアドバイスを参考にしたいと思います。  段落間のつながりがスムーズかどうかとか、考え方に誤ったことがあるかどうかなど、問題があると思われるとこがあればどんどん指摘してください。 ちなみに日本語の表現に関する、たとえば文法の間違いなどの問題は指摘してもらおうとするときりがないと思うんですので、「これはやばい」というところだけ、言ってもらっても結構ですよ^^;  筆者はグローバル化により、各地域の独自的な価値観や文化が無視され、世界の政治や経済、そして文化がことごとく同様なシステムで構築されてしまうとし、批判している。しかし、グローバル化には文化の多様性を無視するという否定的な側面以外にも肯定的な側面もあるのではなかろうか。  確に、著しいグローバル化の進展により、国家と国家の間の境界が薄くなるにつれ、お互いの文化を受容しあう段階で、一つの国の独特な価値や文化が薄れてしまうケースもあるかも知れない。しかし、グローバル化によ って、地域や国における経済成長がきたいできるようになるのではないだろうか。  ここで、私はグローバル化の波に乗り、着実に経済成長を遂げている国として、インドをあげたい。インドは1991年以降、グローバリズムという世界の流れに沿って、新経済政策を採り始めることになった。外資の導入はより本格的な国際市場の参入を可能にし、目覚ましい経済成長をとげるようにした。また先進工業国の消費文化に接することで、インドの都市空間も再編成されつつ、郊外のロードサイドにはポストモダン形式のショッピングモールが建ち並び、経済成長を享受する新中間層の姿が現れている。インド国内にとどまらず、インド国外のインド人社会も経済のグローバル化の影響を受け、再編成が進んでいる。特にインド人IT技術者はその技術力の高さと賃金の安さから先進工業国の産業の IT化には欠かせないものとなった。  その成果として、インドの経済規模は購買力平価ベースで世界第4位をしめることとなり、自由化開始後6%超の成長率を持続してきた。また、 2億人を超す中間層だけでなく中間層以下の購買力も拡大した側面からも評価されている。  以上のことから、私はグローバル化には、国の経済成長の足掛かりとしての役割を果たすプラスな側面のあると思う。

  • 金本位制度と固定相場制度が廃止になった理由

    昔は多くの国で通貨制度と外国為替制度が、 金本位制度と固定相場制度だったそうですが、 金本位制度と為替の固定相場制度が廃止されて、 通貨は本位通貨無しで、政府による管理通貨制度、 外国為替は市場取引による変動相場制度になったそうですが、 そのような制度になった理由は何ですか。 今後、金本位制度か金以外の本位通貨制度と固定相場制度が復活する見込みはありますか。 今後、管理通貨制度と変動相場制から、金本位制度と固定相場制度以外の、他の制度になる見込みはありますか。

  • ハイパワードマネーと、現金と日銀当座預金

    ハイパワードマネーは、現金と日銀当座預金の合計ということなのですが、なぜ日銀当座預金だけでなく、現金を追加するのでしょうか? またこれは、通貨管理制度でも、金本位制でも、同様にいえることなのでしょうか? お金がまだ流通していない状態から、日銀が市中にお金を流していく状況をいろいろ考えてみたのですが、現金と日銀当座預金の合計という形に、どうもなりません。 (信用創造などはわかります。) とても基本的なことだと思うのですが、教えてください。 よろしくお願い致します。

  • 集団と時間、共同体意識、国家間の形成について

    私には、ある共通をもった集団、まあ、共同体と言っていいんでしょうか。 そういったものが、長年、持続されると、 その時間に比例して「共同体の力」というようなものが形成していき、 それが、伝統とか国家基盤になっていくと何となく思っています。 もちろん、共同体といっても、歴史の中で、純粋に単一であり続けることはほぼありませんが、 何かしらの共通性さえあれば、集団と言っていいと考えます。 西欧では、キリスト教がそうでしょうし、 日本では、天皇家、 韓国では、儒教、 中国はよく分かりませんが、易姓革命のような考えでしょうか。 そういった、考えを持つ哲学科といえば誰でしょうか。

  • 緊急

    世界史の論文を提出するんですが、良い参考文献を教えてください。テーマは「フランス、またはドイツの国民国家形成過程における具体的な政策、事例などに基づき、国民国家の特色とその問題点のついて」です。特に専門の方至急回答ください。大学の図書館は時間の余裕が・・ないです。

  • 韓国と中国の為替誘導について

    韓国と中国の為替誘導について 以前、日本の為替政策についてこのサイトで質問させていただきました。 プラザ合意以降の日本の経済の低迷の大きな原因は日銀の為替政策に対する失敗に起因するところが大きいのではないかという趣旨の問題提起もさせていただき、様々な議論をいただきました。 中国だけでなく、韓国もウォン売り介入を行って自国の通貨を低く抑えていることが「公然の秘密」として知られるようになってきました。 日本の国際競争力を大きく下げた異常な円高。それを尻目に、中国、韓国は自国の通貨を低く抑えて、国際競争力を高め、日本の市場を奪っています。 私はグローバル化する国際経済の中で、日本があまりにも無策だったこと、特に、政治の混迷と相まって通貨政策、金融政策で全く何もしてこなかったことがプラザ合意後の日本の衰退の大きな原因だったと考えます。 この点について、正しいのか、誤っているのか、ご教授いただけないでしょうか? よろしくお願いします。