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ES細胞を用いた再生医療に関する疑問

「ES細胞を取り出す初期胚は、多くが不妊症治療で余分に生じた受精卵が分化したものであり、それを用いる医療には倫理的問題がある」という記述を読んだのですが、倫理的問題がある点は「子宮に戻せばヒトとなる初期胚を利用して何かをすること」で良いのでしょうか? また、不妊症治療で余分に生じた受精卵は本来どのようにするものなのでしょうか?おそらく処分するものだと思うのですが、処分してしまうことに問題が無く、医療行為に利用することに問題があるという考えに納得いきません。ヒトとなるものを再生医療に用いて有効利用したほうが良いという考えは間違っているのでしょうか?

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  • kiyocchi50
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回答No.2

基本的にはそれで問題ありません。 ES細胞に使用する胚をどのように入手するかですが、不妊治療で余った胚を利用するものと、韓国で行われていたように女性がボランティアとして提供する場合があります。 両者に共通する倫理的問題は、「ヒトの胚」を使う事によって、理論的には体細胞クローンも作れてしまう事など、ヒトを人工的に作り出してしまうのではないかという事です。なぜ他の動物で良くてヒトでダメなのか、は人間の都合です。(勿論、他の動物でも最初は反対意見が多かったです) 不妊治療で余った受精卵は、本来は医療廃棄物として廃棄処分される運命です。処分してしまえば、それが不正に利用される心配はありませんが、利用するとなれば監視が必要です。必要なのに現在はまだ法整備が進んでいません。ですから、倫理的な問題があるとして禁止しているのではと思います。 それに加えて、技術的な問題も実は数多く残されていて、問題の多い技術を使う事を抑制するためにも「倫理的問題」として排除している面はあると思います。 以下は削除されるかもしれませんが、 No1さんから「日本の医療は、医療関係者が利益を得るため、」との指摘がありましたが、これは許し難い意見です。どれだけ多くの医師が自分の体を犠牲にし患者に向き合っているか、考えたらこんなセリフは出てこない筈です。

eiji-blink182
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 余った受精卵はやはり処分されるんですね。

その他の回答 (2)

  • Chicago243
  • ベストアンサー率38% (401/1043)
回答No.3

ESから生命を誕生させ、それを材料に治療をする、と考えられなくもないので慎重な態度にならざる終えないのだと思います。生命が誕生した時点で、その個体の生存する権利など尊重しないといけませんから。ES自体発生の過程を経ているわけですから、新しい生命を授かった存在です。 >不妊症治療で余分に生じた受精卵は本来どのようにす >るものなのでしょうか?おそらく処分するものだと思 >うのですが 処分するとおもいます。まず、臨床でえられるこのようなものは有効利用するにしても、どのようなプロトコールで行うのかなどを明らかにして、倫理委員会をとうさないといけません。そのうえで、提供者に合意をえて初めて使えるわけです。倫理的な問題がクリアーになってませんからまだ今の段階で有効利用はあり得ないというのが現状ではないでしょうか。 あと、まだまだ技術的にはESで治療というのはまだまだ先のことになると思います。未知のことが多すぎますし期待だけが膨らんでいる用な状態です。

eiji-blink182
質問者

お礼

回答ありがとうございます。テレビでいろいろ特集されてますが実際に再生治療が可能になるのはまだ先のことなんですね。

回答No.1

そもそも、人の弱みを突いて利益を上げようとする行為が倫理違反です。 不妊症治療と称し、 母体をホルモンまみれにして卵胞細胞を何個も取り出し、 それで儲けようとしているのです。 儲けるのなら、材料を提供した人にも利益を還元すべきなのです。 >処分してしまうことに問題が無く、 >医療行為に利用することに問題があるという これは、不妊治療ための卵子という約束違反を問題にしているのです。 日本の医療は、医療関係者が利益を得るための産業であって、 患者の健康のためではありません。 患者は利用されているだけなのです。

eiji-blink182
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「人の弱みを突いて利益を上げようとする行為が倫理違反」というのは、私が読んだ本に書いてあることとは違いますが、そのような問題もあるんですね。

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