心理学実験での要求水準とは?

このQ&Aのポイント
  • 心理学の実験で行われる要求水準とは、加算作業を通じて被験者の認知能力やパフォーマンスに関する情報を収集する手法です。
  • 要求水準実験では、被験者に1分間の加算作業をさせ、その結果を分析します。加算作業の数や予測との差を通じて、被験者の能力やモチベーション、認知負荷を評価することができます。
  • 要求水準実験の結果を分析する際には、達成差や目標差などの指標を用いることが一般的です。また、グラフや表を活用することで、被験者のパフォーマンスの変化やトレンドを可視化することができます。
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要求水準(心理学実験)について

心理学の実験で、いま要求水準の実験をしています。実験の手続きとしては、被験者に1分間の加算作業(1桁の足し算をして、答えは1の位だけを記入する)をしてもらいます。そして、1分後、何個の計算ができたかを確認し、次に何個の計算ができるかを予想してもらいます。そして、また加算作業をしてもらい、できた数を数えた後、そのときの満足度を不満、普通、満足の3段階で答えてもらいました。このような方法で10回行いました。 そして、次回できると予想した数から今回実際にできていた加算作業数を引いたものを目標差とし、今回の加算作業数から前回予想した数を引いたものを達成差としました。 そこで、前回の予想と今回の加算作業数が次にきるだろうと思う数に与える影響が分かりやすく現れるようなグラフや表はどのようなものがいいと思いますか。 また、この要求水準の実験行うべき考察や結果のまとめ方などを教えてください。そして、要求水準について何か知っていることがあれば、どんなささいなことでも教えてください。

  • sayak
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  • ベストアンサー
  • buran
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回答No.1

えーと、参考になるかどうか分かりませんが、 実験とテスト=心理学の基礎 解説編 心理学実験指導研究会 編、培風館 という本が出ています。これは、実習編のいわばお答えでして、要求水準も見事なほどにレポートが載っています。 もし図書館で見れるようなら見てください。一目瞭然です。あなたの求めるものはすべてここにあります。 ただお急ぎのようなので、手がかりとして、被験者をどう分けるかだけ言及しておきます(あくまで一般的な分け方で、実験では必ずしもこうはならないかも。)。 (A)理想水準型  ADスコアの正負にかかわらずGDスコアが正のタイプ。自分の実際の作業量より要求水準をいつも高めに立てて、努力目標の形をとっているので、ADスコアは負になることが多い。 (B)最低水準型  ADスコアの正負にかかわらずGDスコアが負のタイプ。自分の実際の作業量より要求水準をいつも低めに立てているので、ADスコアは正になることが多い。 (C)現実水準型  GDスコアの変動が少ないタイプ。このタイプは自分の作業量に近いところに要求水準を置くので(GDスコアはゼロかゼロに近い値)、ADスコアも変動が少ない。 (D)混合型(A,B,Cの混合)  要求水準の立て方が気まぐれなタイプと、疲労度などを考慮して途中でストラテジー(方略)を変更するタイプと、逆に自分の作業量のいかんにかかわらず、要求水準だけを一定に保つタイプがあり、いずれもADスコアの変動が大きい。 次に、要求水準は課題の性質と、自己との関わり合いによって変動します。  得手不得手、かけのように予測不能、競争場面等、  一方、過去経験、自我関与、達成動機付け、主観的効用性、パーソナリティ等。 結果の整理は、まず、総覧的に結果と平均値、全員の達成差の正負と次の目標差の正負、達成差の正負と満足度を示し、 次に、先の4タイプにおける達成差の正負と次の目標差の正負、達成差の正負と満足度を集計し表にします。 この段階で、特徴的なデータが出ていれば、そのことと原因を推察します。 グラフですが、4タイプについて横軸に試行、縦軸に差スコア(+10~-10)を置いたグラフに、それぞれのGDスコアとADスコアを折れ線で書いていきます。 これで材料は揃ったはずです。ここから考察を開始してみてください。 参考までに、こんな実験結果があります。 「タイプにかかわらず、ADが正のときは次の予想量は前回の予想量より高く、ADが負のときは次の予想量は前回のものよりも下げる傾向が強い。」 この場合の考察は次のとおりです。 この結果から、「作業量が予想量に達しなかったときは、次の予想量をその予想量より少し高めに置き、予想量以上にできたときは、次の予想量をその作業量より控えめに置く」と考えるのではなく、「目標を高く置くから、作業量はいつも予想量を下回り、目標を低く置くから作業量は予想量より多くなる」と考えられる。 つまり、前者は目的追求型で自己の力の上限のところに目標を置き、そこに達したか否かに注目しているのに対して、後者は目標充足型で、自己の下限のところに要求水準を置き、それよりどのくらい多くできたか否かに注目していると考えられる。 いかがでしょうか?雑駁ですが、私がお手伝いできるのはここまでです。 参考文献として、古いですが、  関計夫(編著) 要求水準の研究 1970 金子書房  冨安芳和    要求水準の一般性に関する実験的研究 1970 心理学研究,36,178-183 を、あげておきます。がんばってください。

sayak
質問者

お礼

解答どうもありがとうございました。実験とテスト=心理学の基礎 解説編と実習編の要求水準の項目のコピーは持っています。 でも実験担当の教授に、「この本に書いてある結果の整理方法は、分かりにくいので、もっとわかりやすいグラフや表があると思うから、考えてごらん」といわれたので悩んでいたのです。そして、グラフについて考えていたら、いったい何を調べるために実験をしたのだろうか、とおもいだし、わけがわからなくなってしまい、底なし沼にはまってようになってしまいました。でも、buranさんに考察方法などの助言を頂き、なんとなくですが、するべき考察が分かったように思います。また、理想水準や最低水準なども丁寧に教えてくださって、ありがとうございました。 また、もう1度本をじっくりと読み、要求水準のレポートを書こうと思います。そして、要求水準に関する文献まで教えていただき本当に感謝しております。とてもためになります。初めて質問をして、こんなにも丁寧な解答をいただき本当にうれしいです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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