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生態学

starfloraの回答

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  • starflora
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回答No.1

    親が何故、子どもに対し、時間とエネルギーを投資するのかは、基本的には、社会の制度の「学習」の結果だといえます。子どもを造ったら誰でも、子どもの世話をする親になる訳ではなく、子どもが邪魔で棄てたりする親も現にいるからです。     しかし、ここでは、「血縁度」で説明せよということで、一体、どういう学問あるいは、知識を背景にして、こういう問題が出ているのかで考え方が違って来ます。タイトルの「生態学」はますます混乱します。     しかし、血縁度というなら、まず、「血を分けた子」という言い方があるように、子どもは普通親に容貌や性格が似ていて、親も「自分の子ども」だという認識をもてます。血縁度が近いほど、この相似性が大きいのが一般です。ですから、親としては、子どもが、自分の「血を分けた」「分身」のような存在で、自分自身の一部とも思えるのが、親が、子どもに時間やエネルギーを費やす根拠というか、心理的な納得の理由でしょう。     血縁度が近いほど、自分または「自分たち」の一部だということで、子どもの次には、兄弟姉妹同士で助け合うということも、赤の他人よりは多いですし、伯父・叔父・叔母・伯母と姪や甥などのあいだでも、血縁度が高いので、赤の他人よりは、協力や支援などを行います。これは、法律で「扶養義務」とかが決まっているからだとも言えますが、それが、親や叔父・伯母などにとって、自然なことにも感じられるので、法律の規定も、おかしくは思えないのです。     上の説明は、自己の分身が、自分の子どもで、血縁が近いほど、分身であるということの意識・感じ方が強くなるというものでした。こういう生物的な基盤の上に、家族とか、親戚・縁戚と言った、血縁関係で結ばれた「一族」というものがあり、社会のなかで、こういう「一族」は、やはり、赤の他人とはまた別の共同体を造っているのだと言えます。これは血縁共同体で、しかし、社会にも近いのです。     日本人の社会というのは、やはり、日本人の「血」を分け合った者同士という意識があります。そういうことでは、日本人の純潔性の仮想というか、一種の仮構のなかで、閉じてしまい、日本人である前に、地球の人類だということを忘れそうにもなりますが、「血縁」関係というのは、民族や国民にまで拡大して、どこの文化でも考えられたものです。     話が飛躍しますが、国が、国民を守ると言うのも、国という、日本の血縁共同体の責任機関が、その子どもを守るのだという風にも比喩的には言えるのです。親がそのその子供に時間とエネルギーを注ぐと同じように、国も、国民に、義務教育や、奨学金制度などをもうけ、成長を望んでいるとも言えます。国にとって、若い国民は、やがて国を支えてくれる力となるのです。親にとっても、子どもは、血縁で繋がり、更に、養育などで、エネルギーを費やすことで、血縁だけでなく、事実上の親となり、子どもは、成長の後、血縁を基本として、多くは、親の力となってれるということです。     少し話がそれましたが、これぐらいでヒントになりますか?     「生態学」という視点だと、上に述べた「血縁共同体」が、社会の形式的な契約的な関係とは別に、人と人を、血縁度で結びつけ、社会のなかに、血縁の共同体の細胞のようなものを多数造っており、このような、形式社会と、血縁共同体社会の生態系が、人類の社会だと言えるのでしょう。形式社会は、若い後継者を大事にし育成しようとし、他方、血縁共同体細胞においては、それぞれの共同体が、血縁度に応じて、支援や養育の責任を担当しているという二重構造になっていて、家庭と国家という二重の生態的社会的構造が、子どもを育てるのだということになるでしょう。  

k-yu-ji
質問者

お礼

非常に詳しい回答ありがとうございます。 感激です! starfloraさんのヒントをもとに自分なりにまとめてみたいと思います。本当に、ありがとうございました。

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