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将来の日本の金融について
hanshinの回答
金融といっても日本の場合は業際が明確に分かれていますので、 それぞれについて、私見を述べさせていただきます。 1.損保・生保 企業は保有する株式の評価損が今後も経営を圧迫するでしょう。 保険金の支払に耐えられる(ソルベンシーマージン)体力に劣る 企業は今後数年で倒産することになります。 そのため、第2グループ同士では合併が進み、損保・生保という 垣根を越えた統合が始まります。 一方では外資との競争も激化するでしょう。 数年後に存続している会社は、その大半が社名を変えていると 思います。 2.証券 中小は固定費を利益で賄えなくなり、廃業や統合が始まります。 今後は松井証券さんのような個人投資家に信頼されている会社 しか生き残れません。株安が継続すると大手と言えども 手数料収入に頼る会社は存続が危なくなってきました。 しかし証券には外資も参入を躊躇する程、環境は最悪ですから 企業数がドンドン減って行くことになります。 3.銀行 ご存知のように再編が進み都銀はグループ各社に統合されます。 しかし利益の源泉である融資のリスクマネジメント能力に劣る 中小の邦銀は、ペイオフ解禁後は経営状態が急速に悪化して 将来的には外資の傘下になるものも増えて現在の医薬品業界の ような姿になると思います。 日本がある限り、日本から金融はなくなりません。 しかし、その主役が日系企業の大資本であるという保証は 全くないと思います。日本が没落するとは思いたくないですが、 現在の主役からは多くの企業が消滅すると思います。 英国も10数年前は英国病と呼ばれるほど先進国の中では 経済が停滞していました。それを現在のように蘇らせたのは サッチャ-首相です。 金融市場に徹底した自由化を持ち込みました。 その結果、英国の銀行は軒並み倒産しましたが、 その後は米国やドイツ資本の金融企業が勢力を拡大しました。 でも英国人はそのお陰で雇用が増加し、英国自体の経済力も 増強しました。日本でも同じことが起こるだけですよ。
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