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病と哲学

noname#50219の回答

noname#50219
noname#50219
回答No.6

病にあっても、尊厳を持つことができる。 それが哲学的な生き方がもたらす幸せではないでしょうか。 病にあって、自己の無力に苛まれ、生命に対して不遜になる。「なんで、俺が、生命の勝手で、このような目(苦)にあわなければならないのか?お前(生命)さえこのような態度を取らなければ、俺はうまくいっていたのに。」   孫悟空の話をしようと思います。 お釈迦様が修行の旅の途中、腰掛けた岩には霊力が宿り、お釈迦様が成道した後、そこから孫悟空が生まれました。 孫悟空は、ありとあらゆる術の使い手で、その上不死のいのちを持つ大妖怪になりました。しかし、その暴れぶり、孫悟空の在りのままに、他の皆は困っていた。だから、御釈迦さんが、彼の頭に金の輪を着け、玄奘三蔵のお供を言いつけました。 孫悟空の怒りは計り知れません。なんで俺が、坊主の付き人をせねばならんのか。しかし、ぎゃーとわめけば玄奘の呪文により、頭に掛けられた金の輪が、孫悟空の頭を締め付けます。仕方なしに、孫悟空は三蔵の天竺への旅の、お供を勤め上げ、聖天となります。   孫悟空は、自己という自由なるものを象徴しているのだと思います。彼はもともと聖なる者でしたが、在りのままでは、徳を積むという事をしません。 金の輪は、不自由の象徴です。今に置き換えれば病気です。自由を制する金の輪、釈迦の引導により、玄奘三蔵のお供を強要させられます(闘病生活)。   しかし結果を見れば分かるように、孫悟空は、金の輪(不自由)によって、活かされていたことが分かります。金の輪さえなければ只のカオスであった孫悟空は、金の輪という不自由を受けることで、仏に仕えるという徳を知ったのです。   病(金の輪)を抱えて生きると言うことが、本来は自由な貴方を活かす道であるというのが、西遊記から見た救済の解釈です。 孫悟空にとっては、玄奘が天竺へ行き着けるというのはどうでも良いことだったと思うのですが、それをしなければ仕方の無い状態だったと言うことです。 あるがままでよかった孫悟空は、あるがままであったが故に、仏の引導を受け、闘病生活をしなければならない状態になってしまったのです。   ただ、今、西遊記的救いに納得できない孫悟空が、哲学をしたら、己の金の輪にどう対処するか。 それこそ本当の、孫悟空になって歩む、西遊記だと思うのです。西遊記は、孫悟空VS仏の、闘いなのではないでしょうか。 生命と闘う人間が、活き活きと描かれているのだと思います。

manabu3345
質問者

お礼

>。「なんで、俺が、生命の勝手で、このような目(苦)にあわなければならないのか?お前(生命)さえこのような態度を取らなければ、俺はうまくいっていたのに。」 過去にそういう気持ちに何度なったことか・・・本当に共感します。 孫悟空のことは話だけはなんとなく知っていましたが、そんなに深いお話だとは知りませんでした。 とても興味が沸き、なにか学べそうな気持ちでいます。自分でもいろいろ調べてみます、教えて頂き本当にありがたいです。

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