藤原氏の摂関政治のおわり頃

質問

藤原道長のあとの頼通、教通には天皇の御后にする女のこどもが
できなかったとういう事でしょうか？
その時代子が多いのでふと疑問です。

回答No.3

noname#35582 · ベストアンサー

現在は専門家ではありませんが、短大のときに専門分野にしていたテーマです（だから経験者－ということで）。

頼通の妻といえば具平親王の娘・源隆姫が有名ですが、彼女１人が正妻であったわけでなく、敦平親王の娘・源（示氏）子や藤原種成の娘・藤原祇子もいました。
３人の中で頼通の子供を産んでいるのは、藤原祇子だけです。
その子供も、師実、通房、俊綱（橘氏へ養子に）、家綱、忠綱、天台座主・覚円、寛子と、圧倒的に男の子ばかり。
寛子は、後冷泉天皇の皇后になっていますが１人も子供を産んでいません。
尤も、後冷泉天皇には寛子のほかにも２人の后がいます（後一条天皇の娘・中宮：二条院 章子内親王、藤原教通の娘・皇后：藤原歓子）が、誰も子供を産んではいません。
敦康親王の娘・（女原）子女王を養女にして、後朱雀天皇の中宮にしましたが、（女原）子が産んだのは２人の内親王（祐子内親王、（示某）子内親王）のみで、皇位を継げる皇子は生まれませんでした。

藤原教通の正妻は、三条天皇の皇女・子内親王１人で、子供を産んだのも彼女だけです（和泉式部の娘・小式部内侍も妊娠はしましたが）。
子内親王が産んだ子供は、通基、信長、信家、園城寺権僧正・静円、阿闍梨・行覚、證仁、生子、歓子、真子で、こちらには女の子が３人います。
ですが、生子は、誕生の記録はありますが、経歴も没年も記録がないことから、幼くして亡くなったのではないかと思います。
歓子は前述のように、後冷泉天皇の皇后になりますが子供を産んでいません。
真子も後朱雀天皇の女御となりますが、やはり子供は産んでいません。

頼通にも教通にも天皇の后（皇后・中宮・女御）にした娘（養女を含む）はいたが、その娘が皇子を産まなかったため、天皇の外祖父（母方の祖父）になれなかった。
そして、＃２さんがおっしゃっている、後朱雀天皇を父に、禎子内親王（父は三条天皇）を母に持ち、藤原氏の娘を母親としない後三条天皇が登極し、摂関政治がも衰退していった－というところです。

お礼

勉強になりました

回答No.2

fuzigidane

頼通、教通ともに女子（養女を含めて）はいましたし、その女子を皇后や女御にしました。
しかしその娘たちに男の子が生まれなかったため、別の妃に生まれた皇子が天皇になってしまったのが致命的でした。（後三条天皇）
その後も何とか復権しようと二人の子供や孫たちもがんばりますが、いかんせん後三条天皇が個性的であったため復権ならず、その後の白河天皇へ続いていきます。

この二人の天皇の時代も後宮に娘や養女を入れますが、摂関家だけでは後宮を独占できずに中流貴族の娘たちがどんどん天皇の子供を産む時代になり摂関家全盛期のような後宮を抑えて孫を天皇にするということが出来なくなり院政時代へ突入していきました。

お礼

参考になります

回答No.1

6dou_rinne

頼通の場合は正妻がひとりしかおらず、遅くまで子供がいなかったため、妻の親戚を養女にして入内させたけれど子供ができなかったのではなかったかと記憶しています。
入内させるような女子が少なかったこともありますが、父方の院が力を持つようになって母方の力も弱まったということもあります。

お礼

ありがとうございます