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医療構造改革について

futukayoiの回答

  • futukayoi
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回答No.2

このご質問に対してはみなさん言いたいことが山ほどおありでしょうがあえて国民の大多数の意見とは違った意見を一つ。 世界中のどの国を探しても1ヶ月の医療費が1000万円を超えるような治療をしても患者さんが支払う費用が高額医療と称して数万円+食事代位ですむ国は日本以外ではそうは見かけないのではないでしょうか? こういったことが当然と受け止められている現在の医療制度では保険制度が崩壊してしまったのも当然の結果でしょう。 また一般に「医療費が高い=病院がもうけている」と短絡的に考えられていることにも憤りを禁じ得ません。 よく診療報酬請求の点検をすると過剰に請求されているのが見つかったとか新聞で書いてありますが元々診療報酬請求って何でしょう。ほとんどの医師は保険医として定められた保険請求の範囲内で診療するように求められています。しかし実際の医療とこの診療報酬の点数にはかなりの解離が認められます。例えば新しい保険適応をある薬について認めてもらうには大規模な治験を行ったりかなりの出費が必要です。すでに別の効能で一般に使われている薬の場合やすくて効果が明らかであってもこの出費をメーカーがいやがって保険適応を申請しないことはよくあります。 保険医としてはこういう良い薬は使えないのが建前となってしまうわけです。風邪薬程度ならまあ別のでもいいかと思いますが医療の現場では命に直接関わるような薬にもこういったことがよくあります。本来の趣旨に基づけばこのような患者さんは保険の範囲内で治療して死んでもかまわないと言うのが厚生医療の考え方です。 しかし実際に患者さんが死亡した場合訴訟になってもしいい薬があるのに使わなかったとなれば業務上過失致死に問われるかもしれません。 病院がボランティアでやるわけにもいかないのっで仕方なく保険適応にある病名を付けてそういった薬を使ったりしているのが現状です。 レセプトを開示するとこういった本来患者さんが知らない病名がでてくるので何かよけいにお金を取られているんじゃないか?となるわけです。 これを細かくチェックすれば確かに見かけの医療費は少しは抑制されるでしょうが患者さんは最終的に自費でいい薬を使うか保険診寮内の治療で我慢するか選択させられることになるでしょう。 昔は薬価の差益でその辺をうまく調整していたようですが一部のどん欲な民間病院がでたために今はそういった余裕が全ての病院から無くなっています。 また医療が高度化したためペースメーカー、人工弁、補助循環、透析・・・etc. 高額な治療がたくさんでてきました。 現行の制度ではこれらの費用は高額医療でほとんど患者さんの負担に成っていないので年齢が何歳であっても治療を受けることが出来ます。それがまた医療費を押し上げて現役世代の負担を増しています。 例えば80歳の解離性胸部大動脈瘤患者がいたとします。手術のリスクは結構あります。たとえうまくいってもリハビリやなんかで1ヶ月以上入院です。手術料も馬鹿になりません。数百万円は軽く行きます。家族の方に聞けば先ず100人が100人とも出来る限りに事をやってくださいと言うでしょう。しかし医療経済を考えた場合費用便益比から考えるとこのような治療が保険で許されるのは日本くらいかもしれません。 このままの状態ではこういう負担を続けることは無理でしょうから何らかの対策をとらなければ近い将来必ずある年齢以上は高額な医療を受けたければ実費もしくは任意の保険に入っていること・・・と言う時代がくるでしょう。 病院のサロン化も言われて久しいですが根本的な解決には至っていません。これも医療費を押し上げています。 また最近の子供の親はどうかしていると思うこともしばしば・・・ 転んですりむいたくらいで病院に来るのは当たり前、明らかに普通に歩いている子供でもちょっと足が痛いと言えばX線写真をとらないと納得しませんし頭にこぶが出来たら頭部CTまでやらないと納得されない方も良くいます。 これでは医療費がいくらあっても足りないわけです。だいたい僕らが子供の頃すりむいて病院に行った人なんていましたか? また救急車を気軽に呼ぶ人が増えてますよね?よんでもお金は取られないし・・・なかには夜間のタクシー代わりに救急車を使う人もいますし・・・これでは国民のモラルに期待してもしょうがないかなーと感じてしまいます。 もう一つ、薬局で薬を買うと高いですよね?病院で診察を受けて処方してもらえば効果も高い上に支払いもやすくなります。でもこれっておかしくないですか?医師の診察を受けて処方もしてもらって薬の効果も強くてしかも薬局でただ薬を買うよりやすい・・・ これでは何でもかんでも病院に来るはずでしょう。 こういった受診を抑えて行くには広く浅く実際に患者さんが払う費用を増やして心理的な抑制をねらう以外に効果的な手段は無いのではないでしょうか? そして日本には現役世代の負担を増やして子供達に負担を先送りしてでも自分たちの負担が月に数千円上がっただけで狂ったように騒ぐ年輩の方がいらっしゃいますよね? こういった方は清き一票を持っていますし子供達は持ってないわけですからつけを先送りされても文句も言えないわけです。またこういう方々はよく人権派とか進歩的とか言われてマスコミや政治の世界に結構いますよね? 世論を「医療費の高騰=病院が悪い」と短絡的にいえば受けはいいし票も集まる訳です。結果口当たりのいいことだけいって全体を根本的な問題から眼を背けるように持って言っている感じです。 たしかに拝金主義的な医療機関も一部には存在するのかもしれません。しかしその一部をただたたいても問題の既決には全く役に立たないと思います。 国民の一人一人が保険制度に負ぶさっているようなこの制度と意識を変えていかない限り解決策はないのだと思うのです。 当座子供達に負担を少しでもかけないよういまの高齢者世代が少しずつお金を出し合っていくということが間違っているなら世代間で助け合っていく今の制度の趣旨自体が間違っていることになるのではないでしょうか? まだまだ言いたいことはあるのですが長くなってしまったのでこの辺でやめておきます。

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