• ベストアンサー

合成物の単離

ある尿素系除草剤の光分解に関する研究をしています。その光分解産物を合成しているのですが、その合成物の単離法に関して問題があります。 参考の論文には、「エーテル、シクロヘキサン、エタノールを溶離液としてシリカゲルを用いて単離した」としか載っておらず、具体的な方法が分かりません。私はてっきりオープンカラムにシリカゲルを充填して単離したのかと思ったのですが、物質に色が無いためそれは難しいようです。何かシリカゲルを用いた良い方法がないでしょうか…。 補足をするので不十分な点があればご指摘ください。 よろしくお願いします。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • mogula
  • ベストアンサー率60% (93/153)
回答No.1

一応、有機合成化学分野を専攻している学生です。 具体的にどのような状況で何を精製するのかわからないので、あくまで一般論ですが質問文を読む限り、当初の考え通りに「オープンカラムクロマトグラフィー」で良いと思います。  無色のサンプルをオープンカラムで分けるのは、極めて一般的ですよ。研究テーマによっては有色のサンプルを取り扱うの方が珍しかったりします。具体的には、溶出したサンプルを小分けにしておいて、それをTLCで確認しながら分取します。  または、基本的にはオープンカラムと同じですが、量が多かったり、分離しにくいサンプルの場合は、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)を使います。溶媒に圧力をかけながらカラムを通す装置です。この場合は、検出器が着いている場合が多いので、その検出器を分取の目安にします。(オートサンプラーがついているものもありますが、ルーチーンワークの分取で無ければ逆に使いにくいことが多く、私は結局自分で分けてますけど。)  検出器は、254nmの紫外吸収スペクトルが着いているのが一番普及していると思います。その他には、PDAやRIでしょうか?光学活性なサンプルの分取ならCD、ORDが着いていると楽に分けられます。

nyokinyoki
質問者

お礼

返信遅れて本当に本当に申し訳ありません。 mogulaさんのおっしゃられているとおり、オープンカラムでやろうとしてみましたが、カラムにシリカをうまく詰めることが出来ず(カラム内にすぐに空気の亀裂ができるのです…)、結局大きめのTLCを用いて分離し、バンドを削り取ることで単離しました。 今度は溶離液の組成を変えてオープンカラムで分離してみようと思います。ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 水溶性化合物の単離

    一般的に水溶性の化合物を単離する良い方法はないでしょうか? 私の場合、この化合物の他に、無機塩が含まれています。 ですので、カラムで分けることが難しく、またこの水溶性化合物は メタノールやエタノールには溶けますが、他の有機溶媒には 難溶もしくは不溶です。 どなたかご教授いただければ幸いです。

  • 有機化合物の分離

    エタノール、不飽和アルコール、ジカルボン酸から不飽和アルコールを単離する方法についての問題です。 まず、分液漏斗にジエチルエーテルを加えて振ると、エタノールと不飽和アルコールはエーテル層に抽出されるところまでは、分かるんですが、 その後、エーテル層を取り出して、温水に浸してジエチルエーテルとエタノールを留去すれば不飽和アルコールが単離されるらしいんです。 温水に浸すというのは、どういう性質を根拠にしているのかよくわからないので教えてください。 不飽和アルコールとエタノールの融点の違いなんでしょうか?

  • Williamsonエーテル合成

    有機合成に関しての質問です。 フェノールと1級ブロモアルキル(添付データ参照)のWilliamsonエーテル合成によってエーテルを合成したいと考えています。 塩基触媒としてK2CO3、溶媒として脱水エタノールを使用するつもりです。 原料となる1級ブロモアルキルには、逆末端(Br基と逆側の末端)にアミド結合を有するものを使用するため、副反応が起こらないかが心配です。副反応として、(1)アミドの塩基加水分解と(2)窒素の4級化(ブロモ化)の2点を懸念しています。 加水分解に関しては、系内から水を極力除去すれば防ぐことができる気がしていますが、 窒素の4級化に関しては全く検討がつきません。加水分解ならびに窒素4級化に関して起こりうる可能性等をご教授いただけましたら幸いです。 また、上記副反応が起こる場合は、反応スキームの改善が必要と考えており、その際は、以下のスキームを検討しています。 1段階目:逆末端カルボン酸の1級ブロモアルキルとフェノールからWilliamsonエーテル合成 2段階目:アミンと縮合剤(例えばDCC)を加え、アミド合成 反応スキームの改善が必要な場合、この反応スキームで副反応なく進行するかどうかに つきましてもご教授いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

  • 有機合成、精製のノウハウ

    大学の研究室で有機合成しています。 精製に関して、お詳しい方お願いします。 わたしが扱う分子は、シリカゲルカラムで精製するのが困難です。 水溶性のポルフィリンの末端ベンゼンアミンにカルボン酸をもつ分子を縮合させます。 縮合剤にDMT-MMを使うことで、反応そのものは100%で進行します。ポルフィリンの原料は残りません。 しかし、カルボン酸誘導体と縮合剤は過量に入れているので分離しなければなりません。 生成物とカルボン酸誘導体は溶ける溶媒がほとんど同じです。 水・メタノール・クロロホルムによく溶け、エーテル・酢酸エチルには不溶です。 他の溶媒も色々試しましたが、非常に似ています。 しかし、TLCでは生成物は原点、カルボン酸誘導体や縮合剤はかなり上がります。 ただ、シリカゲルは生成物に吸着が強すぎて、クロロホルム/メタノール=4/1でやっと落ちてきますが、一度吸着すると落ちてこなくなります。精製の操作で収率は大きく下がります。 なにかいい精製法はないでしょうか? アルミナカラムを使おうと考えていますが、研究室としては過去に使ったことがありません。 操作本だけでは、分からないことも多いです。 まず、TLCのようなプレートでの事前チェックなしで、シリカゲルのときの展開溶媒でやってみるのは危険ですか? シリカゲルより吸着が弱い(変化可能)ということですが、酸性~塩基性に使い分けは実際どのようにすればいいのでしょうか? お願いします。

  • 有機合成の実験をしている者です。

    有機合成の実験をしている者です。 今、ナフタレン誘導体を扱っているのですがカラムで単離した後、濃縮すると綿みたいな固体になります。 問題なのは得られる綿みたいな固体です。この固体をいくら真空ポンプで乾燥してもカラムの溶媒として使用している酢酸エチルがかなりの割合で残ってしまいます。 これでは元素分析などの測定が行うことが出来ません。 酢酸エチルをうまく除く方法を教えて頂けると幸いです。

  • フラッシュカラムクロマトグラフィーについて

    フラッシュカラムクロマトグラフィーについていくつか質問させていただきます。 (1)分解能を高くするにはカラム管の太さは、細い方がいいのか、太い方 がいいのか。 (2)目的の化合物の極性が副生成物のものとほぼ同じであるとき、無理や り単離しようとするときRf値が小さい方が分けやすいのか、Rf値が大 きい方が分けやすいのか。 (3)フラッシュカラムを行うときに使うシリカゲルは粒子のサイズが細か い物を使うべきか、粗い物を使うべきか。 (4)オープンカラムとフラッシュカラムではどちらのほうが、分離能がい いのでしょうか? 色々質問しましたが、分かる方がいらっしゃればご助言よろしくお願いします。

  • 薄層クロマトグラフィーの実験について

    学校で薄層クロマトグラフィーによる光合成色素の分離の実験をやりました。 そのとき移動した色素の形が、ハート型になったものがありました。 それはなぜでしょうか。 どなたか教えてください。 材料は、ホウレンソウの葉、シリカゲル。 抽出液はジエチルエーテル、展開液は石油エーテルとアセトンです。

  • 酢酸エチルの合成反応

    実験でエタノールと酢酸から酢酸エチルを合成しました。 このエステル化の反応は平衡反応であるため、反応は完全に進行しないですよね。 ですがここで仮に酢酸、エタノールのそれぞれを完全に反応させるとしたらどのような方法が考えられるのでしょうか。 ・エタノールを過剰に加えると酢酸の大部分が反応する ・酢酸を過剰に加えるとエタノールの大部分が反応する 他に、 ・硫酸カルシウムなどで生成した水を取り除き、酢酸エチルの加水分解を防ぐ この方法が思いついたのですが、いかがでしょうか。 どうかご指南よろしくお願いします。

  • 工業的製法における一般的な有機物の精製法は

     実験室で、医薬品や電気製品用機能素材、高分子添加剤などを有機合成しています。新規な物質をどんどん作るのが目的なので、とにかくどんどん合成して、目的物ができていたらシリカゲルカラムクロマトグラフでじゃんじゃん分ける、ということの繰り返しです。  しかし、カラムは、試料の何十倍ものシリカゲルや溶剤を使いますし、手間もかかりますし、工業的ではないと思います。私の知る限り、工業的製法における分離精製法としては、まず反応で副生物がない条件をみつけ、水溶物除去のあと溶媒の溜去で除くなどの簡単な方法か、晶析か、高温で分解しないものなら昇華精製ですが、特に医薬品などのように構造が複雑で副生物も多いような物質の場合、シリカゲルカラムに代わる分離精製法って、どういう方法が取られるのが一般的なのでしょうか。どうしてもカラムを使わざるを得ない場合、「工業用カラム」と言って、実験室で使うカラムを大きくしたようなものも特例として使われると聞いたことがありますが、一般的ではないと思います。それとも、医薬品業界では、このような大カラムが日常茶飯事として使われているのでしょうか。  特にファインケミカル業界における工業的製法についての基本的な知識を、ご教示頂きたく、お願いします。

  • 化合物の分離について

    化合物中の不純物が除けず困っています。 不純物はピラゾールやイミダゾールなどのアゾール系です。 欲しいものが酸に弱いので、酸性条件で抽出できません。 塩基条件でアゾール塩にして除こうとしましたが、2N NaOH aqでは全く除けませんでした。 シリカゲルカラムでは目的物が分解するため、中性のシリカゲルを用いましたが、こちらもやや分解が起こってしまいました。 塩基性のアルミナカラムも試みましたが、分離できず、中性のアルミナカラムを用いると酸分解とは別の分解が起こってしまいました。 ちなみに塩基性アルミナは良いかもしれないのですが、フラクションに分けた際の検出法がないため難しいです。 手元には通常のシリカゲルTLCプレートしかなく、展開すると目的物とプレート上で分解した不純物(アゾール)が見えます。フラクションに分けても純粋な目的物なのか、不純物が混ざっているのか判断できません。 一応フラクションをそれぞれ濃縮してNMR分析は可能です。 なにか良い方法はないでしょうか。 ちなみに分子ふるいという方法があるようですが、分子量1000以下程度のものと100前後のものを分離できるのでしょうか? 長くなりましたが、よろしくお願いします。