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化合物の分離について

化合物中の不純物が除けず困っています。 不純物はピラゾールやイミダゾールなどのアゾール系です。 欲しいものが酸に弱いので、酸性条件で抽出できません。 塩基条件でアゾール塩にして除こうとしましたが、2N NaOH aqでは全く除けませんでした。 シリカゲルカラムでは目的物が分解するため、中性のシリカゲルを用いましたが、こちらもやや分解が起こってしまいました。 塩基性のアルミナカラムも試みましたが、分離できず、中性のアルミナカラムを用いると酸分解とは別の分解が起こってしまいました。 ちなみに塩基性アルミナは良いかもしれないのですが、フラクションに分けた際の検出法がないため難しいです。 手元には通常のシリカゲルTLCプレートしかなく、展開すると目的物とプレート上で分解した不純物(アゾール)が見えます。フラクションに分けても純粋な目的物なのか、不純物が混ざっているのか判断できません。 一応フラクションをそれぞれ濃縮してNMR分析は可能です。 なにか良い方法はないでしょうか。 ちなみに分子ふるいという方法があるようですが、分子量1000以下程度のものと100前後のものを分離できるのでしょうか? 長くなりましたが、よろしくお願いします。

noname#203618
noname#203618
  • 化学
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

http://www.jai.co.jp/products/index.php?cat_id=0100 当研究室では、JAI(日本分析工業)の液クロを使っています。 日本の研究室では多くみかける機種はここの製品で、カラムも同じようなのを使っています。 高分子の分離にも使いますが、普通の有機化合物(分子量数百~数千)の分離にも適用できます。 極性が近くてゲルで分離できない、または質問者さんのようにゲルだと壊れる場合にも使います。 原理はシリカなどとはまったく違います。 多孔性の高分子ビーズが詰まったカラムの中を、試料溶液を通します。 小さなサイズの分子は、穴の中に詰まってしまうため、遅くなります。 大きな分子は、穴に入りにくいため、詰まらずに早く出てきます。 ウィキの項などご参照ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC#.E5.88.86.E5.AD.90.E6.8E.92.E6.96.A5.E3.82.AF.E3.83.AD.E3.83.9E.E3.83.88.E3.82.B0.E3.83.A9.E3.83.95.E3.82.A3.E3.83.BC

noname#203618
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 専用の装置が必要なんですね、、、。 この場合すぐ試す訳にはいかないですね。。。 シリカゲルカラムのように自分で充填して分離するものをイメージしてました。 ネットで調べるうちにこのような↓ものを見つけたのですが、同じ原理のものでしょうか?こういう感じのものがあるといいのですが、、、。 http://www.chem.ous.ac.jp/~cc/study/kiki/karamu.htm

その他の回答 (4)

回答No.5

カラムにつめて使うタイプのゲルも売っています>GPC ただし、液体クロマトグラフィーだとリサイクルをかけるため、分けにくいものも何週も回すうちに分かれてくるのですが、カラムだとそうはいかないですし、ゲルの充填も劣るでしょうから、分離能は?です。 私もやったことないので分かりませんけど。 たまに他の研究室から、HPLCを使いに来る人もいます。 No.4さんのご回答の方法を試してみて、他のゲルも試してなお駄目だったら、知り合いのラボにマシンを借りるのも手でしょう。

noname#203618
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 自分で充填するタイプもありますか!! 探してみます。 何周も(?)というと同じカラムをぐるぐるまわるということでしょうか。 たしかにそれだと分離が良くなりますね。 納得です。 サンプル数が多いので、なるべくほかのラボのマシンを借りなくてもいい方法を試してみます。 anthracene様、いつもご回答下さりありがとうございます。これからもいろいろお教え下さい。

  • Ryofui
  • ベストアンサー率60% (18/30)
回答No.4

私の所属している研究室では酸に弱い化合物を扱っています。 通常の酸性のシリカゲルではもちろん中性のシリカゲルカラムでも分解する物質です。 そのため解決策として展開溶媒に2%程度トリエチルアミンを混ぜて中性のシリカゲルを用いてカラムを行っています。こうすると展開溶媒やカラムを塩基性に保つことが出来るので分解せずに目的物が単離できると思います。(もちろん展開溶媒の極性は上がってしまいますのでカラムの前にTLCでみて調整してください) GPCは便利ですが装置がないとどうしようもないので継続的に使う必要がある場合は研究室で買わない限りお勧めできません。

noname#203618
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 トリエチルアミンを入れればいいのかあ。 なるほど。 原点付近にいるアゾール(不純物)がどの程度あがってくるか心配ですが、やってみます。

回答No.3

あ、名称違ってた(汗。 ゲルろ過ではなく、ゲル浸透です。 原理は同じだと思いますが、ゲルろ過は水系ですね。

回答No.1

GPC(ゲルろ過クロマトグラフィー、サイズ排除クロマトグラフィー)があるんなら、楽勝で分離できると思います。 化合物のサイズで分ける方法で、極性などには(たぶん)影響されません。 当研究室の場合は、高速液体クロマトグラフィーのカラムとして、ポリスチレン系の充填剤を用いたGPCをセットしています。 分子の大きさというか、形状で分別する方法です。 フェニル基のアリ無しくらいのサイズで分別できます。カラムによって、どれくらいの分子量を分けやすくなってるかは違うと思います。 あとはカラムクロマトについてですが、フロリジルとか逆相ゲルはどうですか? 私もよわっちいものはあんまやったことないので(酸素や光に弱いものはやったことありますが)、良く知りませんが。

noname#203618
質問者

補足

さっそくのご回答ありがとうございます。 GPC(?)というものを使用したことがありませんので、全くどうゆうものかイメージできません。通常のシリカゲルのように使用できるものでしょうか、、、? 検索して調べてみた感じですと、サイズが小さいもののほうが後に出るんですね。先に出てくるイメージがありましたが。 タンパク質の分離に使われるようですが、有機合成の分野でも普通に使われるのでしょうか? うちの研究室の人は誰も分子ふるいのアドバイスをくれなかった(泣) とても魅力的な方法なのでぜひ試してみたいのですが、なにかアドバイスや参考になるサイトなどありましたら、またご教授いただければ幸いです。

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