愛知を日本のシリコンバレーに

質問

ニュースで愛知の大村知事はあいちスタートアップ創業支援を打ち出し、愛知を日本のシリコンバレーにすると言ってましたが、愛知から、シリコンバレーのようにApple、インテル、Google、Facebook、Yahoo!のような世界的な大企業は生まれるのでしょうか？

回答No.1

eroero4649 · ベストアンサー

日本では無理です。Winnyを生み出した天才プログラマー、金子勇氏を犯罪人に追い込もうとした国ですからね。

Winny事件は当時も世間を大いに騒がせました。最近映画にもなりましたが、その映画の言葉を借りれば「ナイフで人を殺した殺人事件が起きたとき、そのナイフを作った職人を罪に問えるのか」という裁判がWinny事件でした。
https://youtu.be/qGBtaIPNbuM?si=740Mb0D2eCW_C_EW
Winnyの開発者、金子勇氏は無罪になったものの、2013年に急性心不全で亡くなってしまいます。天才は補充がきかないので、日本は天才を失ったといって過言ではないと思います。

日本のIT技術が世界最先端どころか、発展途上国なみにレベルが低いことが白日の下にさらされたのがコロナ騒動でした。
台湾にはオードリー・タン氏という天才がいて、マスクの在庫を管理するアプリケーションを3日とかその程度で完成させました。そのため台湾では速やかにマスクの在庫状況を全土で確認できるようになりました。
しかし日本はそのようなアプリを開発することができませんでした。極めつけがコロナウイルス接触アプリ「COCOA」で、不具合が続出するばかりではとどまらず、不具合が指摘されても半年以上放置されるなど「そもそも誰かアップデートしているのか」といわれるような始末。とうとう使い物にならないままアプリは忘れられました。開発費と管理費で12億円以上がかかったそうです。

また一般的に先進国と呼ばれる国ではコロナ感染者の管理は電子管理されていましたが、日本では「電話」と「FAX」を使って「紙で管理される」という大変な時代遅れなことがなされていました。誰かの資料を見たくなったら、ファイルをひっくり返して手作業で探さないといけなかったのです。
これは開発側と運用側の双方に深刻な問題がありました。
まず開発側は基本的にコンピューターオタクばっかりなので「これを実際に使う人の立場になって考えて開発する」という能力が低く、使えるツールを提供することができませんでした。
また運用側は、そもそもパソコンに疎い人ばかりで開発側に「こういうツールを開発してくれ」というイメージを持つことができませんでした。「パソコンに入力するより、手書きで書いてFAXで送ったほうが早い」となってしまったのです。

コロナによってようやく日本の企業では多くの業界で「DX、DX、成長にはDX人材が必要だ！」といわれるようになりましたが、とにかくその人材がもう絶望的に足りないのです。
海外では、スマホでコロナのワクチン接種証明をして、それをしないとお店が利用できないということがあって、欧米のお爺ちゃんやお婆ちゃんは自らスマホを使っていました。
コロナ前のことですが、韓国ではソウル市内はバスや地下鉄の老人無料パスというのがあるそうで、高齢者がそのパスを使って配達屋のアルバイトをしていたのですが、仕事の依頼も管理も全てスマホでした。韓国のお爺ちゃんはスマホを使いながらアルバイトをしていました。
中国は、スマホのSNSを使ってビジネスをしているお爺ちゃんやお婆ちゃんが沢山います。
翻って我が国では、高齢者はスマホは使えないのが当然となっていて、しかも使いこなせない高齢者への配慮が求められて当然とされます。欧米じゃスマホでワクチン接種証明ができない人は外出するな、外出したいならスマホが使えるようになれ、甘えんじゃねえとなってたのにね。

日本人の平均的労働者のDX技術レベルが低いので、そういう労働市場で優れた世界的企業なんて生まれないですよ。
そもそもスマホアプリでどんな内容のものであっても、日本企業が開発したアプリでめっちゃ便利なものってほとんどないですよね。「よくまあこんな使い勝手が悪いアプリを開発したもんだ」と逆の意味で感心するアプリは沢山ありますけどね。

お礼

丁寧なご回答ありがとうございました。
非常に分かりやすかったです。