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「十訓抄」を現代語訳してほしいです。
帝、月の夜笛吹き給ひけるに、その声、龍の鳴くにたがはず。術者これを聞きて、「龍の鳴くぞ」と思ひて、龍の声とどむる符を作りて、これを封じ手けり。そのとき帝にはかに手すくみ、息つまりて吹き給はず。宮中さわぎて嘆くこと世に聴こえて、天下の(秋に心という漢字)へなりけり。これをかの術者もれ聞きて、我が術のしるしあることをさとりて、符を破りてければ、帝もとのごとくになり給ひにけり。
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