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デフレギャップとは何か

statecollegeの回答

回答No.4

物価が硬直的経済を考えましょう。いま、価格がP=Poで硬直的であるとしましょう。ただし、このPoは「古典派モデル」で得られた価格より高く、 po > M/[Lo-(d/b)(co+G+Io - 2(1-c)a^(1/3))+2ea^(1/3)] とします。このときのマクロ均衡を求めるためには、IS-LM分析を使います。方程式群の最後の式で、左辺のM/pの分母のpはpoで置き換え、 M/po = Lo - dr + eY をrについて解くと、 r = (Lo - M/po)/d + (e/d)Y を得るが、これがLM曲線で、rを縦軸、Yを横軸にとると、(Lo-M/Po)/dを縦軸切片とした、傾きがe/dの右上がりの曲線(直線)であることがわかる。均衡のYとrを得るためには、このLM曲線を前に求めたIS曲線 (1-c)Y=Co + Io + G - br あるいはrについて解いた r = (Co+Io+G)/b - (b/(1-c))Y つまり、切片(Co+Io+G)/b、傾き-b/(1-c)の右下がりの曲線(直線)と連立させて解けばよい。計算するのは簡単だが、ここではグラフを描いて(頭の中にえがくだけでよい)解いてみましょう。IS曲線は以前と変わらないが、LM曲線が上方にシフトしたことがわかるでしょうか?LM曲線の切片がpoが高くなった分だけ縦軸を上方に移動している(傾きはe/dで変わらない)からです。ISとLMの交点で定まる均衡GDPは完全雇用GDPより減少し、均衡利子率rは上昇する。ほかの内生変数はどうなるか?C=Co+cYよりYが減少するので、Cが減少することは明らか。投資I=Io-brもrの上昇にともない、減少する。雇用量NはY=2√Nより、生産するYが減少するので、投入されるNも減少する。では名目賃金wは?企業はw/po=N^(-1/2)=1/√Nによって雇用量Nを決定するから、Nが減少するということは右辺が大きくなることなので、左辺のw/poも大きくなることを意味する。実質賃金は上昇する。このことは、名目賃金wは物価の上昇よりさらに大きく上昇することを意味する(なぜ?)。なお、失業とは、NsとNとの差(そのときの賃金で働きたいひとが働けない人)なので、上昇した実質賃金w/poのもとでは、労働供給量Nsは増加し、雇用量Nは減少しているので、失業は増えている(その意味で完全雇用ではない)ことがわかるでしょう。

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