- ベストアンサー
水に入れると・・・
38endohの回答
- 38endoh
- ベストアンサー率53% (264/494)
二つに場合分けして考えます。 1.溶ける物質の場合 砂糖や塩のように,溶媒に完全に溶け,真の溶液を作る物質は,その溶液は透明になります。 目に見えたり濁ったりするには,照射した光の反射,屈折するような界面が必要ですが,またその界面は光の波長程度に大きい必要がありますが,真の溶液ではそのような大きな界面は存在しません。よって透明に見えます。 花粉やでんぷん溶液のように,溶媒に対する溶解度が悪かったり,溶媒中での分散粒子の大きさ(例えば分子やミセルの大きさ)が大きいような場合,この界面の大きさも大きくなり,光は反射したり屈折したりして,つまり濁ってきます。この様な溶液を「コロイド溶液」と呼び,光の散乱は「チンダル現象」と呼びます。(思い出しました?) 2.溶けない物質の場合 次に,この界面は十分大きいのにも関わらず,見えなくなるケースについてです。 まず当たり前のことですが,ガラス板は透明で,空気も水も透明です。さらにガラスは空気にも水にも溶けません。 このガラス板は透明であるにもかかわらず,空気中ではハッキリとその存在を確認できますが,水中に入れると存在を確認しづらくなります。 この現象を考えるときに「反射率」や「屈折率」といった概念が必要です。結果論を先に言いますと,界面での反射率がゼロで,二つの物質の屈折率が完全に等しい場合,肉眼ではもちろん,あらゆる分光学的な手段を用いても,そこに物質があると言うことを確認することはできません。水とガラスとは屈折率が近く,なおかつ反射率が低いため,水中でその存在を確認しづらくなるのです。 ちなみに,反射率と屈折率の関係はクラマース-クローニッヒの式によって,また光路については屈折率に関するスネルの式,さらに全反射条件の式などによって数学的に説明ができるのですが,話が突然難しくなってしまいますので,ここでは省略させていただきます。 > 屈折率や密度や結晶なんかが関係するんだろうなって想像してるんですけど・・・ 結晶構造の対称性,吸光係数,分極率などは屈折率に関係しますが,密度は直接的には関係しません。
関連するQ&A
- 物質の屈折率と密度の関係
物質の屈折率が密度に比例するのは どのように説明することができますか? ファインマン物理学を読んでいるのですが どうもイメージが沸きません。 どなたか教えてください。
- ベストアンサー
- 物理学
- 水の結晶はウソ?
今日の昼にやっていたニュース番組で 水の結晶について報道をしていました。 その内容は 「ありがとう」という言葉を貼り付けて凍らせると 綺麗な形をした結晶が出来るのに対し、 「ばかやろう」という言葉を貼り付けて凍らせた方は 汚い形になる。水は綺麗な言葉を見分ける。 しかし、実際にはそんなことはなく、 教育現場ではこの間違った話をよく使うとかという内容でした。 当方も似たようなことを聞いたことがあります。 毎日、「ありがとう」という言葉を話しかけた水は 綺麗な結晶で、飲むとおいしいのに対し、 毎日、「バカ」と話しかけた水は 汚い結晶で、まずいということなんです。 昼の番組では、ただ「言葉」を貼り付けて、凍らすだけでした。 原因は水が綺麗な言葉を見分けるということでした。 当方が聞いた似たようなことの原因は 言葉を声に出すことで、その声の振動が水に影響与える。 特に、鼻濁音は大きな影響を与えて、結晶の形を崩しやすいとかなんとかって聞いていたのですが・・・・。 やはり、当方が聞いたこの似たようなことも デマというか全くのウソなんでしょうか? 物理やら化学などの科学的なことがさっぱりダメなので ご存知の方、是非ともお教えください。
- ベストアンサー
- その他(学問・教育)
- シュリーレン現象について
砂糖などを水と混ぜたときモヤモヤっと見えるのをシュリーレン現象っていうんですよね。濃度によって屈折率が変わるのはどうしてですか?屈折率が違うと、どうしてモヤモヤっと見えるんでしょうか?
- ベストアンサー
- 物理学
お礼
溶ける=見えなくなる ってことですね。 砂糖(塩)では界面が小さくて見えない。 ガラスは界面が確認しにくくて見えない。 「真の溶液」ってのがよく分りませんでしたがこれくらいは自分で調べてみます。 専門家の回答とても頼りになります。 ありがとうございます。