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日本庶民史

日本の歴史を自習していて、ふと、物足らなさを感じてきました。というのは、読んでいる書籍が「歴史というのは、支配する者によって造られる」という視点・観点から記述されているような気がしてきました。手元にある書籍もおなじです。……「お前に知識がないから、読み取れないのだ」といわれればそれまでですが、……ふと、「庶民にだって歴史はある」という、もやもやとした気持ちが湧いてきました。「棺桶に片足を突っ込んだおいぼれが、今更」という気持ちもないわけでもないのですが、ふと、庶民にだって、たとえば「衣・食・住」といった視点からの生活の歴史があるだろうし、「支配に対する抵抗と挫折」というような視点からの歴史もあるのではないかという「日本庶民史」のようなものに興味が湧いてきました。 「庶民の歴史」といったって、かなり幅広く、つかみどころのない奥が深すぎる課題だと思いますが、質問の趣旨は上記のことを、どのような視点からでも構いません……例えば、「庶民の食べ物の歴史」のような……が、概略理解させてくれるような書籍(できれば、現在市販されている)を紹介していただければありがたいという趣旨です。 あるいは、ネットでも「こんなのがあるよ」というのを教えていただければ、これから「なんでも庶民史」を学ぶための足掛かりとして、なおありがたいです。 「紹介していただきたい」という趣旨ですのでBAは選ばないで締め切ります。それでも良ければ紹介していただけるとありがたいです。

noname#247736
noname#247736
  • 歴史
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  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10498/33014)
回答No.2

「民俗学」なんてのはそういうものに入るでしょうね。日本においては柳田国男先生が確立しました。有名なのが「遠野物語」ですね。遠野地方などに残る民俗伝承などをまとめたものです。なかなか面白いですよ。 他に手に入りやすいものとしては、幕末から明治にかけてのとある武家の出納の記録を分析した「武士の家計簿」というのがあります。著者は最近テレビによく出てくる磯田道史さんです。これは磯田さん自身が発見したものだそうですが、よくぞまあそういう資料が然るべき人のところに出てきたものだなと思います。 日本人は昔から識字率が高く非常に筆まめな民族性でもあるので、江戸時代以降は様々な日記や記録を残している人がいます。同じく幕末期に江戸のとある商人が世間で話題になっていることなどをまめに記録した日記を残していて、当時の江戸っ子が幕末という動乱をどう受け止めていたのかがよく分かる資料として研究者の間で珍重されています。 おそらくそういうものは東京も含めて沢山あったでしょうが、震災や戦災で焼失してしまったものが多かったのではないかなと思います。 >「支配に対する抵抗と挫折」というような視点からの歴史もあるのではないか 日本史においては、庶民ではそういうものはほとんどありませんでしたね。日本て、まだ革命(民衆が蜂起して政権を打倒する)というのは一度も起きていないんですよ。明治維新はやった行為は革命的でも、内実は徳川家と朝廷・毛利・島津家の権力争いですから。

noname#247736
質問者

お礼

ありがとうございました。 一番簡単なのは「庶民史」で検索することです。……質問する前に検索してみたのですが、「これは」というものがヒットしませんでした。それで質問させていただいたのですが、検索の仕方をもう少し工夫をしてみます。 『図説日本庶民生活史』奈良本辰也 [ほか] 編(全八巻)……興味深いのですが……。調べてみるとお値段が高そうだし。私の住んでいるところでは図書館にもあるかどうか??? ありがとうございました。 仕事やら、旅行で4回ほど東北地方に入ったことがあります。そのたびに「遠野物語」が出てきたような記憶が残っていますが、「ここが遠野です」という記憶がありません。間違っているかもしれませんが「座敷童」なんかがあるのか???本屋でも見たような気がするので探してみます。 「武士の家計簿」……もう何年になるのでしょうか???これも記憶にはあります。 日本人は昔から識字率が高く非常に筆まめな民族性でもあるので、江戸時代以降は様々な日記や記録を残している人がいます。……文字のなかった時代の「謎」も面白いですね。 震災や戦災で焼失してしまったものが多かったのではないかなと思います。……関係はありませんが、最近、「私は何を失っているのだろうか???何か大切なものを失っているのではないか???」という出口の見えない疑問を抱くことがあります。 「支配に対する抵抗と挫折」……ちょっと大げさでしたか。笑……「一揆」というのに少し関心が湧いてきたものですから。

回答No.1

一番簡単なのは「庶民史」で検索することです。 網野善彦が日本中世史研究に民俗学的視点を持ち込んで以来、山のような研究が行われています。 網野善彦 『日本の歴史をよみなおす』ちくま学芸文庫 『無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和』平凡社ライブラリー 『「日本」とは何か 日本の歴史00』講談社学術文庫 ほか多数。 網野以前なら 『図説日本庶民生活史』奈良本辰也 [ほか] 編(全八巻) 河出書房新社(1961-1962年) あとは、吉川弘文館の日本歴史民俗叢書 http://www.yoshikawa-k.co.jp/search/?search_keyword=&search_title=&search_author=&search_genre=&search_series=1671&search_isbn=&amount=10&order=book_date_desc&search_submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2 岩田書院の近世史研究叢書 http://www.iwata-shoin.co.jp/iwa_sho/books11.htm 同成社 江戸時代史叢書 http://www.douseisha.co.jp/search/?search_menu=keyword&tab=3&search_word=%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%8F%B2%E5%8F%A2%E6%9B%B8&x=0&y=0 いやあもう、きりがない。

noname#247736
質問者

お礼

ありがとうございました。 一番簡単なのは「庶民史」で検索することです。……質問する前に検索してみたのですが、「これは」というものがヒットしませんでした。それで質問させていただいたのですが、検索の仕方をもう少し工夫をしてみます。 『図説日本庶民生活史』奈良本辰也 [ほか] 編(全八巻)……興味深いのですが……。調べてみるとお値段が高そうだし。私の住んでいるところでは図書館にもあるかどうか??? いやあもう、きりがない。 ……そうですか。私は勉強家ではないので。

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