ハウス栽培における害獣被害とは?

このQ&Aのポイント
  • ハウス栽培において害獣被害はどの程度あるのか気になります。
  • タヌキやハクビシン、モグラ、イノシシ、クマ、シカなどが業務に影響を及ぼすことがあるのか教えてください。
  • また、ネズミもハウスに被害を与えることがあるのでしょうか。実際の経験をお持ちの方、ご意見をお聞かせください。
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ハウス栽培での害獣被害について

農産物の害獣被害が問題になっていますが、ハウス栽培ではどの程度の害があるのだろう、と思いましたので、ここで質問させていただきました。 タヌキやハクビシンは土を掘る事もあるから、やっぱりハウス内に入られたりはしますか? ハウスでは葉菜や果菜が多いから、モグラは被害が出ない感じですか? イノシシやクマ、シカなどは大きいので、体当たりして壊して入って荒らしたりすることもあるのでしょうか? ネズミは家などにも入り込むくらいですからハウスにも入ってきますか? 農業関係者等で実際の事をご存知の方、どうぞよろしくお願いいたします。

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回答No.1

基本的には害獣対策のしていないビニールハウスは害獣に「中に食べ物がある」と知られてしまえば簡単にビニールを破られ入られてしまいますよ。 ビニールハウス栽培はお金をかけて温度調節できる設備や空気の入れ替え設備を付けない場合、気温が高い晴天の時はビニールハウスの横を開けて中が高温になりすぎない様にしますから、開けたところから侵入されます。 カラスなどは人が中に居ても平気で入ってきますしネズミやサルは例え閉まっていてもビニールを噛んで破ったり、人がする事を真似て器用に手でめくって入り込みます。 イノシシは網やビニールハウスの側面足元の土を掘って潜り中に入ってくるので、掘られない様に敷く幅が広いイノシシ専用侵入防止資材が販売されています。 モグラは野菜を食べないのでビニールハウスを目指して積極的に侵入することは無いでしょうが偶然侵入できれば通路が出来、水やりが楽にできる穴の開いたホース状の資材や自動冠水装置など使っていればずっと水が湿っている所にミミズが集まってきて殖えるのでハウス内の地下に住み着き広範囲に巣穴を掘ってしまい、その穴を利用して野菜を食べる野ネズミなどの出入りが自由になってしまうと思います。モグラやネズミの害が出た場合は退治して新たに入られない様に側面の地中へ鉄板を縦に埋めるなどの防止も必要かと。 結局ビニールハウスでの害獣被害はいかに内部に野菜がある事を知られないか、土を掘られたりビニールを破られ侵入されない様な防止資材を選び使うかが大切と思います。地中を潜るものや飛ぶものは防ぐのに手間がかかりハクビシンやサルなどには網や囲いはあまり役に立ちません。 最近の農家ではビニールを張るだけでなく側面には切られにくい丈夫な素材の網などを張って侵入防止していますし、換気にと横のビニールを空ける時もそこから入られない様に開けても内側から丈夫な網を張って侵入を防いでいる所もあります。 タヌキやシカは臆病なのでよほどの事が無いとビニールハウスには入ろうとはしないでしょうが、ハクビシンは中に好物があるならどうにかして侵入しようとすると思います。ちなみにキツネは普段肉食ですが悪天候などで獲物が捕まえられず子供にエサを持っていけない時にはトウモロコシの実やキャベツ一玉くらいは平気で咥えて盗んでいきますよ。我が家でもトウモロコシの株を一晩で何本も倒され実が盗られた事があります。好奇心が強く知能が高いキツネは鶏小屋の金網くらいは余裕で破りますから食べられる物があると知ればビニールを破ってでも侵入すると思います。北海道の当地ではキツネは海岸の熟したハマナスの実も食べますし、我が家の庭に時々来るキツネは悪天候が続くと庭木の下草目的で植えているヘビイチゴの実を一晩で全て食べ尽くし、ある日にはご丁寧にも種子が沢山混じったフンを残していきました。 クマが出没する様な周りに民家の少ない場所だとビニールハウスを建てればすぐ壊され侵入されてしまいますし、人気が無いなら日中もうろつくのでその場所での野菜栽培自体が人にとっては危険です。海岸に住むクマは漁師の番屋の小屋など簡単に破壊して冷蔵庫を開け中まで漁っていくので本州のツキノワグマでも本気を出せばビニールハウスのパイプくらい簡単に曲げられるかと。ビニールハウスの中に人が居る時にクマが来てしまうと逃げ場も無く非常に危険です・・・。クマが出るくらいのあまり人気や車の通らない場所ならだれも居ない間に盗みに入られない様、防犯の事も考えなければなりませんので土地周りに電牧用の電線を張り通電して置いたりあくまでも気休めに過ぎませんが高い網を張って囲ったりフェンスを建てて侵入を防止するなどの対策は必要。少なくとも人が作業に行く時はラジオのボリュームを最大に上げて動物が近づいてこない様にしたり、見張りに犬を連れてきて作業をするなどは必要。 以前、害獣駆除目的で猟銃免許を持つ農家の親戚のところに猟師仲間から、飼っている大きなシェパード系雑種雌(狩猟犬ではなくペット)を譲って欲しい、その犬が無理なら子を産ませ全部売ってくれないかと言われたそう。理由を聞くと知人の遠くに住む知り合いに酪農地帯で牧草畑がシカ害に遭い困っている人が居て、大型犬を何匹も集めてシカが近づくと威嚇し吠える様に訓練し人里から離れた牧草畑の境の何個所かに1匹づつ配置してシカを寄せ付けさせない為との事。大きな酪農家だと牧草の食害被害がかなり深刻で酷いと死活問題だそうで、確実に防げるなら大型犬を何匹も養うくらいは何でもないのだそうです。この辺だと山にある川魚の養殖施設や土木などの資材や重機置き場に害獣による被害や盗難防止目的で何匹も大型犬を飼っている所があり、シェパード犬の様な訓練し易く防犯目的に使い易く、冬の寒さに耐えられる大型犬種を飼ってる家があるとスカウトや繁殖話が来る事は珍しくないのだそうです。 害獣を寄せ付けない為にとわざわざ犬をその場で飼わなくても、今はオオカミの尿の匂いを周りに漂わせ獣が近づきにくい様にする資材が市販されてますし、北海道の私が住む街から遠くないところには、ヒグマが頻繁に出没し困っている地域へ雄のオオカミ犬を定期的に連れていき周囲に尿でマーキングさせてクマを寄せ付けさせない様にする「ベアドック」の仕事をしている人がいます。特定の種類だけの食害を防ぐなら農業新聞の広告欄を読むといろんな防止資材が紹介されていますよ。 ビニールハウスにお金をかけられるなら防止できる資材を使って予防すれば効果的ですが、無理なら最初からビニールハウスは建てないか侵入されて被害が出る事覚悟で建てるしかないですね。基本的にビニールハウスは一日中日が当たる開けた平地で毎日確実に通えるところに設置する目的で開発された農業施設なので害獣が出没する様な山などに近い土地など日差しが偏ったり毎日は行きにくい、何かあった時にすぐに対処できない可能性がある場所には基本的に建てません。 この辺りの農家で家から離れた土地にもいくつも畑が有ったり借りている場合は家周りの畑にだけビニールハウスを建てて(農家では昔から害獣や防犯目的で犬を飼い、吠え方で飼い主は何が原因で吠えるか聞き分けられるので、害獣は何らかの方法ですぐ追い払え食害はほとんどありません)家から離れた畑ではビニールハウスは設けず(家から離れていると繁忙期には水やりにも行けない、急に晴れて気温が上がってもすぐに行けず中の作物が暑さでダメになる)食害されない種類か被害を最小限に留められる類のジャガイモや玉ねぎ小麦などを1種類だけ露地栽培し、カボチャなど実野菜で害が出そうな野菜は害獣が来にくい周りに林などの無い立地の畑の方で栽培してますよ。

Melissa3
質問者

お礼

詳しく教えてくださってどうもありがとうございます! 大変興味深くて、何度も読ませていただきました。 農家の方々が日々そんなに苦労されているとは知らず、お恥ずかしい限りです。 これから食べる野菜が、よりありがたく、美味しく感じられること間違いなしです。 それにしても、野性動物達のバイタリティーは驚異的でした‥‥。 そこまでの知能や器用さがあるなんて!! 肉体的にも経済的にも、まさに命がけで戦っているんですね。 時々「野性動物の駆除は可哀想」と言う人がいるのですが、現実を知ったらそんな事絶対に言えない!!と思いました。 本当にどうもありがとうございました!

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