EDX分析の原理とは?

このQ&Aのポイント
  • EDX分析では、電子線により元素の分析を行います。
  • 分析の際、最初に飛ばされる電子は「K殻」の電子ですが、L殻や他の殻の電子も存在する可能性があります。
  • 蛍光X線装置による分析もSEM+EDXと同様の原理で行われます。
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EDX分析の原理

SEMに付帯しているEDXで元素分析を行う際、いろいろな資料を読み漁ると、「K殻」の電子が電子線により1つ飛ばされ、そのK殻にある2つの電子の居場所のうち1つが空きとなり、そこへL殻から電子が遷移、それによりL殻に空きができM殻から電子が遷移・・・とあります。 最初に電子線で飛ばされる電子は、必ず「K殻」の電子なのでしょうか? それとも、L殻の電子やそれ以外の場合もあるのでしょうか? また、蛍光X線装置での分析においても、同様な説明がありました。 SEM+EDXによる元素分析と同じなのでしょうか?

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.2

>最初に電子線で飛ばされる電子は、必ず「K殻」の電子なのでしょうか? (1)K殻準位から飛び出すだけの  1次線エネルギーが無ければ飛ばされない (2)充分な1次線エネルギー量があれば  プランクの法則によりK殻準位から励起される確率が一番大きいですが  外殻からの励起も起こっています。 電子殻の準位は化学結合などの状況によっても影響を受けますので 準位差が反映される蛍光X線の波長にも影響を及ぼします。 1次線エネルギーがK殻からの励起ギリギリであった場合 K殻から原子外には飛び出せずLMN殻などへの励起に足る分の エネルギーしか受け取れませんが 遷移するためにはLMN殻などに予め空孔が無ければならず 外電子殻の構造に励起確率が影響を受ける事になり 2次X線の強度が変わります。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

複数でしょうね   SEM のEDX 装置による定性・定量分析・・・・   http://etech.engg.nagoya-u.ac.jp/gihou/v14/020.pdf   特性X線は電子が遷移したときの軌道間エネルギーの違いによって数多く存在する   図-1 おもな特性X 線の種類と呼称   図-2 エネルギー分散型X線分析装置によるFe 標準試料のX線スペクトル   →3本

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