プレス曲げ部における結晶粒粗大化の理由とは?

このQ&Aのポイント
  • プレス加工の曲げ部では、結晶粒の大きさに差が見られます。
  • 加工応力のかかった箇所に結晶粒の粗大化が見られる理由が解明されていません。
  • 調査した材質はSCM415の鋼板です。
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プレス曲げ部の結晶粒粗大化について

お世話になります。 いま、プレス加工の曲げ部について、疲労強度や、引張り強度の 調査をしております。 そのなか調査の中で、結晶粒の確認を行ったところ、 曲げ部分とそうでない所に結晶粒の大きさに差が見られました。 この様な加工応力のかかった所に結晶粒の粗大化が見られるとは 話ではよく聞いてまししたが、その理由が解りません。 何故、プレスによる加工応力のかかった箇所に結晶粒の粗大化する 現象が見られるのか、教えて下さい。 今回の調査した材質はSCM415の鋼板です。 よろしくお願い致します。

noname#230358
noname#230358
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みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.2

冷間プレス成型ですと、せいぜい板厚4mm以下ですよね。韓国で8mmのプレス品を見たことがありますが、あまり厚いものは無いと思います。 その場合、曲率にも依りますが、1955さんのおっしゃるような結晶粒度に影響する程の結晶変形は生じるのでしょうか。 SCM415ですと、ひょっとして熱処理をした後、観察をされていませんでしょうか。一般に加工-熱処理では再結晶により微細化するのが普通ですが、複雑なプレス品の場合、場所により加工度が異なるので、部分的な過焼鈍による結晶粒の選択成長を考慮する必要もあるのではないでしょうか。

noname#230358
質問者

お礼

hanzo-M様私の質問の理由を詳しく話しますと、板厚1.0mmのSCM415材を 加工していく時に、最終の曲げ前で、焼鈍によって軟らかくしたあと、 成型しています。 今回はこの最終曲げ部で使用中に破断するという不具合が発見され、 その原因を調査していました。 その中で、結晶粒をみたところ、不具合のLotとそうでないLotで、 最終曲げ部の結晶粒の大きさに違いが見られました。 ただし、破損原因とは言えないレベルの差であるため、これを結論付けるには至っていませんが。 焼鈍の工程飛ばしがあったのでは?と 疑いをもっていました。 そ部分的な過焼鈍の件頭に入れておきます。 あらがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

個人的な意見ですが見た目、結晶粒が粗大化したように見える事については 説明出来ると思います。曲げた所では外側に引っ張り応力、内側に圧縮応力 がかかり結晶が伸ばされた形になります。曲げ応力は熱に変換されますが短時間 なので結晶粗大にはおよばないと思います。

noname#230358
質問者

お礼

つまり、結晶粒粗大化はそのように見えているだけということなんですね。 有難うございました。

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