高周波等価回路の容量について

このQ&Aのポイント
  • 高周波等価回路における容量の繋がりとは?
  • 小信号等価回路との違いはなぜ?
  • rbとCπの関係による信号周波数の変化
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高周波等価回路

最初に写真のバイポーラトランジスタの高周波等価回路の容量についてです。 Cπは、Cπ=Cd (ベースーエミッタ間接合容量) + Cje (拡散容量)、Cμはベースーコレクタ間接合容量、Ccsはコレクター半導体間容量となっています。 rπは、rπ=ΔVbe/ΔIb, rbはベースの広がり抵抗、roは、ro=ΔVce/ΔIcと前回質問した小信号等価回路でも同様に表されていたものです。 質問ですがなぜ各容量Cπ、Cμ、Ccsは、それぞれ写真のように繋がれているのでしょうか。 例えばCπは、ベースーエミッタ間抵抗rπと並列に繋がっていますが、Cμはベース~コレクタ間に繋がっていて、ベース~コレクタ間抵抗に相当するものは見当たらない様です。 小信号等価回路でも同様にベース~コレクタ間抵抗はありませんでしたが、これはなぜでしょうか。 また小信号等価回路ではベース~コレクタ間に電流が流れていなかった様ですが、一方の高周波等価回路ではベース~コレクタ間がCμで繋がれているので、この区間も電流が行き来しているのでしょうか。 そしてCcsについて、これはコレクタ~半導体基板間抵抗とありますが、具体的にn型半導体コレクタとどこの間の容量を指すのでしょうか。 最後に、"等価回路より、rbが高く、ベース~エミッタ間容量Cπが大きいと、信号周波数が高くなる程、ベース~エミッタ間に電流が流れやすくなり、rbによる電圧降下が大きくなる。すると、rπにかかる電圧Vbe'が低下し、gmVbe'で表されるコレクタ電流の変化が小さくなる。"と教科書に書かれています。 これはどういう事でしょうか。 何か分かりやすい具体例があれば教えて下さい。

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  • shintaro-2
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回答No.1

>質問ですがなぜ各容量Cπ、Cμ、Ccsは、それぞれ写真のように繋がれているのでしょうか。 そう考えると都合が良かったから。 工学ですから、理論は後知恵けです。 DC的に考えると BC間には電流が流れないわけですから、抵抗は付けられません。 BE間は可能です。 これらに対して、AC成分を考えると流れるからCを入れようということです。 >最後に、"等価回路より、rbが高く、ベース~エミッタ間容量Cπが大きいと、信号周波数が高くなる程、ベース~エミッタ間に電流が流れやすくなり、rbによる電圧降下が大きくなる。すると、rπにかかる電圧Vbe'が低下し、gmVbe'で表されるコレクタ電流の変化が小さくなる。"と教科書に書かれています。 >これはどういう事でしょうか。 そのまま解釈してください。 最初の「rbが高く」というのは、蛇足な気はします。

bohemian01
質問者

お礼

回答していただきありがとうございます。 まずCμについてですが、BC間に交流電流は流れている訳ですね。BC間には交流も含めて電流の流れは無いと思っていたので、教えていただき助かりました。 次に、信号周波数を上げた時のCπにかかる電圧と、Cπを流れる電流についてですが、rπ//CπのインピーダンスZπはZπ=rb+rπ/(1+jωCπ)となり、このrπ//Cπにかかる電圧Vπは、入力電圧をVsとすると、Vπ={(rπ/(1+jωCπ))/(rb+rπ/(1+jωCπ))}*Vsとなり、ここでω→∞とするとVπは0に近づくので、Vsのほとんどがrbにかかる事になるという事ではないだろうかと考えました。

その他の回答 (1)

  • mink6137
  • ベストアンサー率23% (595/2498)
回答No.2

トランジスタの断面図を書くことをお勧めします。 これが出来るようになると寄生素子のつき方も自然に分かるし、 半導体基板のこともも自然に分かります。

bohemian01
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 実際に断面図を書いてみると、各容量がどこの部分に存在するのか良く分かりました。

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