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武士はみんな柔術が使えた?

kuronekofanの回答

回答No.3

組打ちという技はかなり古くからあり、相撲の源流ですが大和朝廷時代には存在したとされています。文献上は日本書紀(柔術の起源 http://www.nihonkempo.com/kgijukaisetsu.htm)に登場します。(相撲の元祖である野見宿禰が組打ちを天皇の間で披露する) このレベルであれば、専任の武士なら、かなりの人が使えた、と推定されます。 その後、平家物語などには「甲冑組打ち」「鎧組打ち」などの名称で登場しますから、全員とは言わないまでも体術としてすでに広く存在していたようです。学術的に証明されたわけではないので、推測になりますが、実力集団となった源氏や平氏のような一族の中で、専任の武士であった騎馬階級のものは太刀や弓のほか、組打ちを稽古する機会はあったと思われます。しかし、大多数の武士は平時農民であって、剣術はまともに習っていないのが実態(下級武士は槍が中心)でしたから、全員が剣術などを習えたとは考えにくいと思います。しかし、合戦となるとはじめは10mくらいの距離から槍で打ち合い、近くなれば小刀や刀を抜いて相手を組み伏せてとどめをさす必要がありましたから、相撲のような「組打ち」の稽古はあったはずです。ただ、それを「柔術」と呼べるかどうかです。 「柔術」として体系化されていくのはずっと後の事で、現在の柔術の起源は文献で確認できる開祖が室町時代後期とされています。組打ちや古い柔術は、今の柔術と大きく異なり、小刀術、十手術、捕縛術などが含まれるものであったようで、一切をまとめて「具足術」と呼ばれました。したがって、同じ柔術(具足術)を習ったとしてもある人は小刀術を使い、ある人は投げ技、ある人は固め技、当て技が得意というようなものだったのではないかと思われます。(関節技の得意な柔術流派「大東流」や、投げ技中心の柔術流派「起倒流」など多数があり、多くは藩内に閉じていた) 江戸時代になると、戦乱から遠ざかり、武芸より藩校での学問を重視するようになります。幕末の勝海舟は、北辰一刀流の切り紙を持っていましたが、柔術はやらなかったそうです。

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