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古典の敬語表現について

二方面の敬語表現について、尊敬語の次に謙譲語が来ないのはなぜでしょうか?

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  • QoooL
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回答No.1

それはほとんど、日本語の成り立ちを訪ねているに等しい、ということですか? もっとシンプルに考えれば、    ~なさる は最後に来て当然 だと思いますよ、日本語として。 どんな人のどんな行動でも、最後に ~給ふ(なさる) と付けておけば、敬意を払っていることになるのです。 私が、文の最後に ~です と言うのと同じ理屈です。できます を ましできる と言ったらおかしいでしょう? 尊敬語と謙譲語を、何か英語のcanとwillみたいな同列に考えていると、順番が    尊敬語→謙譲語 でも    謙譲語→尊敬語 でも 意味を付加するだけだから同じ、と思ってしまうのかも知れませんが、意味を付加する順番を考えれば、    参り給ふ の語順以外ありえないとわかると思いますよ。    いらっしゃい 申し上げる 不自然でしょう。 まるで    行ってあげる ことを してさしあげる というような、「敬意を受けている人が無理矢理へり下る」という困惑を覚えます。    行かせていただく ことを なさる というように、「へり下っている人が敬意も受けている」という方が、自然です。 単純に 上げて下げる と 下げて上げる はプラマイゼロで同じ ではない のです。最初に上げてしまうと、次下げられなくなる、という説明でいかがでしょうか。 もし何か具体的に こう言えないのはなぜですか というのがあればお答えしますよ。

syoubenkozou
質問者

お礼

動作を受ける人(謙)>動作をする人(尊)だからということですかね たいへん参考になりました、ありがとうございます!

その他の回答 (1)

  • OKAT
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回答No.2

同じ疑問を抱いたことがあります。古語の場合、謙譲語と尊敬語の重なりが多く出てきますね。話題の中に登場する人物「A」・「B」があるとします。その二人の人物が、話し手から見ればどちらも敬意の対象になり得る人である時、この現象が起こりますね。登場人物のどちらか(仮にAとしましょう)、そのAがBに向かって話しかけた時、「言う」という動作を何故尊敬語ではなく「申し上げる」という謙譲語で言うのかということですね。それは一時おいて、「申し上げる」というのは、それを受ける(すなわち聞く)人Bに対する敬意で有り、これは「受け手尊敬」(動作を受けた人に対する尊敬)ですね。  一方「言った」人Aは「言う」という動作をした人(仕手)ですが、この人に対する敬意は「給ふ」という補助動詞で表しますが、これを「仕手尊敬」と称します。  ただ、受け手尊敬(謙譲語)→「仕手尊敬」(尊敬語)の順はどうしてなのか、は分かりませんね。補助動詞が後に来るのは当然なのですが、補助動詞でない尊敬語だったらどうか、の問題になります。ただどのような「尊敬語」を使えばいいか、思い付きません。  現代語では、「お受け取りいただきます」のような用法があり、「これは逆転か」と思ったのですが、考えてみると「お受け取りいただく」全体で謙譲語となるということのようです。  さらに、「お受け取りになっていただく」という言い方もあるのですが、これに対しては、「お受け取りになる」という尊敬語と「いただく」という謙譲語が「て」をはさんで続いている「敬語連結」だという指摘がありました。  というわけで、謙譲語→尊敬語という順序は、(No.1の方がおっしゃるとおり)日本語の「おのずからなる」きまりのようなものかも知れません。  あるいは、このことについて書かれた論文でもあるかと思いますが、簡単には見つかりません。

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