• ベストアンサー

病的関数について

ウィリアム・ダンハム著,一樂重雄・實川敏明訳「微積分名作ギャラリー」の中に、ワイエルシュトラスの関数が出てきて、すべての点で連続、かつすべての点で微分不可能の証明があり、へーと思いながら証明を追っていきました。(完全に理解できているとは言えず、現在勉強中です) Wikipediaでは”(病的な関数は)数学者によってでさえも比較的わずかな研究しかなされておらず・・・”とあり、この手の関数について、載っている本などご教授お願いします。

noname#233222
noname#233222

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.3

ANo.2へのコメントについてです。 > 何を読めばいいのかなぁ・・・。  「病的関数」で一括り、ということはあんまりなさそうで、いろいろ流して乱読した上で興味を絞るのが良いと思いますが、ガタガタの関数に興味をお持ちなら、まずはフラクタル幾何学を覗いてみちゃどうでしょう。応用に近いところでは、カオスの理論、離散系との関係で差分方程式(超離散化とか)、確率微分方程式という方向もある。  一方、「病的」の方に重きがあるのなら、それは、数学の基礎に近い所の定義がどうも直感としっくり来ない、という部分があからさまになった現象、と言えましょう。なので「存在定理」と関係の深い選択公理に絡んで、ベール空間、非可測集合とか(可測集合にだってすごく変なのも)、バナッハ・タルスキーの定理とか、直感に反するモノがいろいろあります。また、計算の理論とか超数学の周辺や様相論理にも、一見ホンマカイナというのが出てくる気がします。

noname#233222
質問者

お礼

丁寧な書き込みありがとうございます。 > 一方、「病的」の方に重きがあるのなら、それは、数学の基礎に近い所の定義がどうも直感としっくり来ない、という部分があからさまになった現象、と言えましょう。 というところが特に響きました。 非可測集合などを調べてみます。

その他の回答 (2)

  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.2

たとえば、  0≦x<1の範囲において、関数f(x)を (1) f(0)=f(1)=0 (2) y=f(x)のグラフが連続な折れ線(線分を継ぎ目で繋いだもの)であって、 (3) 継ぎ目はx=k[j] (j=1,2,…,N-1) (N>1)の所にあって、ただし、0=k[0]<k[1]<k[2]<…<k[N-1]<k[N]=1 である (4) どの継ぎ目の前後でも折れ線の傾きが異なる を満たす勝手な関数とします。そして、   f(0,x) = f(x)   f(n+1,x) = f(x) + f(n,(x-k[j])/(k[j+1]-k[j]))    (ただし、 jはk[j]≦x<k[j+1]を満たす整数) とすると、n→∞のとき f(n,x) は至る所連続で、かつ至る所微分不能です。  ここで、f(n,(x-k[j])/(k[j+1]-k[j])) という部分は、f(n,x)(x=0~1)をxがk[j+1]~k[j]の範囲に縮小したものです。n→∞の極限では、f(∞,x)はf(∞,x)自身を縮小したものを継ぎ目で繋いで出来ている。こういう構造を「自己相似」とか「フラクタル」と言います。  ウェーブレット変換においてwaveletが折れ線の関数である場合、何か与えられた関数g(x)を近似したものは、必然的にこれに類するフラクタル曲線になります。  また別の例として、正六角形をひとつ描く。鉛筆をナイフで削るように、6つの角をそれぞれ適当な直線で切り取って12角形を作る。12つの角をそれぞれ適当な直線で切り取って24角形を作る…という手順を繰り返して行くと、できあがるのは概ね円のような、一見とても滑らかな形ですけれども、実は至る所微分不能の閉曲線になっている。

noname#233222
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 分野でいうと、解析学、ということになるかと思いますが、確率論も絡んでいるようです。 何を読めばいいのかなぁ・・・。

  • rabbit_cat
  • ベストアンサー率40% (829/2062)
回答No.1

いやおうなしに(純粋な数学的な興味ではなくて) 「すべての点で連続、かつすべての点で微分不可能」 な関数を考えざるをえない分野として、「金融工学」があります。 ブラウン運動(株価なんかの時系列のモデル)というやつです。ブラウン運動の(サンプルパスの)時系列は、すべての点で連続、かつ(ほぼ確実に)すべての点で微分不可能な関数になります。 ブラウン運動は、微分不可能なだけではなくて、確率過程になるのでさらにやっかいですが、逆に確率過程なんで大数の法則みたいなことを考えられるので簡単になるとも言えますが。 金融工学の本は大量にあるのでお好きなものをどうぞ。

noname#233222
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ブラウン運動も病的関ということでしょうか。

関連するQ&A

  • 積分可能性について

    一般に 「ある閉区間で連続な関数は、その閉区間で積分可能である」 という定理があって、それは高校数学の範囲では証明できないそうなのですが 「平均値の定理を使えば、微分可能な関数の積分可能性が証明できる」 とありました。 ある閉区間で微分可能かつ単調増加な関数が積分可能であることを示すのならわかるのですが、 「ある閉区間で微分可能な関数はその区間で積分可能」 というのはどう示せばいいのでしょうか?

  • 関数の連続、微分、接線、積分

    関数の連続や微分可能な関数などについての理解があいまいなのですが、以下の文章に間違いがあったら指摘くださいますか? 左右両方からxがaに接近するときの微分係数が一致したら、x=aで微分可能 x=aで微分可能ならx=aで連続。  微分可能で直線じゃないならその点においての接線がある。 微分不可能な点では接線は存在しない。 積分は連続している範囲でできる。 連続していない範囲では積分できない。 連続は(数学的じゃないですが)一筆書きでかけるようなのを連続という。数学的にはイプシロンデルタ論法をつかうと思いますが今は省略します。 f(x)が範囲Mで微分可能ならf '(x)は範囲Mでさらに微分可能。これは何回でも可能で、多項式関数の場合は最終的に0になる。 たとえばf(x)=|x| はすべての実数において連続だがx=0で微分できない。 xが0にちかづくときプラスからでもマイナスからでもf(x)は0になりかつf(0)が0であるから連続 xが0に近づくときプラスからとマイナスからの接近による微分係数は順に1,-1なので、微分できない。微分できないのでx=0における接線は存在しない。 回答よろしくお願いします。

  • 一点だけで微分可能な関数

    ワイエルストラスや高木貞治などによりいたるところ微分不可能な連続関数が構成されています。それではある領域内の一つの点だけで微分可能で、領域内の他の点では微分不可能であるような一変数連続実関数はそんざいするでしょうか。そのような関数の存在または存在しないという証明があったら教えて下さい。

  • この関数の連続性について

    この簡単な関数は閉区間[0,1]で連続でしょうか? g(x)=√(1-x^2),つまり,(1-x^2)^-1/2 微分可能であれば,連続だと思いますが, 単純にxで微分すると, g’=-x/(√(1-x^2))となると思います. これが,閉区間[0,1]で微分可能であると,数学書は解いていますが, x=1の点は,このg’は分母が0となってしまいます.1でも微分可能なのでしょうか? どうぞご指導ください.

  • 凸関数は連続的微分可能?

    私は専攻が物理な門外漢なので、表現に不備がありまくりだと思うのですが、何とかよろしくお願い致します。 上に凸の関数が  f(λa+(1-λ)b) ≧ λf(a) + (a-λ)f(b)  a,b は任意の実数 λは 0<λ<1 を満たす任意の実数 と定義されているとすると、折れ曲がった部分を持つ関数(例えば、傾き2と傾き1の直線が連続に繋がってる点があるような。つまりそこでは微分不可)も上に凸の関数と言えます。 しかし、  上に凸の関数は、それが定義されている区間の上で連続的微分可能 という定理があるらしいのですが、連続的微分可能ということは、その区間の任意の点で微分可能ということが前提されているのではないでしょうか?しかし、それだと微分不可の点があってもいいという上の主張と矛盾してしまいます。 連続的微分可能は次のような定義で書いてあります。  ある領域で、すべての1階の偏導関数が存在して、それらがすべて連続である関数 1階導関数が存在して、それが連続であるためには、すべての点で微分可能でないとダメだと思うのですが、その辺に間違いがあるのでしょうか…? どうぞよろしくお願い致します。

  • 微分可能でない関数

    微分可能でない関数について学習しているのですが、 例えば連続関数であり、かつ1点で微分可能でない関数はf(x)=|x|などが自分で考え付くことが出来たのですが、 では任意の点の有限個の点の集合、可算個の点を含む適当な集合上で微分不可能な連続関数はどのような構成が考えられますでしょうか? 宜しくお願い致します。

  • 分布関数で微分不可の点は可算個か

    分布関数は、可算個の不連続点をもつ、というのは有名な命題です。分布関数で、微分不可の点は、可算個でしょうか。不連続であれば、微分不可です。その意味で、こちらの方がもっと強い主張です。 真であるように思われますが、証明ができずに悩んでいます。怖くて、先生には聞けませんし、先輩には優秀な人がいません。よろしくお願いします。

  • 数学の証明問題です(大学レベル)

    1 平均値の定理を用いて、「ある連続区間で定義された微分可能関数f(x)について、その区間上のすべての点における微分係数が0ならば、関数f(x)は定値関数である」を証明せよ 2 f'(x)=ex(eのx乗)であることを知っているとして、(log x)'を求めよ(理由も答えなさい) 以上の2問が、いまいちよく分からなくて困っています。どなたか数学に長けている方、お答え願えませんでしょうか。どちらか1問だけでも構いません。よろしくお願いいたします。

  • ある点で連続な関数と連続でない関数について

    表題の通りですが「ある点で連続な関数と連続でない関数」には それぞれどのような例がありますでしょうか? 可能でしたらその簡単な理由もお教え頂けると助かります。 またついでになりますが「微分可能な関数と微分可能でない関数」についても同じように例と簡単な理由が頂ければ助かります。 参考書等見たのですがなかなか適当な答えが見つからず困っています。 どうぞ宜しくお願い致します。

  • 微分積分を学ぶにあたっての基礎知識

    微分積分をとある事情により独学で学ぶことになってしまいました。 そこで、「石村園子 著  やさしく学べる微分積分」という本を買って学習し始めたのですが 圧倒的に基礎知識が足りないことが分かりました。 (グラフ、三角関数、平方完成等々…) ですので、そこから学び直したいと思ったのですが、微分積分を学ぶにあたって、具体的に必要な基礎知識は一体何でしょうか? また、それに関する良い参考書等がありましたら是非とも教えていただきたいです。 ちなみに… 私は、高校が工業高校でしっかりと数学というものをやっておらず、大学も推薦のため、受験勉強をしていません。 そして大学は数学とは全く無縁の学科に入学したため、私の数学に関する知識はかなり低いです。