「お伺い立てる」について

このQ&Aのポイント
  • 日本語を勉強中の中国人が「お伺い立てる」という表現について質問しています。この表現は「聞く」の謙譲語であることがわかりましたが、なぜ文中の娘は自分のことに対して謙譲語を使うのか疑問です。
  • また、どんな場合に「お伺い立てる」という表現が使われるのか、具体的な例文や使用法も知りたいです。
  • 質問文に不自然な表現がある場合についても指摘してほしいとのことです。
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「お伺い立てる」について

 日本語を勉強中の中国人です。青山七恵の「ひとり日和」を読んでおります。よくわからないところがあるのですが、教えていただけないでしょうか。 _________ 「結婚するかもしれないのよ」  涼しい顔でなんでもないことのように言いきって、イチゴの串をチョコレートの滝に突っ込む。 「誰と?」 「うん。現地の人と」  わたしはなぜか、夏に会ったときの母の爪を思い出した。指先を見やると、今日も薄いベージュのマニキュアが塗ってあった。とりあえず何か言わなくては、と思う。 「そりゃあ、どうも」 「何よ」 「いいんじゃない」 「いい?」 「その歳になって、あたしにお伺い立てなくてもいいでしょ」 「そう? じゃ、あしからず」 _________  上記の会話は母女の間で発生したもので、「お伺い立てる」はどういう意味でしょうか。ネットで調べたら「聞く」の謙譲語のようです。なぜ文中の娘は自分のことに対して謙譲語を使うのでしょうか。  また、質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.2

謙譲語(正確には謙譲語1)というのは、 「自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう先の人物を立てて述べるもの。」です。 文化審議会答申15ページに書かれています。 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf たとえば、「私が先生をお話しいたします」の場合、「話す」というのは「自分の行為」ですね。 誰に対して話すのか、と言えば、「先生に対して」です。 つまり、「話す」という自分の行為の向かう先が先生なので「お話しします(お話しいたします)」と謙譲語1を使います。 「お~する」というのは謙譲語表現の定型のひとつです。 「その歳になって、あたしにお伺い立てなくてもいいでしょ」の場合、「お伺い」は、「聞く」という母親の行為を表わす名詞で、「伺い」の謙譲語1です。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/18010/m0u/ http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/27457/m1u/%E3%81%8A%E4%BC%BA%E3%81%84/ 「お伺い立てる」は「お伺いを立てる」を省略しています。「お伺い立てる」という動詞はありません。 「伺いを立てる」は慣用句で、「目上の人などに指示を仰ぐ」という意味になります。 この場合、母親は、娘を敬意を示すべき対象と考えていることになります。 「あなたのほうが歳をとっているんだから、年下のあたしに対して指示を仰がなくてもいいでしょ」と娘は、母親に対して皮肉っぽい調子で言っているわけです。 ◇ >上記の会話は母女の間で発生したもので、 →上記の会話は母親と娘の間で交わされたもので、 or →上記の会話は母親と娘のもので、 : のようにすると自然になります。   

sobatya_cn
質問者

お礼

ご親切に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。質問文の添削にも感謝いたします。これから気をつけます。

その他の回答 (6)

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.7

#2です。 誤植がございましたので訂正させていただきます。 申しわけありません。 × たとえば、「私が先生をお話しいたします」の場合、「話す」というのは「自分の行為」ですね。 ○ たとえば、「私が先生にお話しいたします」の場合、「話す」というのは「自分の行為」ですね。

sobatya_cn
質問者

お礼

再びありがとうございます。お気になさらないでください。

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.6

 後で読んだら、あなたは「なぜ文中の娘は自分のことに対して謙譲語を使うのでしょうか」と書いていますが、ここは母親の立場から「お伺い立てる」といっているわけで、謙譲語は母親に使われたものです。本来はそういう使い方はしないのですが、冗談のように使ったのです。それは親子の間が親しいから許されるのです。そういう関係をくみ取ってください。

sobatya_cn
質問者

お礼

再びありがとうございます。よくわかりました。

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.5

No.2の方の次の部分が、ほとんど回答になっていますね。 >「お伺い立てる」は「お伺いを立てる」を省略しています。「お伺い立てる」という動詞はありません。 「伺いを立てる」は慣用句で、「目上の人などに指示を仰ぐ」という意味になります。 この場合、母親は、娘を敬意を示すべき対象と考えていることになります。 「あなたのほうが歳をとっているんだから、年下のあたしに対して指示を仰がなくてもいいでしょ」と娘は、母親に対して皮肉っぽい調子で言っているわけです。  親子でわかり合っている仲だから、成り立つ会話なのですね。

sobatya_cn
質問者

お礼

ご親切に回答していただきりがとうございます。とても参考になりました。

回答No.4

母は娘に自身の未来予測を漏らしているだけ。母にとっては、報告でも無いし、況や、伺っているという認識さえ無い。にも拘らず、日本語を解さない娘は、「お伺い立てなくてもいい」などと、頓珍漢な返しをしているということ。母が謙譲語を使うほど娘は偉くない。娘の不見識を疑うべき。こういうのをユーモアと考えているとすれば、それは、娘の傲慢さの現れであり、こういう表現は、他人事ながら不愉快。こういう小説を読むのは止めなさい。

sobatya_cn
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

  • Nebusoku3
  • ベストアンサー率38% (1442/3776)
回答No.3

娘の母親が再婚しようとしています。 母親の立場としては娘に対して 「気兼ね」 があります。 その状況において娘が 少しつよい立場なので 、「お伺い立てる」 必要はないという上からの目線での言葉を使ったものと思います。 この場合の意味としては  、「お伺い立てる」 → 「許しを請う」  と言う事です。

sobatya_cn
質問者

お礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。とても参考になりました。

  • LN-TF
  • ベストアンサー率53% (320/596)
回答No.1

これは、文化的背景を知らないと辞書的な意味丈では分らないと思います。 現在の日本では殆ど廃れて仕舞いましたが、結婚とか就職とか云う人生の大事について決める際には昔は親に相談し親の許しを得てからはぢめて実行すると云う習慣がありました。 現在でも、家によっては結婚をする前に親に報告をし承諾して貰ってから結婚の段取りをすると云う御家もあります。 ただ、最近は若いうちは人を見る目もまだ不十分だからとか、相手の状況とか、逆に本人の状況を親が見てここで結婚する事が良い結果になるかどうかを助言すると云う場合も多いようです。 例えば、まだ、(本人が)十分の収入もないのに結婚すると生活が大変だろうとか、相手の御家は悪い評判が多いのでやめた方がよいだろうとかです。 尤も、家族や親族の知らない間にこっそり結婚するよりも、矢張り新しく家族になる人同士お互いに祝福された方が良い事は云う迄もありません。 ここでは、母親が云った言葉になって居ますが、これは「(娘が)御伺いを立てる」と云う意味です。 ここでは、娘が自分(母親)に対して、結婚の承諾を求めて居ますが、自分はも(娘が)可也世間を経験して有る程度の年齢にも達しているので、一々許可でもないだろうの気持ちです。 ここでは、「御伺いを立てる」で、「(娘が)母親に報告して、了解を求める事を指しています。」 慣用で、「御伺いを立てる」で、目上の人に報告して了解や許諾を求める事を云う事があります。場合によっては少し茶化し気味の場合もあります。 例)会社である案を実行して良いかそれとも今迄通りの遣り方をせないといけないかを課長(上司)の意向をただす必要がある時に、「それぢゃあ、課長に御伺いを立てるとしよう」と云ったとします。これは同僚や部下に対して云って居るので課長の居ない処での話になります。課長本人に向かって云ってはいけません。 このように正式の云い方ではないですし、使い方も難しいので、御自身では御使いにならない方が無難です。

sobatya_cn
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

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