ＴＰＰ解禁で輸入の遺伝子組換作物等は大丈夫ですか？

質問

ＴＰＰ解禁になると、アメリカの遺伝子組み換え作物が輸入されるかと思います。害虫耐性トウモロコシ、殺虫剤耐性ダイズ、なかなか腐らないトマト等、いろいろあるかと思います。また、アメリカの家畜は利益を上げるため、成長ホルモンを大量に投与していると聞きます。日本の食の基準は世界でも厳しかったと思います。ＴＰＰで基準緩和された輸入食品が、日本人の健康を蝕むということはないのでしょうか？

回答No.14

makocyan

No.３です。たびたびすみません。

ジェフリー・スミス氏なんですが、この方って科学者なんですかね。Youtubeでの発言はいっぱいあるんですが、ネットで経歴を検索すると「マーケティング担当副社長」なんて肩書きしかないんですが…。どうも単なる環境活動家にしか見えないんですけれども。
　ですから、この方の書かれていることが正しいのかどうかは私にはわかりません。
　ちなみに、その環境活動家の有名なお一人が近年立場を翻したことが科学界では結構な話題になってます。
　http://www.foocom.net/column/gmo2/8469

　で、件の話のもとになったのはオーストラリアの英連邦科学産業研究機関（CSIRO）の報告だったんですね。確かにこの報告ではGM エンドウ豆で予期せぬ修飾型α-アミラーゼ阻害因子タンパク質が発現することを報告しています。

　ただ、この報告内容は他の科学者から、
　1.この結果はマウスが食品中の修飾タンパク質に対してアレルギーになったというものではなく、またヒトでの反応について結論できるものでもない。
　2.今回用いられた動物モデルはヒトでの免疫応答もしくはアレルギー応答を予測できるものではない。またしたがって本報告がヒトのアレルギーにどれだけ関係があるかは明確ではない。
　3.現在アレルギー性評価のために国際的に用いられている方法は「統合的・段階的、ケースバイケースアプローチ」であり、この結果だけでは不十分である。
　4.食物でアレルギーのような「予期せぬ有害影響」が発見されるという現象は、一般的な交配による非GM 植物の開発過程でもありうる。

　という評価を受けています。
　要は、この方法だけじゃヒトに害があるかどうかわからないし、そももそアプローチが単純過ぎる。第一、この現象は普通の品種改良でも起こることで、これがダメなら普通の品種改良もダメだろ、って評価です。
　そのため、当のCSIROも「そりゃそうだよね」とこれ以上の研究をやめています。（別にアメリカの圧力ではないと思います。そもそもＥＵとアメリカは対立していましたし）

　ああ、念のため私自身はＴＰＰ参加には懐疑的です。ただ根拠のない「日本＝安全、外国＝危険」という国産安全信仰が好きではないだけですから。

お礼

有難うございます。大変勉強になりました。
GMの人間への影響は、未だに不明ということですね。
日本経済の低迷、原発事故等で国産も安全神話になっているんでしょうね。