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連続1度・5度・8度とはどういう状況?

和声学を勉強し始めた者です。 連続1度・8度などの禁則がありますが、これが具体的にどういう状況なのか、譜例を見てもよく分かりません。 二つの和音において、二つの同じ声部において用いられている場合、禁則になるという理解であっているでしょうか? 例えば、 ・先行和音: バスとアルトがドの完全8度 ・後続和音: バスとアルトがファの完全8度 の場合、どちらの和音も、バスとアルトで完全8度を用いているので、連続8度になるという具合でしょうか? これ以外で、 ・先行和音: バスとアルトがドの完全5度 ・後続和音: テノールとソプラノがファの完全5度 の場合、どちらも完全5度ではあるが、声部が異なるので連続5度にはならない、ということでしょうか?

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  • TAC-TAB
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回答No.1

連続1度・5度・8度とはどういう状況? >連続1度・8度などの禁則がありますが、これが具体的にどういう状況なのか、譜例を見てもよく分かりません。 譜面を見て判らなくても、聴けば判ると思います。 禁則と言うのは、聴いて不愉快な響きをまとめて体系化したもので、譜面の上でのロジカルなクイズとは意味が違います。 質問者さんはギターを演奏されるでしょうか? ギターなら、第1と第2弦の関係が完全四度なので、第1弦と第2弦を同時に弾きながら、両方の弦の同じフレットを押さえて何でも良いので音階でもメロディーでも弾けば、完全四度(完全五度)の不快感が味わえます。 >二つの和音において、二つの同じ声部において用いられている場合、禁則になるという理解であっているでしょうか? そのとおりです。 上述のとおり、ギターであれば「弦」という概念があり、バイオリンやフルート、人間の声であれば「パート」という概念があります。これらの声部は明確にヨコにつながって流れて行きます。これらの場合、完全音程の連続は「明確に不愉快」に聞こえます。 しかし、ピアノやキーボードの各鍵にはヨコにつながる「パート」という概念がありません。そのため、理論書の譜面を弾いてみてもさほど不愉快な感じとならない場合があります。 >例えば、 ・先行和音: バスとアルトがドの完全8度 ・後続和音: バスとアルトがファの完全8度 の場合、どちらの和音も、バスとアルトで完全8度を用いているので、連続8度になるという具合でしょうか? そのとおりです。不用意に声部を書いていくと、うっかり完全音程の連続が発生している場合があります。もちろん力強さをねらってオクターブでメロディーを書いていく場合はOKです。 なお、ヨコに流れる音の聞こえ具合の勉強であれば、「和音」というより「和声」と呼ぶほうが適切です。和声というのは、各々ヨコに流れる旋律が重なって響いた結果です。和音というのはヨコに流れなくてもよくて、タテに積まれた音の響きそのものです。「和声学」とうのは、タテに響く単発の和音ではなく、ヨコに流れる多声部を扱う学問で、「和音学」とは違うということです。 >これ以外で、 ・先行和音: バスとアルトがドの完全5度 ・後続和音: テノールとソプラノがファの完全5度 の場合、どちらも完全5度ではあるが、声部が異なるので連続5度にはならない、ということでしょうか? そのとおりです。しかし、お示しの、先の例もあとの例もピアノで弾けば明確に不愉快に感じません。ピアノの場合は、土台「和音」しか出せないからです。 例えば二声部の曲の一部として、「ド」「ソ」の和音をピアノで弾き、つぎに同じ「ド」「ソ」の和音を弾いた場合、声部が交差したのか、平行に進んだのかがピアノでは判りません。しかし、弦楽器や管楽器、人の声の場合は、平行に進んだのか交差したのかの違いは明確ですから、平行に進んだのなら不愉快な完全五度の連続の禁則違反であり、交差したのなら問題はありません。実際に聞いてみても同じ結果となります。 このようにピアノやキーボードはコード理論など、垂直に積まれた和音の響きの勉強はできますが、ヨコに流れる和声の勉強には不都合です。紙の上の五線上の理論はわかっても、響きとして「不快」かそうでないかの違いを耳で確認することは難しい場合があります。 響きを聞いて禁則を納得したいのであれば、finaleなどの譜面を書くソフトで、各声部に楽器を割り当てて自動演奏させればよく判ります。 完全8度の連続は、うっかり使うとその部分のみが強調されて、美しくありませんが、完全五度(完全四度)の連続は、中近東の音楽のような響きがして珍妙となります。 それから「陰伏五度」というのもあり、これは実際は完全音程を連続したのではないが、完全音程の連続のように不愉快に聞こえるという場合で、二つの声部がともに上行きで、あとの和音が完全音程になった場合などです。例えば二つの声部が6度音程から上に進んで完全5度に落ち着いた場合です。

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