石原発言への評価は？

質問

• 東京都が尖閣諸島の主要な島を買い上げ、国土の保全に供するというニュースがあります。政府の領土問題への対応に不満を持つ声もありますが、石原知事の発言や構想には賛否が分かれています。
• また、尖閣諸島の活用アイデアについても意見が求められています。石原知事の新党構想や愛国者と自負するパフォーマンスには、中国や台湾の反発が懸念されています。
• 一方で、朝日新聞や共産党、社民党などが中国政府に対して懐疑的な姿勢を見せる中、どのように思われるかは人それぞれです。

回答No.19

isoken

＞領土問題に一石を投じる→石原発言への貴方の評価は？

高圧的な上から目線、言いたい放題のやりたい放題、石原氏に定着した負のイメージはこんなところでしょう、私個人としても、時として氏の言動に違和感を禁じ得ないのもまた事実ですが、選挙に出れば圧倒的な強さを発揮する事から察するに、やはり彼の言動を肯定的に捉えている有権者が多い事の証左かと。

政治家が最も忌み嫌う、右翼しかも極右とのイメージ定着を恐れぬ石原氏の言動に、喝采を送る国民も恐らく少なくないでしょう。
何しろ民主党政権誕生以来、愛国心或いは国益というテーゼを考えさせられるに充分な３年弱でしたから。

例えばかつて歌舞伎町を跋扈したチャイナ・マフィア、彼らをターゲットにした徹底的な「新宿浄化作戦」は、ともすれば在日外国人に及び腰で、本邦居住者の権利の優先順位を勘違いしているとしか思えない政治家が少なくない昨今、石原氏でなくては叶わないものだったでしょう。

横道に逸れついでにもう１つ、頭でっかちなマルクス経済学者・政治家にして、かつて３期も都知事を務めた美濃部某などは、全国に先駆けて朝鮮総連系の関連施設の固定資産税を免税にして、朝鮮大学校を各種学校として認可、更には公営ギャンブルの廃止を断行して、極度の税収低下とパチンコ隆盛の基礎を築き、挙句の果てには膨大な赤字を計上したまま「はい、さよなら！」、今思えば涙が出るほど立派な方でしたが、そんな政治家が少なくない中、石原氏はやはり異色の存在かと。

本題に戻りますが、石原氏が尖閣問題に初めてコミットしたのは、３０年以上前で先代の地権者の時代との事、依って今回の石原発言は昨日今日の思い付きでは決してなく、国益の保持に関する愛国心の自然な発露、そして国際外交に於いては、時には無駄とも思える行動が必要な時もないではない、本件はそう評価しても宜しいかと。

尚下の方でどなたかが言われているが、我が国が取るべき態度として「尖閣諸島に於ける領土問題は存在しない」との姿勢堅持は、それはそれである意味正論。
但し日本側には無いはずの領土問題も、中国・台湾には厳然として存在するという事実、つまりこの種の問題は、国際世論ましてや国際法・国際政治の概念では決して解決しないという事。

更に申せば、領土問題の解決には広範囲な意味での力と、既成事実の積み重ねがその殆んど全てといって差し支えない、私としてはそう考えます。

お礼

ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。

問題の本質や時系列な経緯を簡潔に整理してお教え願いまして、大変参考に成りました。

＞更に申せば、領土問題の解決には広範囲な意味での力と、既成事実の積み重ねがその殆んど全てといって差し支えない、私としてはそう考えます。

私が恐れるのも、「既成事実の積み重ね＆固定化」「軍事力の裏付け無き外交の限界」「国民世論の関心」であり、そういう意味で深刻な状況にある竹島・北方4島の現状（尖閣の実効支配を言えば言うほど、遠のく奪還への期待）です。