金メッキの化学反応とは?

このQ&Aのポイント
  • 金メッキの化学反応について理解したいです。
  • 金メッキの過程で必要な電流や反応物の挙動について知りたいです。
  • 陽極で発生する酸素ガスやpHの変化についても教えてください。
回答を見る
  • ベストアンサー

金メッキの化学反応

シアン化金カリウムを用いた金メッキの化学反応を理解したいのです。 KAu(CN)2→K+ +Au(CN)2- 即ち、溶液中でカリウムのプラスイオン、Au(CN)2のマイナスイオンに解離しており、陰極では、更に、そのマイナスが+1と-2の形で、 Au+ +2(CN)- という形になっており、 そのAu+が陰極から電子e-をもらって、Au原子として析出する。 一方、陽極では(アルカリ性の場合)、 2OH- →(1/2)02↑+H2O+2e- ということです。 下記を教えて頂きたく、、 (1)この金メッキの過程で流さなければならない電流を考えるとき、金(キン)1原子を析出させるためには電子1個を考えればいいのですか、それとも、Au+と同時にK+もあるわけなので、Au+とK+と両方同時に対で考えて電子2個分を考える必要があるんでしょうか。陽極からキンが溶け出すというのではなく、シアン化金カリウムを供給しながらその濃度を一定にしていくようなので、K+がやはり電子をもらってカリウムがどこかに析出するのか、それともカリウムイオンはそのままどんどん濃くなっていくのか、、教えていただけないでしょうか。 別な言い方をすると、流す電流は総てAu+をAuにするだけ(電子1個分)と考えていいのかどうか。 (2)陽極では、酸素ガスが発生するようですが、2e-は陽極に電子を供給し回路が一巡するのは分かるんですが、OH-をどんどん消費するので、新しい水の分解がOH-とH+に別れて、どんどんOH-を供給するとすると、H+はどうなるんでしょうか。ペーハー(PH)は一定に保たれるんでしょうか。 以上、金メッキの過程(化学反応、化学式)に関して教えて頂きたくよろしくお願いします。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数0

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • KURUMITO
  • ベストアンサー率42% (1835/4283)
回答No.1

シアン化金カリウム溶液を扱う場合には猛毒なシアンガスの発生が考えられますので溶液は常にアルカリ性の状態で取り扱うことが必要です。そのため液中にはKOHなどが多く含まれていることになりますね。 そこで電解反応ですが陰極では Au^+ + e →  Au K^+ + Au(CN)2^- →  K^+ + Au + 2CN^- (1) 陽極では OH^- →  1/4O2 + 1/2H2O + e KOH →  K^+ + OH^- →  K^+ + 1/4O2 + 1/2H2O (2) したがって電解による反応は上式の(1)と(2)から次のようになります。 K^+ + Au(CN)2^- + K^+ + OH^- →  K^+  + Au + 2CN^- + K^+ + 1/4O2 + 1/2H2O 2K^+ + Au(CN)2^- + OH^- →  2K^+ + Au + 2CN^- + 1/4O2 + 1/2H2O したがって電解によってOH^-は消耗していきますが溶液中に予め加えられているKOHなどによって補われていきますので酸性になることの無いようにしています。 仮に溶液が酸性になりますと猛毒のシアンが水素のガスが発生し危険な状態となりますので常にアルカリ性を保つようにしています。 ご質問の件は金1原子に1個の電子が関係することになります。K^+は関係ありません。 供給される電子1個はOH^-の酸化によって得られるものです。 溶液中のK^+イオンはKAu(CN)2が追加されればそれだけ多くなりますね。

関連するQ&A

  • 電気化学について

    ファラデーの法則に関する問題で納得仕切れないところがあります。 イオンを含む水溶液中に電極を挿入し、、電流を通電すると、陰極には、陰極版から放出される電子がイオンと結合して、原子が析出するすると聞きました。その放出される電子がすべて、イオンとの結合に使用されると考えることもあるらしいです。 ただそうなると、陰極から放出される電子はすべてイオンと結合するので、電子が陽極に到達することはないと思います。そうなると電解液中および正極版側には電子は戻ってこない、そこには電流は流れないことになりませんか? どなたか詳しい解説をお願いいたします。

  • 下地金属とめっき金属の密着性に関連する質問

    1.真鍮は、めっきの下地金属によく使われることからも分るように、めっき金属との密着性がよい金属である。  このため、真鍮を陰極として直流電解を行なうと、鉄や鋼のような金属と比べて、めっき金属が析出しやすいはずである。 2.一般的なキレート剤を含有する水酸化ナトリウム水溶液中で鉄を陽極にして電解を行なうと、陰極表面に陽極から溶解した鉄イオンが還元析出する。  陰極表面への鉄の析出は、陰極の素材によって異なり、鉄と真鍮を比較した場合には、1のことから、真鍮を陰極にしたほうが鉄の析出が起こりやすいはずである。  しかし、実際にテストを行なってみると、陰極として鉄を用いた場合の方が、真鍮を用いた場合に比べて鉄の析出が起こりやすいという逆の結果になった。  予測と実際の結果が異なるのは何故なのかを説明するようにとの指示を受けたのですが、めっき業界の経験・知識がないため困っています。  真鍮はめっきの下地によく使われる金属なので、どんな金属でも真鍮上への析出の方が起こりやすいはずであり、そうならない理由を明確に説明するようにと言われていいます。

  • 化学反応式を教えてください

    マラカイトに希塩酸とフェロシアン化カリを加えるとフェロシアン化銅ができましたが、その時の化学反応がよくわかりません。 マラカイト CuCO3・Cu(OH)2 希塩酸  HCL フェロシアン化カリ  K4[Fe(CN6)] フェロシアン化銅  Cu2[Fe(CN6)] お手上げ状態なのでわかる方お願いします。

  • コバルトの電気メッキについて

    実験でコバルトの電気メッキをしました。 電解液は CoSO4 溶液 陰極に銅板、陽極にコバルト片としました。 結果陰極に析出したのですが、 表面が黒いのです これはコバルトだと思っているのですが… なぜ黒いのでしょうか? 酸化皮膜か何かができてしまっているのでしょうか? それとも他の何かが不純物としてでてきているのでしょうか? 時間があればなぜできてしまうのかも教えて下さい。 こんな文献に載っているとか分かる方がいたら それだけでもいいので教えて下さい。 お願いします

  • 化学電池、陰極に電子がたまる→ ありえますか?

    化学電池についての、ふとした疑問です。 塩酸。 陰極に亜鉛。 陽極に銅を使うとします。 ただし、銅だけは、塩酸につけないものとします。 亜鉛は、塩酸に溶け続けます。 とけた亜鉛は、イオンとなり、電子を陰極に残していきます。 本来ならば、その電子は正極である銅の方へと移動します。 ところが、銅は、今回は塩酸につながれて(?)いない。 なので、、、亜鉛は溶け続け、陰極には電子がたまり続ける・・・。 この理解は、間違っていますでしょうか? よろしくお願いします!!

  • 電気分解の反応式・・・!

    化学で困ってます! 例えば、NaCl水溶液に陽極、陰極共に炭素の極板がある。 陰極・・・2H2O+2e-→H2+2OH- 陽極・・・2Cl-→Cl-+2e-となりますが、このとき、両極の炭素は無視していんですか? イオン反応式を書く上で規則みたいなもの(電気分解による生成物の表)で陰極についてはCu2+、Ag+があるときはそれについて書き、Cu2+、Ag+がないときはH2Oについて書く。 そして、Na+、Al3+があったらそれについて書く。でも上記の陰極・・・2H2O+2e-→H2+2OH-はNa+についてではないんです。。 よくわかんないです。 わかる方、ぜひこの私にお教えてください!お願いします!

  • 無機化学の製法についての質問

    高校の無機化学を勉強していて疑問に思ったことをいくつか質問させて頂きたいと思います。 (1)鉄の製法について、鉄の酸化物をCOで還元して銑鉄にしてから酸素を吹き込んでCを取り除きますが、 このとき鉄はまた酸化されてしまわないのですか? (2)銅の精製で、陽極で銅とそれよりイオン化傾向のおおきいものはイオン化しますが、 陰極で析出するときイオン化傾向のおおきいものも少しくらいは還元されて純銅の中に 含まれてしまいそうな気もするのですが実際はかなりの精度の銅なので、ほぼ銅だけ析出しているように思います。 これはなぜですか? また、陽極でもイオン化傾向の小さいものもイオン化されてしまいそうに感じるのですが、 なぜこうもきっかり銅よりイオン化傾向が大きいか小さいかで分かれるのですか? (3)硫酸の製法で、SO3を濃硫酸に吸収させて発煙硫酸にしてから作りますが、SO3を直接水と反応させてはいけないのですか?

  • 電気分解について

    電気分解における陽極と陰極の働きが今一理解できません。 電子の流れは、電流とは逆に陰極→陽極へ流れるという定義は分かるのですが、それならば何故、陰極で陽イオンが還元され、陽極で陰イオンが酸化されるのでしょうか? 電子が陰極から陽極へ流れるのなら、陽イオンが(電子がどんどん陽極へ流れているはずの)陰極から電子をもらい、又、陰イオンが(陰極からどんどん電子を貰っているはずの)陽極から電子を奪われるのは不自然な気がするのですが・・・。

  • 高校の化学の問題です(電気分解)

    電解質:水酸化ナトリウム水溶液 陽極:白金 陰極:白金 このとき陽極および陰極で起きる反応をe-を含むイオン反応式で示せ このもんだいで陽極でOH-が反応するらしいんですが、どのように考えればよいのでしょうか? 予備校で習ったとき 陽極での反応の判別法は、陽極の極板が白金(または炭素)かつ水溶液の陰イオンが多原子のとき、水が反応して酸素が発生すると習ったのですが、これは例外パターンですか? 考え方を教えてください(陰極については大丈夫です)

  • 化学反応について

    空気中で NH3+H2O→NH4++OH- という反応が起こるらしいのですが、イオンは溶液中でのみ存在するので空気中では反応しないのではないのでしょうか? また化学反応というのは絶対に理由があるのでしょうか? 僕が化学を勉強している時に思ったのは、たとえば、電子親和力がより強いものとイオン化傾向のより高いものが反応するのでしょうか?