脱北者と家族の、その後の暮らしは・・・

質問

金王朝の世襲が行われ3代目が徐々にベールを脱ぎ顕れて来ましたが、まだまだ、飢餓や独裁圧政や国民の暮らしや満足&幸福度は分からない。
近くて遠い国、秘密に統制にモノ言えぬ恐怖に閉ざされて分からぬ社会ですが・・・

私達には、拉致問題の解決や核＆ミサイルの危機という問題があり、人道的見地も含め内政問題だとか民族自決の問題だと傍観放置しておけない状況でもあります。

そこで、関連して気に成るのが、飢餓や圧政や困窮から、中国や韓国や日本に脱出した【脱北者】と北に残された家族の、その後の暮らし・待遇です。
脱北者は、受け入れ国で支援され保護されていると思いますが、

◇受け入れた国でも、年月を経て人数的にも増加する中で、彼らを棄国民であり敵性国民として差別し、監視【色んな就労や移動や教育や政治活動等での制限】しているような事、内向きな他所＆他人事意識や無関心な風潮は無いのでしょうか？

◇まして、脱北者の家族や失敗して収容所に送られた人は、どのような悲惨な仕打ち状況になっているのでしょうか？

◇日本では、基本的には、本人に希望確認の上、韓国へ移住を推進しているのですか？
また、主に在日社会・企業が受け入れや支援をしているのですか？
凡そ、何人位の脱北者を受け入れているのでしょうか、生活保護に準じた支援をしたり、色んな相談や精神的なケアーを支援する団体はあるのでしょうか？

回答No.2

nogul2n · ベストアンサー

１、　日本にも２００８年６月の時点で約１５０人の脱北者がいて、ほとんどが生活保護を受けて生活しています。
　　　その後３年以上経っているので今はもっと増えているでしょう。
　　　以前日本に住んでいたことのある元在日朝鮮人とその子供、日本人妻として北朝鮮へ渡っていた日本人女性です。日本人妻は片手に数えられるくらいの人数で、ほぼ全てが以前日本に住んだことのある人たちです。
　　　以前日本に住んだことがあるからと言って、元々日本に住む権利を持っていたわけではないので、日本への脱北者の受け入れは法務大臣の特別許可で可能になります。（ほとんど報道されないのでわかりませんが想像で、今の平岡法務大臣だと特別許可をバンバン出してそな予感がする。）
　　　在日韓国人の団体である民団では、これら日本に来た脱北者を支援する活動をしています。「脱北支援民団センター」といいます。全国組織です。『民団新聞』にも活動の様子が記事になって載ります。

　　　民団では、日本政府に対し今いる脱北者、及びこれから日本に入って来る脱北者を難民と認定し現状の生活保護だけでなく日本語教育、職業訓練などさまざまな支援を国が行なうよう要求しています。
　　　韓国政府とその下部組織である民団（民団は毎年韓国政府から、「情報収集」その他の事業活動費としてお金をもらっています。このお金の支払い方法をめぐって、韓国政府といつも揉めてます））は、在日朝鮮人の北朝鮮への帰還事業を　「日本政府による朝鮮人強制追放政策」　であったと規定しています。　　　
　　　「強制」というので情報を他に知らない韓国の若い人の中には、首に縄とかをひっくくって新潟の港から船に放り込んだと思ってる人もいます。「祖国建設に参加するぞ！」と自分の強い意志で帰国を望み、帰国希望者らが自ら「帰国の便宜を図ってくれ」と日本赤十字や日本厚生省に要請書を出したことなどは、民団は一切口をつぐんで触れません。当時の日本の新聞を見たら、要請書を出してる様子が写真入りで載ってますが。

２、　韓国に入国し住んでいる脱北者は、仕事がある人が約３割、無職で生活保護を受けている人が約７割です。仕事がある人も、正社員は少なく、ほとんどが非正規雇用です。
　　　韓国は雇用状況が悪く、普通の若者の就職率も悪いのですが、脱北者は韓国で２ヶ月の適応教育を受けるだけで後は自分で仕事を探さないといけないのでなかなか就職出来ません。

　　　脱北者は韓国政府から定着金というまとまった生活支度金を支給してもらいますが、仕事がなくてブラブラしてる間にこの支度金を狙った詐欺師（詐欺師は韓国人や同じ脱北者）に支度金をだまし取られてしまうことがよくあります。
　　　昔の脱北者（初期の脱北者）へは今とはケタ違いの超巨額の定着金が支給されていました。１８８６年頃に日本福井県沖あたりに流れ着いた小船で日本経由で韓国に（日本→自由中国（台湾）→韓国）脱北したキム・マンチョル氏一家の事件を御記憶でしょうか？日本のテレビも連日トップニュースで、北陸地方の現地と東京とソウルをむすんで報道してました。
　　　一家９人位で小船に乗って来ましたが、彼らには当時６４億ウォン程度が韓国政府から支給されました。高卒女子事務員の初任給が１５万ウォンの頃に、６４億ウォンです。キム・マンチョル氏の体験記は日本語にも訳されて出版されました。
　　　しかし、一家はその大金を詐欺にあい、スッテンテンになり住む家もなくなりました。詐欺をした人は韓国人。

　　　昨年夏の終わりか秋頃、東京の風俗街で脱北者の女性たちが働いているのが見つかり、売春及び管理売春で摘発された事件がありました。日本の民放テレビでも報道してました。「日本に行ったら稼げるから」と連れて来た、店の経営者は韓国人女性でした。
　　　ネットの書き込みには「現代版従軍慰安婦だ。」の書き込みもありました。４０年後くらいに「日本人に謝罪と賠償金を求める」女性たちが出て来るかもしれません。　←　笑い事ではありません。「慰安婦」ってそういうことです。
　　　女性たちは手っ取り早くそうやって働く人もいます。

　　　北朝鮮で医者だった人でも、それで韓国で医者が出来るのではありません。韓国の医学教育と北朝鮮の医学教育は違うので（医学用語も違います）、韓国の医師国家試験を通らなければ医者として働けません。他の国家試験も同じです。

　　　手っ取り早く大金を手に入れるということで、中国東北部の朝鮮族と一緒に韓国に覚醒剤などを韓国に持ち込む人もいて、よく報道されています。「また、脱北者と朝鮮族がやったのね。」です。

　　　また脱北者の子供たちは韓国ですごいイジメに遭っています。ちょうど今朝の韓国『朝鮮日報』紙、社会面のトップ記事が、
　<　イジメで学業放棄する脱北学生の比率、一般学生の７倍　>
　　　です。
　　　学校で北朝鮮式のことばのなまりをあげつらわれたり、「お前、スパイか？」と言われたり（脱北者には実際、元○花という名の、脱北者を装った北朝鮮のスパイ工作員がいました。２年位前日本でも大きく報道されました。「女の武器を使ってスパイ工作」と、ワイドショーでも取り上げてた。）、さまざまなイジメを受け、勉強する気を失くし学校をやめる子が一般の子の７倍だそうです。
　　　取材に応じた女子大生は高校生の時、脱北者であることを必死に隠してほとんどしゃべらなかったけど、授業中にあてられて答える時にアクセントから脱北者であることがバレてしまいイジメられたそうです。

お礼

生々しい詳細な情報・事件をお教え願い、お蔭様で問題の難しさ、根の深さを改めて感じました。

差別や格差、イジメや取締りや摘発・・・簡単に勧善懲悪では割り切れない事や、そもそもの原因や歴史的経緯やその対策が利害と立場とでも異なる難しさと矛盾を新たな差別へのリスクすら持っているのだと。

時々起こる事件や漏れ伝わってくる北の情報の背景や影響や関係者の事について、何も知らなかった私にも少し理解が進んだように思います。

当事者・関係者・便乗者・悪用者・恐怖に耐えてる多くの人々etc、人間の業や性の複雑さと残酷さ、弱さと強さと我欲や希望も各々の人はお持ちになっている筈の多様性・パーソナリティに思いを致す時、金王朝【現体制】は→一体、誰の為の政府・誰の為の社会・誰の為のシステム・統治なのか？との素朴な疑問と、何とか人々が安全に安心して暮らせる社会にソフトランディングして欲しいとの願い、その為に日本は国際社会はどうすれば良いのかとの迷路の解です。

回答No.1

noname#153385

収容所にいれられ拷問の上ほどなく処刑でしょう。生かしておくのもお金かかるし。
最近の漂流だって言い張ってるのは家族がこのような仕打ちにあうことを恐れているからじゃないんですか？脱北者ってなれば仮上陸なりを許して一時施設に収容し手続きすれば良いのでしょうが、漂流と言ってる以上入国させるわけにもいかず、巡視船内で事情聴取したり初めてのパターンで対応に苦慮してる感じがします。

基本不法入国で送り返すしかありませんが、人道的見地から元の国に送り返すわけにはいかないので脱北者支援の法律もあり環境が整っている韓国にというのが自然でしょう。同じ民族だし、他の国に比べたら比較的とけこみやすいだろうし。希望するのがほとんどじゃないんですか？
そもそも国交がないからストレートに日本にくるということはないでしょう。韓国に向かわせるにしても北を刺激しないよう第3国を経由させるし。韓国に渡った後韓国人として来日し生活するというパターンはあるでしょうが。

陸続きの中国も流入は多いでしょうが、国交があるとはいえ、脱北者に対しては保護政策をとらず再度北に送り返しているともいわれますし。脱北するのも命がけ、脱北先での生活も命がけになってしまいます。

お礼

ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。
国家的な犯罪・暴挙に非常に怒りを覚えるのだが、一方で具体的な解決策となると難しさと空しさを覚えるのみ・・・
出来る事は、拉致問題や人道支援に関心をよせ、見守る事しか出来ない無力感が漂う。

東欧や中東・北アフリカで起こった民衆の蜂起、自由化への歩みが、一刻も早く北朝鮮の内部でも起こる事を期待します。

国際社会の温かい支援が、凍結された北の体制を融解させる方向にお手伝いが出来、これ以上の被害者・犠牲者が増大せず拉致被害者や離散家族や飢餓・弾圧に苦しむ家族が、希望通りの場所で一緒に安心安全に暮らす社会が実現する事を心より祈念します。