半導体におけるポアソン方程式と空乏層の計算

このQ&Aのポイント
  • n型半導体とp型半導体の接合において、空乏層の厚さを計算する際にポアソン方程式が使用されます。
  • ポアソン方程式を解く際には、NdとNaの値によってn型領域とp型領域の空乏層の厚さが異なることがあります。
  • 教科書の記載によると、NaがNdよりも十分大きい場合にはn型領域の空乏層の厚さは無視できるほど薄くなります。
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半導体におけるポアソン方程式

こんにちは。 ポアソン方程式を解いて空乏層領域を計算する過程でわからないことがあります。 n型半導体とp型半導体の接合させた際、 ρ=q(Nd-Na+p-n) より d^2x/dx^2=-dE/dx=-q/εs*(Nd-Na+p-n) このとき、Na>>Ndならばp型領域の空乏層の厚さは無視できるほど薄いので、n型涼気についてのみ考える。このときNaはほぼ0となる。 このとき、ρ=qNd よってdE/dx=q/εs *Nd と教科書にあるのですが、NaがNdよりも十分大きいのにどうしてNaのほうがゼロになるのでしょうか? ゼロになるのはNdの方ではないのですか? 最終的な回答はw=√2εsVbi/qNd(Vbi:内蔵電位 w:空乏層幅) となるのは合っているのですが…。 大学の授業で取ったノートでは条件がNd>>Naとなっているのでひょっとして教科書の誤植ではないのかと考えているのですが…。 どなたかご教授お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • eatern27
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回答No.1

厳密には違うものを同じ記号で表記しているので、混乱しやすいかもしれませんね。 >ρ=q(Nd-Na+p-n) >d^2x/dx^2=-dE/dx=-q/εs*(Nd-Na+p-n) >ρ=qNd >よってdE/dx=q/εs *Nd ここで言うNd,Naは位置xの関数で 位置xにおけるイオン化したドナー/アクセプタの密度 を表します。 「n型領域についてのみ考える」場合には、n型領域内のイオン化したドナー/アクセプタという事になります。Naについてもn型領域内での値です。 ※なお、空乏層内ではほぼ全てのドナーがイオン化しているので、空乏層内部に限ればNdを(ドープした)ドナーの密度で近似できます。 とはいっても"n型領域"と呼ぶからにはNdに比べてNdは十分に小さいはずですので、 >このときNaはほぼ0となる。 が言えるのですね。 一方、 >Na>>Ndならばp型領域の空乏層の厚さは無視できるほど薄いので、 >大学の授業で取ったノートでは条件がNd>>Naとなっているので この部分のNaはn型領域のドナーの密度、Ndはp型領域のアクセプタの密度です。 これはどのようなpn接合を作る(考える)かという話ですので、どちらが正しいとかそういう性質のものではなく、考えている系に応じて適切に決めるべきものです。

namamura
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 そういうことだったのですか、どっちが正しいという話ではなかったのですね。 よく分かりました。

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