- ベストアンサー
日本政府には紙幣(お金)の発行権がないですか?
covanonkiの回答
- covanonki
- ベストアンサー率48% (219/448)
日本で政府に紙幣の発行権がない(政府紙幣に関しては別です)理由としては、高橋是清の 存在、第2次世界大戦、そして敗戦、GHQの存在を避けることはできないと思います。 高橋是清によって行われた、日銀による国債の直接買受という荒業で、当時の日本は、昭和 恐慌の影響から逃れ、また世界恐慌によって発生したデフレから、世界で最も早くこの国を 回復させた、という一軒に関しては、すでに大分有名になった話かと思います。 この時、是清が国債発行によって市場に投入したお金を、いったいどの分野に注いで経済の 活性化を図ったのかというと、それは軍需産業でした。 今の日本であれば、軍需産業ではなく、公共事業に対して投資は行われるのでしょうが、当 時の世界情勢から考えれば、軍需産業への投資が最も効果的であったのでしょう。 おかげで当時の日本経済は右肩上がり。年率に換算して、およそ3%~6%に推移しまし た。すなわち経済はインフレ気味に推移したわけで、是清はある程度経済の回復、および 成長を達成した段階で、インフレ気味に推移する経済を今度は引き締めるため、緊縮財政 の政策へと転換しようとします。 ところが、もともと軍需産業へ投資することで経済回復を果たした日本国経済に対して、 「緊縮財政」政策をとるということは、すなわち軍需産業へ投資される資金が減らされる、 ということ。これを潔しとしない軍閥の手で、是清は暗殺されてしまいました。 結果、誰も国債発行→日銀による直接買受→軍需産業への投資といいう資金の流れを止める 人間がいなくなってしまいます。 そして日本は第二次世界大戦へと突入しました。 そして、第二次世界大戦によって敗戦した日本ですが、敗戦する前後。空襲によって生産ラ インを決定的に叩き潰され、生産が行えない状況にある中でも尚、また敗戦後も国債を発行 し、市場に投入し続けました。 結果、この国は年率300%という過度のインフレ経済に見舞われる結果となりました。 敗戦後のこの国の政策を取り仕切ったのは言わずと知れたGHQ。財政法が創られたのもそん なGHQの影響下にある日本です。 財政法第5条 「すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入につ いては、日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合におい て、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。」 この法律ができた遠因として、「戦後インフレの経験から、日銀による直接引き受けを認め てしまうと、過度のインフレを招く恐れがある」という考えがあることはよく言われる話で す。 ですが、私はどちらかというと、GHQによって、「日銀による国債の直接引き受けが日本と いう国を第二次世界大戦という戦禍に巻き込んだ。日本を二度と軍事立国として立ち直らせ ないよう、日銀による直接引き受けは法律で認めないようにするべきではないか」という考 えが優先したのではないか、と想像します。 ただ、現在の日本の状況を見ていると、やはり日銀による直接引き受けを法律で原則的に禁 止していることは、結果的に正しかったのではないか、と思います。 というのも、やはり通貨発行権を国に与えるということは、基本的に「性善説」に立って国 を信任する必要がある、と考えるからです。 今の民主党政権を見ていると、常に正しい思考を持った人間だけがTOPに立つわけではない のだな、と思います。もちろん、特例で日銀に強制的に国債の引き受けを行わせることを決 定する機能が国会にあるわけですから、ちゃんと逃げ道があることも認識しておく必要はあ るかと思います。 何も本当に財政出動が必要な時にまで臆病になって国債の発行を行わない、というやり方 は、正直辟易します。
関連するQ&A
- 政府紙幣について
政府紙幣についての議論がなされていますが、日銀が銀行券を発行するのとどう違うのですか?日銀券の発行には実質的に国債などを裏づけとして発行されるわけですが、政府紙幣は一体何を裏づけにして紙幣を発行するんでしょうか?まさか、ただ政府紙幣という名の紙幣を印刷して、「はい、お金」というオチではないとは思いますが...。 第一、ATMでも自販機でも使えないでしょうから、いくら政府が発行していようとも、誰が信用するんでしょうか?おそらく、政府紙幣が発行されたとしても、お店の多くは「政府紙幣はご利用いただけません」という張り紙が張られていそうな感じがします。 日銀券と交換ができる兌換紙幣か、日銀に国債の買い切りを約束してもらい、国債を乱発して、日銀券をばら撒くかそれぐらいしか方法が思い浮かびません。
- ベストアンサー
- その他(マネー)
- 紙幣の発行について
日本はたくさんの借金を背負っていたり、 景気の回復が必要なわけですが、 古い紙幣の交換はしていても、あたらしく発行は、あまりしていないものなのですか? 政治や経済にうといもので、こないだ渡辺嘉美さんが 「政府が5万円紙幣や10万円紙幣を作れば良い。」と言っていたのを見て、 政府もお金を発行できるの? とか、まったくわけがわかりませんでした。 まあ、乱発すれば昔のドイツだかみたいに、過度のインフレになっちゃいそうなのは、理解できますが、 それが1000億発行したらおかしくなっちゃうのか、 100兆発行したらおかしくなっちゃうのか、まったくわかりません。 そのあたりについて、テレビを見ていてもわかる程度におしえてもらえると助かります。 よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 政治
- 政府紙幣発行
森永卓郎がいっていた、政府紙幣の発行は、大震災が起きた今がチャンスなのでは? デフレに陥った日本。 大震災で実質の”富”も流出され、国家の財産が津波に持っていかれた。。。。。 経済損失は、20兆とも30兆とも、福島原発の損失、計画停電による経済の停滞。 政府紙幣を40兆発行し、日銀が日本銀行券として、40兆円を流通させれば、円高も10円以上は円安に振れ、輸出経済に光をもたらす。 なくなった富を、それ相当以上の追加紙幣で補う。。。 素人な考えですが、国家の非常事態。 ちょっと荒っぽいかもしれないが、思い切ったことをやらないと、日本が立ち直れなくなるのが怖い 壊滅した、中小、零細の部品工業。。。。。。 外国で、すべてをまかない始めたら、最期。。。。。。。
- ベストアンサー
- 防災 ・災害
- 今こそ「政府紙幣」の発行ではないのでしょうか?
リーマンショックのときに取りざたされた政府紙幣の発行を今こそ行うべきではないのでしょうか? 個人、企業への融資の緩和もいいでしょうが、直接資本を注入するべきではありませんか? しかも国債や増税で復興財源をまかなうのではなく、政府紙幣の発行を選択するべきではないのでしょうか? なぜ、政府紙幣発行が検討されないのでしょうか?
- 締切済み
- 経済
- 政府紙幣とは何ですか
昨日の新聞に、場合によっては、政府紙幣の発行も考えられると有りました。政府紙幣?いままで1回も聞いたことのない言葉ですが、一体何なのでしょうか。お金は日銀発行としか、私の知識の中にはありません。お判りの方、また、知識の有ります方の、ご教授、よろしくお願いします。
- 締切済み
- その他(暮らしのマネー)
- 政府紙幣と日本銀行券
今、われわれが、使用している、お金は、日銀が発行している日本銀行券ですが、政府が発行する政府紙幣というものも存在するみたいなのですが、この二つの違いは、その発行元にお札を刷った分が借金として残るか残らないかということらしいです。日本銀行がお札を刷れば、それは日本の中央銀行である日本銀行の借金として残るが、政府がお札を刷れば、それは借金とならないというのです。この意味がどうしても理解できません。日銀の借金ということは、いつか返さなくてはいけないのですよね?いつ返しているのですか?また、なぜ、政府紙幣は、借金にならないのですか?ご指導ください。
- ベストアンサー
- 経済
お礼
確かに初めは日銀は、その役割をはたしてました・ それは日本政府が管理・運営してたからです。 98年に独立させてしまってからは、海外勢力に乗取られたとみるべきでしょう? そのため異常に長いデフレです。 以前のように経済成長していくためには、少しインフレにするしかありません。 「性善説」は関係ありませんよね?日銀の人間は、聖人君子ですか? 0金利というインチキ政策以外、何かやりましたか? お金を発行するというのは、最大の権力です。 これは。国がやらなければなりません。 また。ケネディは政府紙幣を発行したために暗殺されました。 この権利がいかに大事か分かりますよね。 1963年6月4日にケネディ大統領の大統領令11110 (Executive Order 11110) によって政府紙幣が発行されるが、その約半年後の11月22日にケネディ大統領は暗殺された。1971年1月以降は、政府紙幣の新規発行は行われていない。但し現在でも法律上、財務長官は、3億ドルを限度に「合衆国紙幣」を発行することができることとされている