- ベストアンサー
オゾンホールができる仕組み→南極上空の大気が薄い理由
「南極上空は大気が元々薄いので、特にオゾン層が 薄くなる。その場所をオゾンホールという。」 という記述がよく見られるのですが、なんで南極上空 は大気が薄いのかの説明がわかりません。 教えてください。 また北極にはオゾンホールが見られないのでしょうか。 見られないとしたら、その理由も教えてください。
- tyoukaifusuma2
- お礼率57% (199/349)
- 環境学・生態学
- 回答数2
- ありがとう数7
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「南極上空の大気が薄い」という説明はどこでご覧になりましたか?そんなことはありませんよ。 オゾン層というのは、地上約10~50kmの高さにある成層圏の中で、比較的オゾンが多い場所があり、これがオゾン層と呼ばれています。 南極でオゾンホールが現れるのは、オゾン層が破壊される化学反応が低温の場合に進むためで、オゾンホールが現れるのは南半球の冬の季節で、最盛期は9月下旬から10月上旬です。 では、北極でもオゾンホールが現れても良いのではないかと思われると思いますが、陸地と海の分布の差で、そうはならないのです。 南極は極付近に大陸があり、その周りが海という環境から、極付近の上空の気温が非常に低くなりやすいのに対し、北極は極付近が海で周りが大陸のため、南極ほど上空の気温が下がらないのです。 ですから、今まで、南極のオゾンホールと同じようなオゾンホールが北極で現れた事はありません。ただし、オゾンの量が少なくなる現象は現れており、今後もフロンなどのオゾン層破壊物質を放出し続けると、北極付近でもオゾン層が破壊される可能性は十分にあります。
その他の回答 (1)
南極は冬の間、極渦という強偏西風のため孤立した気象条件に置かれ成層圏は摂氏マイナス90度付近まで冷え、水分が凍る極域成層圏雲が発生する。この雲は、主に氷の微粒子からなり、その表面に塩化水素などのオゾンと直接反応しない形の塩素が吸着する。春になり、そこに太陽の光が当たると、再びオゾン破壊力のある活性な塩素原子に変換をされる。 すなわち、南極の特殊な気象状況は反応容器に相当し、容器が出来るとその中で塩素とオゾンの化学反応が進んでオゾンが異常に破壊される、ということになる。 少し、おおざっぱに言えば、南極は冬になると強い偏西風が吹いてここで渦を巻き、とても寒い気候のまま、エアポケットのような状態となる。このため、この偏西風で運ばれてきたフロンが、このエアポケットに住み着いて化学反応を起こし、オゾン層を破壊する、ということではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございました。 NO1さんの回答をさらに補足された形の 内容で大変参考になりました。
関連するQ&A
- オゾンホールはどうして南極に?
オゾンホールが重要な環境問題の一つですが、どうして南極に出て、北極にはほとんど出来ないのでしょうか? 自転が関係? 磁気のNSの違い? 海洋・大陸の分布が影響している? オゾン層破壊物質は、主に大陸から発せられるのでしょうが、オゾン層にまで上昇するときは全地球上空で均一化されるのでしょうね? 北半球の方が人口が圧倒的に多いので北極にもホールがあれば影響も大でしょうが。
- ベストアンサー
- 天文学・宇宙科学
- 南極上空のオゾンホールについて
こんにちは。 オゾン層の破壊について調べていたんですが、 南極上空に9月から10月にかけて現れるオゾンホールは、 一般に懸念されている環境問題としてのオゾン層の破壊とは異なり、 気候の問題であるということを述べているページを見つけました。 私も調べをすすめていくうちに、後者の意見の方が正しいような・・・と思うようになったのですが、 そういったことをご存じの方がいらっしゃいましたら、ご意見をいただきたいと思います。
- 締切済み
- 自然環境・エネルギー
- オゾンホールって怪しくないですか?
オゾンホールの下の酸素はなぜオゾンにならない? 酸素は紫外線の影響でオゾンになるんじゃなかったですか? だから大気圏の地表から遠いところにオゾン層ができる。 そのオゾン層が紫外線を吸収する。違いましたっけ? もし正しければフロンの影響でオゾンホールができたとしても その下には酸素があるので、またオゾンができるんじゃないですか? 単純な疑問ですいません。どこが間違ってるんでしょうか? よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- オゾン・ホールの修復はできますか?
地球温暖化の元凶は、オゾン・ホールの存在だといわれています。 最近、オゾン水という殺菌水があることを知りました。 その製品の説明に次の一行がありました。 「原料は空気中の酸素と水だけ。 ランニングコストも安い」 そこで思ったのですが、オゾンが人工的に生成可能なら、オゾン・ホールの修復も可能なのではないでしょうか? オゾンを作って南極と北極の空に放出してあげればよいわけです。 もう一つ質問。 オゾンは猛毒で、青酸カリほどに致死力があると聞いたことがあります。これは本当でしょうか? よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 自然環境・エネルギー
- 北極、南極上空を通る航空路
十何年か前は、日本-欧州間の北回り便は北極上空を通過し、機内で「北極上空通過証明書」をもらえたりもしましたが、日本-欧州便がシベリア上空を通過するようになった現在、北極上空を通過する定期航空路というものは(日本発着でなくてもいいのですが)あるのでしょうか? また、南極上空についてはどうでしょうか?
- ベストアンサー
- その他(海外旅行・情報)
- オゾンホールという用語の提案者は誰でしょうか
オゾンホールが存在することは、1986年に米国航空宇宙局(NASA)の研究者ストラスキーほかが、人工衛星ニンバスによる1978年~1986年の観測データに基づいて作成した南極上空のオゾン全量の図をNature誌(volume 322、p.808-811)に発表したことにより広く認識されるようになったと思います。でも、その発表論文ではオゾンホールの形態は描いてありますがオゾンホールという用語は提案されていません。 オゾンホールという用語を最初に提案又は使用したのは誰で、それはどの文献でしょうか。
- ベストアンサー
- 科学
- オゾンホールが増えれば地球温暖化は止められます?
オゾンホールが増えれば地球温暖化は止められますでしょうか? 一見不謹慎な疑問のようですが、オゾンホールが増えること=紫外線の地上到達量が増えることは好ましくない、ということは意見が一致した上での、皮肉的・逆説的な質問です。ケータイからの投稿なので読みにくい部分があったら申し訳ありません。 というのも、私は今日の今日までオゾン層の破壊→温暖化と思い込んでいたけれども、実はオゾン層破壊→冷却化じゃないかと思い始めたからです。環境省を含め20近くのページを調べましたが、オゾン層破壊が気候変動に「関与」していることはわかっても、「温暖化」の方に作用している理屈は論理の飛躍があるように思えてなりません。 一部の文献では「1980年代の頃は、CO2などによる気温上昇効果とオゾンホールによる気温降下効果が相殺し合っていたという見方がある。しかし、オゾンホールの増加のみを食い止めると、気温上昇が優位に立つ」という趣旨の記述がありました。私だって人間が作ったフロンで環境破壊をするのは食い止めるべきだと思っています。しかしオゾンホールを減らす=温暖化を防ぐという従来の私のイメージは、正しいのか否か知りたいのです。 紫外線増加で植物が減る→温室効果ガスが増える、という意見は見ました。しかしもっと直接的な因果関係はありますでしょうか。 http://m.oshiete1.goo.ne.jp/qa/q5087350.html ↑引用させてもらいます。ここではri-rong様がたいへん丁寧に説明してくださいました。(3)はよくわかりますがしかしまだ(1)(2)はよくわかりません。どなたかよろしくお願いします。 (2)については他のページでも「オゾンホールが増えると温度が下がるのでホールは益々増える」とありましたが、オゾンの分解は温度に依存するのでしょうか。それとも生成量が低温だと減るのでしょうか。飛躍と感じるのは私だけかも知れず恐縮ですが、(1)の温暖化するとオゾン層破壊が進むという当たりからより詳しい説明をよろしくお願いします。
- 締切済み
- 自然環境・エネルギー
お礼
回答ありがとうございました。 子ども向けなどの比較的簡単な説明のホームページ を調べていたので、少し誤解してしまったようです。 とても正確で詳細な回答でたすかりました。