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南極上空のオゾンホールについて

こんにちは。 オゾン層の破壊について調べていたんですが、 南極上空に9月から10月にかけて現れるオゾンホールは、 一般に懸念されている環境問題としてのオゾン層の破壊とは異なり、 気候の問題であるということを述べているページを見つけました。 私も調べをすすめていくうちに、後者の意見の方が正しいような・・・と思うようになったのですが、 そういったことをご存じの方がいらっしゃいましたら、ご意見をいただきたいと思います。

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回答No.1

最近では、オゾン破壊物質がオゾンホールの直接の原因とまでは言えないのではないかとする報告も増えてきているようです。たとえば、Craig S. Long et al.(2007)によると、過去十年間の南極のオゾンホールの変動について、成層圏塩素などのオゾン破壊物質が原因ではなく、季節変動によるものではないかとしています。そして、その変動は、QBO、ENSO、SAMなどのテレコネクションと相関が見られるとしています。 「The reason for this can not be due to the available amount of ozone depleting substances as the amount of equivalent effective stratospheric chlorine (EESC) in the stratosphere has been close to or at its peak amount. This variability can only be attributed to the meteorology during the Southern Hemisphere (SH) winter and spring. 」 Craig S. Long et al., 14th Conference on Middle Atmosphere, 2007 http://ams.confex.com/ams/15isa14m/techprogram/paper_125841.htm ところで、ここ数十年ほど南極は寒冷化傾向にあり、極渦が強くなっているためではないかと考えられています。その極渦の強弱に関係しているのではないかと言われているのが、南極振動というテレコネクション(自然の周期的な変動モード)の一種です。南極振動指数は南極渦の強さを表します。その指数が強いほど、極域の寒さを維持することができます。 J. JonesとM. Widmann(2004)は、この指数が1960年代にも大きな正の値だったことを見出し、今と同じように渦が強い期間がこれまでにも存在していたことを示しました。これは、オゾン破壊物質が大気中に放出され、また人間活動による温暖化が顕著になる以前のことです。つまり、極渦の強まりは、必ずしもオゾン破壊物質や温暖化によって引き起こされているわけではないということです。JonesとWidmannによれば、火山噴火や入射太陽光の変化といった自然現象が、南極振動指数に大きな変動をもたらしているのではとしています。 Nature vol.432 (7015), (18 Nov 2004) Highlights: 環境:変動する南極の寒さ

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