作用積分と一般化運動量の関係がわかりません

このQ&Aのポイント
  • 作用積分と一般化運動量の関係について、部分積分を用いた導出方法を説明します。
  • 一般化運動量を表す記号pと作用積分を表す記号ΔSの関係は、微分の性質によりp=∂S/∂qとなります。
  • 一般化運動量の初期値と最終値が等しい場合、運動量保存則からpA=pBが導かれますが、本にはtAの時点での一般化運動量が負の値で表されています。
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作用積分と一般化運動量の関係がわかりません

作用積分の変分ΔS=∫_tA^tB dtΣ(Δq ∂L/∂q + Δq' ∂L/∂q') これを部分積分して、 =[ΣΔq ∂L/∂q']_tA^tB + ∫_tA^tB dtΣΔq (∂L/∂q - d/dt ∂L/∂q') ここで、tAとtB では、Δq =0 なので、第一項は0になり、 これから、ラグランジュの方程式が出てくるのは、わかります。 そうせずに、全体をΔqで微分(偏微分)すると、 ∂S/∂q=∂L/∂q' + ∫_tA^tB dt 0 なので、一般化運動量pを∂L/∂q' と置くと、 p=∂S/∂q となりました。 それで、tAの時点での一般化運動量をpAとし、tBの時点での一般化運動量をpBと すると、運動量保存則から、 pA=pB となると思うのです。 仮に、外力による運動量の増加Δpがあったとしても pB=pA+Δp と思います。 しかし、本には、 tAの時点では、-pA  tBでは、 pB と書いてあります。 何故、- がつくのかわかりません。

質問者が選んだベストアンサー

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  • heboiboro
  • ベストアンサー率66% (60/90)
回答No.1

Δqは時間の関数ですので、特にt=tA でのΔqをΔq_A, t=tB でのΔqをΔq_Bと以下で書くことにします。 [ΣΔq ∂L/∂q']_tA^tB = ΣΔq_B ∂L/∂q'|_{t=tB} - ΣΔq_A ∂L/∂q'|_{t=tA} ですから、ラグランジュの運動方程式が成り立っているとき、 ∂S/∂q_A = -∂L/∂q'|_{t=tA} = -pA ∂S/∂q_B = ∂L/∂q'|_{t=tB} = pB となります。 少し説明を加えますと、Sというのを、q_A, q_Bを与えたとき、q_Aを始点としq_Bを終点とするラグランジュの運動方程式を満たす軌道にそってLを積分した値を返すような関数S(q_A, q_B)として定義した場合に、 そのSをq_A, q_B で微分するとそれぞれ -p_A, p_B が出てくるということです。

morimot703
質問者

お礼

わかりやすい説明、ありがとうございました。

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