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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:米国は80km以内の米国人に退避を勧告したそうです)

米国の退避勧告について

kktyshkの回答

  • kktyshk
  • ベストアンサー率58% (7/12)
回答No.9

原子力関係に従事している者です。 結論から言いますと、半径80km程度は非常に危険な状態(退避を要する状態)です。 以下、順次ご説明します。 [A] 被曝量と人体への影響 次の(a)、(b)をご覧ください。 (a) シーベルト 被曝が人体に対して影響を与える程度を表す単位です。被曝量と考えることができます。1シーベルト=1,000ミリシーベルト=1,000,000マイクロシーベルトです。どの程度の被曝でどのような影響があるかは例えば次のサイトなどにあります。 (ア)http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/pdf/sanko02.pdf (イ)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D (b)毎時シーベルト(シーベルト/h とも書きます) 1時間当たりのシーベルト単位の被曝量です。1時間そこにいると被曝するシーベルト単位の量です。1毎時シーベルト=1,000毎時ミリシーベルト=1,000,000毎時マイクロシーベルトです。例えば、毎時1毎時マイクロシーベルトの場所に1時間いると1マイクロシーベルト被曝し、2時間いると2マイクロシーベルト被曝し、1年間いると8,760マイクロシーベルト(=1マイクロシーベルト×24時間×365日)被曝します。政府や東電が発表している値の多くはこれ((b)。毎時の付いた単位。)ですが、政府や東電は多くの場合なぜか単に「シーベルト」と言って発表しています。(a)と間違えやすいですが、(a)とは全く違います。 質問者さんの言う「福島市(約60km)で毎時12.1マイクロシーベルト」は、当然ですが(b)です。したがって、福島に2時間いれば24.2マイクロシーベルト被曝し、1年間いれば106ミリシーベルト(=12.1マイクロシーベルト×24時間×365日)被曝することとなります。 この106マイクロシーベルトを(ア)、(イ)でみると、「一般公衆が1年間にさらされてよい放射線の限度」である1マイクロシーベルトの106倍であり、非常に高い値であることがわかります。1度にまとめて250マイクロシーベルト被曝すると白血球の減少が起きるとされています。妊婦が強い放射線を浴びると胎児のDNAが傷つき、その傷ついたDNAがどんどん複製されることにより胎児は成長するので、奇形の子が生まれることになります。 [B]遠い場所での放射能の強さ 原子炉建屋の近くでは核燃料や使用済燃料から直接に放射線(α線、β線、γ線)が飛び出てきますが、福島のような遠隔地では核燃料や使用済燃料から直接に飛び出した放射線が測定されているわけではありません。福島原発の核燃料や使用済燃料が細かな粉末となって、この粉末が核燃料の熱で上昇気流となって高空へ上がり、風に乗って福島へ至り、福島へ降り注ぎ、地表に溜り、溜まった粉末から飛び出してくる放射線が測定されています。もちろん、空中を漂う粉末から飛び出してくる放射線も測定値の中には若干含まれてはいるでしょう。 ヘリで散水した時にヘリで測定した平均の強度は、高度1,000ft(約300m)で毎時4.13ミリシーベルト、300ft(約90m)で毎時87.7ミリシーベルトと発表されていますが、これは原発上空の広い範囲にわたる測定値の平均値であり、局所における瞬間最大値は毎時に換算して数万ミリシーベルトであったと漏れ聞いております。このような高い値は、上昇気流に乗って粉末が高空へ移動していることを証明しています。 そして、福島原発の近くの町村では強い放射能が測定され、福島のような遠隔地では弱い放射能が測定されるのは、福島原発の近くには大きな粉末が厚く溜まっており、福島のような遠隔地には細かな粉末が薄く溜まっていることを反映しているものと考えられます。ちょうど、宮崎の新燃岳の火山灰が火口近くでは直径の大きな火山灰が厚く溜まり、遠くでは小さな火山灰が薄く溜まっているのと同じです。溜まったこの粉末の層からは、未来永劫、放射能が出続けます。半減期が長いので、人間の寿命の範囲では「未来永劫」と考えてよいと思います。 しかし、コンクリートやアスファルトの上に溜まったこの粉末の層は、雨で洗い流されてなくなるので、コンクリートやアスファルトのところでは雨の後は放射能は弱くなります。畑や山では雨水によって地中にしみこみ、そのうちのかなりの部分は表層から30cm程度の厚さの範囲に固定され他所へはあまり流れていかないことがチェルノブイリ原発の事故調査で明らかにされました。したがって、畑や山では日にちがたってもコンクリートやアスファルトのところほど放射能が弱まりません。

piyo_1986
質問者

お礼

御返事が遅くなってすみません。 とても難しい内容で、インターネットで調べながら読みました。何度も読みました。 こういうことだったんですね。やっとわかりました。福島市の放射能は低くならないし、海からは通常の何百倍という放射能が検出されるし、先ほどのニュースでは東京の(東京なんですよ!)浄水場の水は乳幼児が飲めないほど放射能で汚染されたし、kktyshkさんのおっしゃるような事態になっていってるんですね。 すでに、日本列島には「死の灰」が薄く、広く降り積もり始めているんですね。そして、原発からのその放出は収まる方向に行ってないんですね。認めたくないですが、認めないといけないんですね。 30kmか80kmかで悩んでいた自分の愚かさがよく分かりました。お教えいただかなければ何もわかっていなかったと思います。お教えの内容をよく頭に入れて、自分の目で見て自分の基準で判断します。 それに、暖かい励ましのお言葉まで頂戴し、本当にうれしかったです。御礼の申し上げようもありません。 ありがとうございました。

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