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フォトルミネッセンスの原理について

フォトルミネッセンスは試料に光を照射すると、固体内の電子は励起状態になる。電子が基底状態にもどる際に光を放射する現象のことを言うのですが、電子が基底状態にもどすにはどういうことをすればよいのですか?詳しく教えてください。

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回答No.1

フォトルミネセンスの現象が起こるに当たって、励起状態にある電子を基底状態に戻すために何か特別のことをする必要はありません。 なぜなら、励起状態にある電子は、基底状態にあるそれに比べて、物理的に不安定な状態にあるからです。このように物理的に不安定な励起電子は、一定の緩和時間を経て、最終的には基底状態にもどります。このとき、励起エネルギーはフォトルミネセンスの光子エネルギーに変換されて放出されるということです。それから、励起エネルギーを外部から連続的にポンプした状態であっても、電子は励起状態に止まることなく基底状態に緩和されてはまた励起されることを繰り返して、PL光を出力し続けます。LEDや半導体レーザに注入電流を流し続けると発光や発振が継続するのと同様ですね。

ryotashino
質問者

お礼

詳しく教えていただいてありがとうございました。

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