• ベストアンサー

オペアンプによるハイパスフィルタで

オペアンプによるハイパスフィルタで 下の図は同じ正帰還型ハイパスフィルタですが なぜ、右の図では-入力端子に抵抗R3、R4が付けられているのでしょうか? 抵抗を付けないとまずいことがありますか?

  • 科学
  • 回答数4
  • ありがとう数35

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • inara1
  • ベストアンサー率78% (652/834)
回答No.3

どちらも正帰還型のハイパスフィルタですが、左側の回路は、最大利得(カットオフ周波数より高い周波数での利得)が 1 倍に固定された回路で、右側のは最大利得が 1 + R4/R3 (≧1)にできる(1未満にはできない)回路です。右側の回路で R4/R3 = 0 としたのが左側の回路になります。右側の回路で R4 をはずしてしまうと R4 = ∞ とすることになるので正常に動作しなくなります。 ここ(http://sim.okawa-denshi.jp/OPseikiHikeisan.htm)の一番上にある「オペアンプ正帰還型ハイパス・フィルタの伝達関数と応答」が左側の回路になります。伝達関数というのは、「出力電圧の交流振幅/入力電圧の交流振幅」という意味です。これが 1 未満なら 入力電圧>出力電圧で、 1 より大きければ 入力電圧<出力電圧 です。「伝達関数」のところをに式が書かれていますが、その s というのは、s = j*2*π*f という意味で、j が虚数、f が周波数 (Hz) になります。周波数が 0 のとき s = 0 ですが、そのとき、伝達関数の分子にある s^2 が 0 になるので、伝達関数は 0 になります(ハイパスフィルタなので直流利得は 0 )。周波数 f が大きくなると s が大きくなるので、伝達関数は s の増加とともに大きくなりますが、s →∞ のとき伝達関数 → 1 です。つまりこの回路の電圧利得は常に 1 未満(最大利得が1 )になります。 そのページの中ほどに、同じ名前の「オペアンプ正帰還型ハイパス・フィルタの伝達関数と応答」というところがありますが、それがご質問の右側の回路になります。その伝達関数はこれ(http://sim.okawa-denshi.jp/images/OPsHiD2.gif)です。分子に G という係数がかかっていますが、G = ( R3 + R4 )/R4 = 1 + R3/R4 なので、最大利得( f → ∞ のときの利得)は 1 より大きくなります。周波数が 0 のときは、伝達関数の分子にある s^2 が 0 になるので、がご質問の左側の回路と同様、伝達関数は 0 になります。 そのページの空欄に数値を入れて「計算」をクリックすると、利得の周波数依存のグラフが出てくるので違いを確かめられると思います。

rabbit003
質問者

お礼

大変わかりやすく説明していただきありがとうございます。 R3、R4をつけることで利得を上げることができるわけですね。

その他の回答 (3)

  • bogen555
  • ベストアンサー率64% (111/173)
回答No.4

右の回路は通過帯域のゲインが1(0dB)ではないけど、右も左もそれ以外の特性は同じにできます。 実際にフィルタを作るとき問題になるのは、高精度コンデンサが入手しにくいとゆうことです。 ハイパスフィルタでは、左の回路でC1=C2とできるから部品点数の多い右の回路は無意味です。 ローパスフィルタでは、左の回路でC1=C2とできないんで、部品点数が多くてもC1=C2とできる右の回路は重要です。

rabbit003
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 ハイパスフィルタは右の回路で設計することにしました。

  • 86tarou
  • ベストアンサー率40% (5094/12701)
回答No.2

左側の回路はゲインが1ですが、右側の回路は抵抗比でゲインが変わります。 Vo=(1+R4/R3)Vi http://markun.cs.shinshu-u.ac.jp/learn/OPamp/ninvop.html

rabbit003
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 勉強になりました。

  • aokii
  • ベストアンサー率23% (5210/22062)
回答No.1

正帰還率が変わりますので、周波数特性や発振条件が変わるのでは。 負荷が重いものや、周波数の高いものは必要でしょうか。

rabbit003
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。

関連するQ&A

  • なぜこの電圧が出てくる?(オペアンプ)

     ある参考書にオペアンプふたつを使って1つ目のオペアンプの-入力端子に+5V、プラス入力端子+3Vを印加し最終的に2つ目のオペアンプの出力には3.05Vが出てくる回路がありました。どう頑張っても3.05Vにはならないので実際に回路を組んで調べると3.05V出ていました。  1つ目のオペアンプは差動増幅でRg=100kΩ(+5Vを印加する点からオペアンプのマイナス入力端子の間の抵抗値)、Rf=1kΩ+100Ω(出力端子とマイナス入力端子を負帰還をかけている経路の抵抗値で1kΩと100Ωは直列接続です。1kΩと100Ωの抵抗の間を出力として次の回路につながっている。この100Ωは出力インピーダンスとして入れているのか?)  R1=1kΩ(+3V印加する点からプラス入力端子の間の抵抗値)、R2=100kΩ(R1とプラス入力端子の間からグランドに落としている抵抗値)  そして+3V印加している点からR1(1kΩ)の間から経路があり10kΩの抵抗をつないで2つ目のオペアンプのプラス入力端子に。1つ目のオペアンプの出力端子(Rfと100Ωの間)10kΩの抵抗をつなげ2つ目のオペアンプのマイナス入力端子に。  2つ目のオペアンプの出力端子とマイナス入力端子は10kΩと100Ωの抵抗で負帰還をかけており、出力電圧Voは10kΩと100Ωの間です。  差動、反転、イマジナリーショートの知識をフルに使ってもわかりませんでした。  なぜそうなるか教えてください。教えてください。

  • ローパスフィルタからハイパスフィルタへ変換

    多重帰還型2次ローパスフィルタをハイパスフィルタに変換するときについて疑問がありましたのでここで質問させていだだきます。 抵抗をコンデンサに、コンデンサを抵抗に置き換えればよいというのは知っているのですが、その原理がいまいちわかりません。 ご回答よろしくお願いします。

  • オペアンプ回路のバランスを取るための抵抗について

    電子回路の教科書に出ているオペアンプの増幅回路について質問があります。 反転増幅回路では、オペアンプの-入力端子に信号、+入力端子にGNDを接続しますが、本によっては「バランスを取るために」+入力端子とGNDの間に抵抗を接続しているものがあります。この抵抗の値はゲインをR2/R1として、R1と同じ抵抗値の物を入れるようになっています。 ゲインには関係しませんが、「バランスを取る」とは一体どういう意味なのでしょうか? 詳しく教えてください。 よろしくお願いします。

  • オペアンプによる積分回路

    TL071を使い、積分回路を作りました。  回路は、オペアンプの反転入力端子に抵抗R1を1つ、帰還抵抗のところにコンデンサを1つ設けた基本的な回路です。  入力に、5KHZ、振幅1vの方形波を与えました。理論的には、最大値0v、最小値2.13v 中心軸1.06vの三角波が出るはずと考えました。  しかし、出力には、最大 -12.5v、最小-14.5v 中心軸-13.5vとする三角波が現れました。 また、下の三角波の角が潰れてました。これは、オペアンプの供給電源+-15vに近づき、飽和したため潰れてるということはわかりました。  しかし、なぜ理論値の中心軸とかけ離れたところに、中心軸-13.5vで三角波が現れたのかわかりません。  オフセット電圧と考えたのですが、レポートの返答上、どうやら違うようです。 他にどんなことが考えられるのでしょうか? 助けてください。よろしくお願いいたします。

  • オペアンプの基礎

    オペアンプ設計の基礎の本を手に取ったのですが、最初の式からわかりません。添付のような回路なのですが、どうして下記のような2)式となるのでしょうか? 入力電圧Viを逆相入力端子に加え、Z2とZ1とにより並列帰還並列注入型の負帰還をかけた増幅器である。オペアンプ本体の差動利得をAdとし、その入力インピーダンスR1が十分高いものとすると、重ねの利から次式が成り立つ。 1) Vo = - Ad * Vid 2) Vid = Z2 / (Z1 + Z2) * Vi + Z1 / (Z1 + Z2) * Vo

  • オペアンプ 信号源インピーダンスの影響

    オペアンプの反転増幅回路において、信号源インピーダンスの影響はあるのでしょうか? 通常は帰還抵抗や入力抵抗がkΩと大きいため、50Ωは無視出来ます。仮に入力抵抗が100Ωと小さい場合は影響を受けるのでしょうか?私の予想としては増幅率=-帰還抵抗/(入力抵抗+50Ω)になると思うのですが、どうでしょう? 単にインピーダンスの大小関係だけを論点にします。オペアンプは無限の電流を流す能力があると仮定します。

  • アナログ減算回路の正負バランス

    オペアンプの減算回路にて、入力Aー入力B>0の時は正確に減算され、 AーB<0となる時に、1%弱ズレが生じるのですが、 このバランス調整について、教えてください。 ちなみにオペアンプ OP-177にて、負帰還A側抵抗R1、R2、 正帰還B側抵抗R3、R4のR1=R3、R2=R4は合わせてあります。

  • オペアンプの積分回路についてお尋ねします。

    オペアンプの積分回路についてお尋ねします。 入力電圧がVs、入力から-端子の間にある抵抗がR1、出力から-端子にフィードバックする間にあるコンデンサがC1、C1と並列に抵抗R2、+端子からR3を通してGND、となっている回路です。 Vs=Vsin(ωt+φ)としたとき、定常状態における出力信号の理論式を導きたいのですが、まず抵抗・コンデンサを考えて、R1+1/(R2+(1/jωC1)) とする方向性で正しいのでしょうか? またφの求め方がどうしても分かりません。 ご教授お願いします。

  • オペアンプの問題

    図のオペアンプにおいて未知の入力電圧を入力したところ、出力電圧に-5[V]を得た。入力電圧は何[V]か。 という問題です。オペアンプの+のところに抵抗が付いていますが、どのように計算したらいいのでしょうか。

  • オペアンプとコンパレータの帰還について

    例えば、オペアンプの回路、反転増幅回路は負帰還になっています。 これに対し、コンパレータは、ヒステリシス動作させるために正帰還にします。 ここで質問です。 負帰還と正帰還がよくわかりません。 何がどうだから負帰還や正帰還になるのでしょうか? 教えてください。 宜しくお願いします。